203
お時間が許す限り、続きをどうぞ。
登場人物はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/
読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>
「そんな・・・」
「俺達が考えてた予想以上の事、伊織は抱えてたことっすか?」
「結果的にはそうなるね。俺もちゃんとは知らなかった(苦笑)でも、話してくれた人は言ってくれたよ。伊織自身も。俺らも誰も悪いわけじゃないって。だから、誰も攻めちゃいけないし、悩む必要もないってね。ただ、タイミングが悪かっただけだって。」
「伊織が元に戻るのは?」
「頭をぶつけたりしたわけじゃないみたいだから、分からないって。病院でも見てもらったそうなんだけど。先生も分からないらしくって。伊織自身が戻ろうって思ってくれないとな。時間はかかるかもしれない。」
「きっと、俺達は伊織が戻ってくれないと会えないと思う。折角会えたけど、あんな風になっちゃったらさ。」
大樹は、さっきのことを思い出しながら話した。
「そうですね。辛いけど伊織の方がもっと辛いと思うと、無理には会えないっすね。」
「二人とも」
「話してくれてありがとうございます。しばらく、伊織探しやめます。また時期が来たらすることにします。」
「分かった。伊織の状況は、もらえるそうだから何か進展あったら連絡する。」
これ以上、伊織の話をするのは辛かった。
だから、話題変えたんだ。
「そういえば、匠彌君達のことはどうするんです?」
二人にも採用することは話していたから、こうなるのは自然だった。
「明日、最終の確認する。でも、採用とは言っても、すぐには来れないだろうから、しばらくは日本での活動の時に動いてもらう。」
「彼らは、伊織のこと知ってるんですか?」
「匠彌君は知ってるよ。彼がアルバイトしてる所で、伊織も仕事してるから。でも伊織は、彼が美容師のことは知ってるだけど、俺達と会ってることは知らない。逆に、匠彌君に伊織とお前らが繋がってることは、まだ話してない。」
「複雑だなぁ(苦笑)」
「ミカ君は、全く知らないね。俺が偶然見つけたから。でも・・・」
「でも?」
「プライベートで撮った写真に、伊織が写ってた(笑)」
【ぇ?】
「偶然みたい(笑)あんまり人物とか撮らないらしいんだけど。余りにもいい感じだったから撮ったんだって言ってたな。」
「へぇ~見てみたいっすね。」
「見せてくれるんじゃないかな。俺らにも普通に見せてくれたし。」
この一日でいろんなことがありすぎた。
せっかく会えたけど、とりあえず伊織が落ち着くまで待つしかなかった。
早く伊織と会える日を願って。




