059
「緋依絽さんと一緒にいるんだ。良かったね。」
『後で来てくれるって。』
「お迎えに?」
『お茶しに?』
「(笑)」
少し前に、元気がなさそうだったけど、やっぱり勘違いだったのかもって思う弥眞斗。
だから、彼もこれから起こることなんて予想も出来なかった。
「こんにちわ。」
「噂をすれば」
「ん?」
『今ね、緋依絽ちゃんの話してたんだよ。』
「え~悪いこと?」
『くしゃみしなかったでしょ?』
「うん」
『だから違うよ~』
「(笑)いらっしゃい。さっき伊織ちゃんから聞いたよ。一緒に居るんだって?」
「1週間だけですけどね」
お客として来ているから、伊織達をさぼらせるわけにもいかないので、仕事中はあまり話しないようにしていた。
「ども」
すると、啓威がやって来た。
「ほんとに来た(笑)」
「なにそれ。信じてなかったの??(笑)」
啓威は苦笑いしていた。
「偶然すぎるな~って思ってたから」
「何?もう知り合いなの??」
『昨日、みんなでご飯食べたんだよ。健翔達と一緒に。』
「なかなか時間になっても来なくて、連絡があってさ。紹介したいって言われて会ったら、緋依絽ちゃんだった。」
「ずーるーいー!俺も~~~入れてくださいよ。」
『だって、しょうがないじゃん(´・ω・`)』
「人数多い方が楽しいし、今度参加してもらおうよ」
『たー君。緋依絽ちゃんがお仕事行く前の日に、伊織んちでごはんだから来る?』
「行く行くっ。是非っ。」
『やっくんも来て欲しいな』
「行ってお邪魔じゃない?」
『大丈夫だよ。今は、緋依絽ちゃんと伊織しかいないし』
「じゃぁ、お邪魔するよ。せっかくだから何か作らなきゃね」
『やっくんと啓威ちゃんと3人で作りたいな。』
「いいよ。当日何作るか決めようね」
「じゃぁ、俺は手伝いますよ」
『んふっ。((o(´∀`)o))ワクワク』
「(笑)昨日のは、ほんと美味しかった~。料理うまいね。」
『調理師の免許持ってるんだって。すごいよね~』
「へぇ~。そっちの道進まなかったんだ?」
「他にやりたい目標が出来ちゃったから、今それに向かってるとこ。」
「なんだろ」
「自分の高望みって分かってるんだけど、どうしてもやりたいことがあってさ。まぁ、模索中(笑)」
「気になる~今度教えてもらおう」




