428
お時間が許す限り、続きをどうぞ。
登場人物はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/
読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>
弥眞斗は、待ち合わせ場所に向かった。
「俺が言ったのに、遅くなってすいません。」
「いやいや。ごめんね~気を遣わせてしまって、個室にしてもらっちゃって。」
「いえ(苦笑)」
ただ、話すだけなら個室じゃなくても良かった。
伊織ちゃんのこと話すから、周りに聞かれたくなかった。
「チケット取れたんっすね(笑)スタッフさんとかに聞くと、なかなか取れなくて問い合わせが多いって聞いてたんです。」
「人気すごいっすもんね」
「まぁ、デビューしたばっかりだからじゃないっすかね(笑)」
「謙遜っすね(笑)雫玖が頑張って取ってましたよ。FCも入ってたみたいですけど」
「嬉しいっすね。身近にいるとなんかめっちゃ頑張れる(笑)」
「一番のファンは、伊織ちゃんでしょ(笑)」
「だといいんだけどね(笑)」
「(笑)ところで、俺と雫玖一番後ろにいたのに良く分かりましたね。」
「結構、前よりも後ろの方が、よく見えたりするんっすよ(笑)弥眞斗君も雫玖ちゃんも、背が高いからね」
「そうなんだ。でも、初めて行ったけど、色々新鮮だった。ライブも良かったし。」
「嬉しいねー。初めて見てくれる人にそう言ってもらえるのが、一番嬉しいかも。」
と、終始にこやかに喋っていた健翔と弥眞斗。
いつ喋ろうか様子を伺っていたが、意を決して話すことにした。
「健翔さん。お話しないといけないことがあります。」
「うん?」
「今から話すことは、ここだけの話にして欲しいんです。」
健翔は、よく分からないという感じの表情をしている。
しかし健翔は、何か察知したのか
「分かった。誰にも言わないですから、教えてもらえますか?」
と、話を促した。
「昨日のライブ。俺と雫玖ともう一人。一緒に行ってたんです。」
「うん」
「伊織ちゃんも」
「えっ?」
「もともと、ライブとは別に3人か匠彌も入れて、4人で旅行出来たらいいねって話してて。そこへ今回のライブのことがあって。じゃぁ、取れたら泊まりで行こうかって。」
「伊織は、そんなこと一言も」
「言わないって言ってました(苦笑)理由はよく分からないんですけど。でも、雫玖だけじゃなくて俺も一緒だし、誰にも言わないわけにはいかなくて。律さんには伝えてました。」
「うん」
健翔は、なぜ見に行くと言わなかったのか何となく分かっていた。
「前日に、電話しましたよね。伊織ちゃんに」
「弥眞斗君と雫玖ちゃんとご飯食べてるって言ってたね」
「あの時、もう現地にいたんです(苦笑)」
「そうなんだ。全然読み取れなかったな」
「飯食ってたのは事実なんで、嘘は言ってないんですけど(苦笑)どうしても、見に行くって言わないからって、伊織ちゃんに念押されてて」
「(苦笑)弥眞斗君。伊織のわがままに付き合ってくれてありがとね。伊織が言いたくない理由、分かってるから気にしないで」
「はい」
少し沈黙が続き
「でも、続きがあって」
弥眞斗は、終わった後の出来事を話した。




