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とあるサイトで掲載していた小説(未完)を、こちらに移行しました。
ストーリーは、ほぼ変更なしですが、登場人物の名前は変更しております。
(名前を大幅に変更しておりますので、更新に少し時間がかかっています)
投稿者の名前も、変えております。
しばらくは試行錯誤しながらの投稿になりますが、どうぞよろしくお願いします。
優しく見守ってくださいませ。
「俺、昼からスタジオには行けないから」
「そうなの?珍しいね。お前が休むなんて」
「ちょっとな(苦笑)」
そう言うと、早々に健翔は事務所を出ていった。
「しょうがない(笑)俺らだけで練習しようぜ」
俺らは、ある事務所に所属してるアーティストなんだけど、まだデビューはしてないんだ。
なかなかチャンスが巡ってこなくて(苦笑)
メンバーは
啓威(BASS)無口だけど、天然(苦笑)
将暉(VOCAL)こいつも天然、歌は上手い。
健翔(GUITER)俺(笑)一応リーダーやらせてもらってる。
あとは、サポート入ってもらってる。
いつも、リズム隊である啓威がドラマーのやつと喧嘩するからな(苦笑)
まぁ、相性が悪ければ長続きしないのは分かるんだけど、そろそろ俺らとしてもデビューしたいわけ。
これが今の悩みかな(笑)
今日は、家族が家に戻ってくるから、午後から参加出来ないんだ。
メンバーには、言ってないんだけどね。
言わなきゃ?と思いながらも、結局今日まで来てしまった。
俺には、妹がいるんだ。
名前は、伊織
でも、血は半分しかつながってない。
幼少の頃、母親が他界して親父が再婚し出来た妹。
俺とはかなり離れてるんだ。
父親の仕事の関係で海外へ、まだ幼いからってついて行ったんだ。
幼稚園に入ろうかという年齢だったからね。
俺と一緒にいるって言ってたけど、俺もまだ学生で、一緒に生活出来るわけもなく、駄目って言われたんだ。
俺は、祖父母の家に居候させてもらうことになっていた。
伊織は、半分しか繋がっていないのに、慕ってくれた。
もちろん、俺も伊織を本当の妹のように思ってた。
しばらくは寂しかったのか、沢山電話も来たし手紙も送られてきたのに、ここ数年はご無沙汰だった。
なのに、急に伊織から手紙が来て「日本に戻ってくる」と、急すぎるだろ(苦笑)
そう思ってたら、親父から連絡があって、伊織だけ日本に戻ることになったって。
離れ離れになって、12,3年は経った。
どんな風になってるのか全く分からなかった。
親父に聞くと大分アメリカナイズされてるらしい(笑)
でも、見た目は純日本人だって。
写真も何もないのは探しずらくね?(笑)
そう言うと、親父は写真を送ってくれた。
そうだ。
今までなんでLINEとかやり取りしなかったんだろう(苦笑)
まぁ、それぞれあるから気づかなかったんだな。
いや、近況とかは連絡し合ってたんだ。
でも、伊織とはなかった。
聞くと、そういうの苦手らしい。
まぁ、戻ってきたら慣れてもらわなきゃな。
まぁ顔は分かったし、迎えに行っても迷うことはなさそうだ。
なんだか、昔の面影があるようなないような見つけれるかな??
★★
空港に向かえに行くと、ちょうど伊織が乗っていた便が着いたみたいだった。
余裕持って行ったはずなんだけどな(笑)
入口で待ってると彼女らしき人が出てきた。
俺は近づいて
「伊織?」
『おにいちゃん?』
「おかえり。久しぶり(笑)」
『ただいま』
離れ離れになる前の印象と変わってなかった。
もちろん、大人になったけどね。
「荷物持つよ。」
『ありがと。お兄ちゃんの家に行ってもいい?』
「俺んち?いいけど、あの家に戻るんじゃないの?」
『だって、一人じゃ寂しいから・・・』
可愛いこと言ってくれるね。
「いいよ。今日は俺んちでいいけど、明日から家に戻ろ?俺も一緒に戻るからさ。しばらく、一緒に住むよ」
『ありがと。お兄ちゃん』
久しぶりの日本だから、二人で和食を食べに行った。
伊織は好き嫌いないみたいで、なんでも美味しそうに食べた。
ほっそい体してるのに、よく食べる(苦笑)
連れてきた甲斐があったってもんだ。
「ところで、なんで戻ってきたの?」
『まだ、秘密(笑)』
「なにそれ」
『そういう、お兄ちゃんは何やってるの?』
俺は、今やってることを説明した。
『そうなんだ。今度見せてね』
「あぁ。明日は休みだからさ。遊びに行こうぜ。どこか行きたいとこある?」
『お兄ちゃんに任せるよ。』
「分かった。その前に、携帯持って。連絡取れる状況にしておかないと、家にいないことが多いから」
『そうなの?っていうか、携帯とか持ったことない』
「まじ?」
『そんなに必要としてなかったし』
「そっか。でも、持ってて。電話ぐらいはかけれるだろ?(笑)LINEも出来るようにしとこ。いつでも、連絡取れるようにさ。」
『分かった』
アナログなのかと思ったけど、そうではないみたい。
電話が、ただ単に苦手なだけらしい(苦笑)
★★
10年ぶり?日本に戻ってきた。
本当は行きたくなかったんだけど、まだちっちゃかったから、パパの仕事の都合で、付いていくことになったんだ。
お兄ちゃんと離れたくなかったのに、会うの久々だね。
きっと私の顔分かんないんじゃないかな?って、思ったらすぐに声をかけられた。
パパから写真もらってたんだって。
翌日は、携帯買ってもらってランチに行った。
最後に見たお兄ちゃんと変わってなくて、伊織もすぐ分かったんだ。
昔は健兄って言えなくて、健翔って呼び捨てだったっけ(苦笑)
「何??」
『ううん。昔は、健兄って呼べなくて健翔って呼んでたな~って思い出した(笑)』
「そういえば妹なのに、年下なのに。呼び捨てられてた気がする(笑)」
『懐かしいね(笑)健翔』
「うん(笑)」
『怒んないんだ』
「あれこれ怒ってもしょうがないじゃん。嫌だったらちゃんと言うし(笑)それに、みんなからも健翔って呼ばれてるから」
『じゃぁ、伊織も健翔って呼ぼう♪』
伊織の生活に必要なものを買ったりしてたら、一日があっという間に過ぎた。
「明日からは、仕事行かなくっちゃ。ごめん」
『伊織、もう大人だし(笑)大丈夫だよ。行ってみたいとこあるし、一人で行ってみる。』
「そっか。迷子になったらちゃんと聞けよ?何かあったら連絡して?」
『(笑)うん。分かった。』
日本に住んでたとはいえ、10年以上も離れてると色々変わってるだろうし、子供の時の感覚と違うだろうし心配だった。
俺から見れば、まだまだ子供に見えたから(苦笑)
たくさん作品がある中、見つけてお読みいただきありがとうございます。
自己満足なストーリーになっておりますが、楽しんでもらえればうれしいです。
ストックはかなり豊富にあり、並行して書き続けております。
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是非ともよろしくお願いします<(_ _)>