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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
26/1205

044

「おはようございます~」


「おはよ。」


「伊織ちゃんは?」


「もう来てるよ。ちょっと裏の部屋にいるから。先に掃除してくれない?」

匠彌は、いつも伊織の方が早く来てるのにいないのを不思議に思ったのか、弥眞斗に聞いた。


しばらくして、弥眞斗は匠彌を呼んだ。

「匠彌、ちょっと」


「はい?」


「何かさ、伊織ちゃんの様子がちょっとね。寝不足みたいで目が腫れちゃったんだって。でも、それには触れないであげて?」

小声で、弥眞斗は匠彌に伝えた。


「なんでですか?」


「俺の想像だけど、多分泣いたんじゃないかな。でも、いつもより寝るのが遅かったらしいからさ(苦笑)今、冷やしてるところだから、そんなに分かんなくなってると思う。だからね?」


「分かりました。」


「ありがと。知らないふりするのも優しさってこともあるから。頼むよ」


「そうですね。弥眞斗さんにも話さないってことは、俺にも話さないってことですし(苦笑)」


「そんなことないと思うけどね。」


しばらくすると、伊織が出てきて。

『たー君、来てたんだ。おはよ』


「伊織ちゃん。おはよ。いないからお休みだと思ってた~掃除やってたよ。」


『ありがと。今度掃除変わるね。』


「いいよ。いつも早く来てやってくれてるんだし。たまには俺もしなくっちゃ(笑)」


伊織を見ると、まだ少し腫れがあるような気がしたけど、弥眞斗が言ってたように腫れてたんだろうなっていうのは分かった。


伊織は、弥眞斗の元へ

『やっくん。ありがと。大分引いたかな?』


「お客さんが来る頃にはもう大丈夫だね。寝不足で辛かったら言いなよ?」


『大丈夫。冷やしてる時にちょっと寝てた(笑)』


「ならいいけど。」

その後は、いつもの伊織だった。


啓威が来る頃には、もうすっかり腫れも引いてしまっていた。

『啓威ちゃん。これ』


「えっ?もう出来たの??無理してない??」


『ちょっとだけ時間かかったけど、早く将くんに上手くなって欲しいなって思ったから』


「そっか。ありがと。」

そう言って、伊織の頭を撫でた。


「将暉に、早く上手くなれって言っとく」


『(笑)次、聞かせてもらうの楽しみにしてるって伝えておいてね?』


「分かった(笑)」


「ほんとに、寝不足だったぽいですよ?」


「俺の考えすぎかな??」


「だって啓威君には、なんか本当のこと話そうですもん。悔しいけど」


「(苦笑)」


「あっ、でもそれはあのバンドに関してだけですけどね?」


「そんなに必死にならなくっても分かってるよ(笑)」


「うっ」

匠彌は、墓穴掘ったと思いながらも、言わずにはいられなかった。



二人が話している横目で俺は、こっそり伊織ちゃんに伝えた。

仕事終わったら連絡ちょうだいと。

二人にはバレたくなかったから、内緒だよ?っていうと、伊織ちゃんも何か察したのかうなづいた。

たくさん作品がある中、見つけてお読みいただきありがとうございます。


自己満足なストーリーになっておりますが、楽しんでもらえればうれしいです。

ストックはかなり豊富にあり、並行して書き続けております。


【ブックマーク】や【いいね】などの評価をいただけると、更新の励みになります。

是非ともよろしくお願いします<(_ _)>


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