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伊織の元へ来た和臣
「一旦戻ろうな」
伊織の頭を撫で、伊織の顔が見えないようにジャケットを被せて抱えた。
俺は、あっ・・・・と気が付き
「俺が」
「今、二人に頼むのは危ないね(苦笑)これぐらい大丈夫。しっかし軽いな(苦笑)」
智さんが待ってる車に乗り込むと驚いてた。
まぁ、そうだろうな(苦笑)
「智ちゃん。久しぶり(苦笑)」
「お久しぶりです。何かあったんすか?」
「ちょっとね。志貴の家に行ってもらえる?」
そう言って、車を出してもらった。
まさか、そんなことが起こるとも思ってないから。
「志貴?あのことは、話したの?」
「健翔君と樹は知ってますよ。俺から自分で話しました。」
「健翔君。」
樹の親父さんは、話し始めたんだ。
志貴さんとは、大学の先輩後輩という仲で、目指すものは違えどすごく気があっていたらしい。
で、お互いの仕事が決まっても付き合いは続いていた。
そして、この間志貴さんから聞いた話のことも触れたんだ。
「話をしてるなら早いんだけどね。その時見てたの。実は俺なんだ」
「えっ」
「伊織ちゃんとは全く状況も違うけどね。色々あってね。こいつは、外部との接触を絶ったんだよ。俺が、それを断ち切ったんだ。」
「そうだったんですか。それで、伊織のことすごく心配してくれてたんですね」
最近の行動も、段階を踏んでのことだったんだと、ようやく気がついたんだ。
「でも、今思うと俺のやり方は合ってたのか分からないな。結局、樹に助けられてた気がする(苦笑)」
「俺もです」
「樹が何やったのか分からないけど、君らがいなかったら伊織ちゃんは、もっとどうしていいか分からなかったんじゃないの?必要とされてない人なんていないんだから、振り出しに戻ったっていいじゃない。また一からやれば。時間がないなんて誰が決めたの?人によって時間の流れ方は違うんだ。みんな同じじゃないんだよ。」
「和さん。ありがとうございます」
そろそろ着きますからと案内すると。
「この話はここだけの話ね。みんなの前でする話じゃないからな。志貴も健翔君もちゃんとしなさい。伊織ちゃんが目覚めた時、恥ずかしいよ?(笑)」
志貴達がリビングに行くと
「志貴さん。ごめんね。勝手に使わせてもらったわ」
「いえ。ありがとうございます」
律さんは、皆にお茶入れてくれたんだ。
「伊織ちゃんについてあげていいかしら」
「いつ目を覚ましてくれるか分かりませんが。お願い出来ますか?俺も後で行きますから」
律さんは俺の肩を叩き、大丈夫よって言ってくれた。
それだけで心強かった。
律さんの後を、煌と浩がついていった。




