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「健翔、ちょっといい?」
マネージャーに呼ばれ、別室へ行った。
「ドラマーが、接触事故に巻き込まれた」
「えっ?」
「大したことはないとはいえ、首をやられててな。しばらく、安静だと言われたらしい」
「どれぐらい?」
「それが3週間ぐらい。」
「間に合わねぇな。」
「スタッフが極秘で、ドラマーを必死で探している。」
「でも、メディアに報道されるのも時間の問題だろ?」
「多分。あとドラマーが見つかるかどうかが、全く読めなくて」
「きっと、最悪のことも考えておかなきゃならないんだろうな」
「あぁ。」
健翔は、二人にも話した。
「自分で起こした事故じゃないだけ良かったよ。でも、あいつも大変だな。ってか代役すぐ見つかんの?」
「最悪の場合も、考えなきゃいけないと思う。」
「そっか・・・」
「見つかったとしても、俺らが目指してるライブに近づけるどうか」
「だよな。最初が肝心だし、素直に引くことも大事だろうし。」
「最終的に、結論は俺らが決めれないと思う。とにかく、ドラマーが見つかり次第、一緒にやってみるしかないだろうな。」
その日の晩、志貴から電話があった。
「聞いたよ。大変だな。」
「早いっすね。ドラマー探してるだけなのに、志貴さんとこにも行くなんて」
「まぁね(苦笑)俺の専属は、今レコーディング中でね。」
「そんな急には、無理だって分かってますから。」
「あのさ。一人やってくれるって人居るんだけど。どう?」
「誰っすか」
「伊織ちゃん」
「えっ?」
「まさか(苦笑)さすがに、俺もそれは言えないよ。言う権利もない。」
「ほっ」
「伊織ちゃんの師匠って人。」
「でも、彼は」
「アレックスに言われてたんだ。伊織ちゃんや伊織ちゃんの周りで困ったことがあったら駆けつけるって。それが二人の償いでもあるって。」
「そんなことしてもらうつもりは。」
「きっと、彼らなりのね。だから、話だけしてみて。どうするかは、健翔君が決めたらいいから。」




