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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
18/1205

0017

『啓威ちゃんが、健翔と一緒に仕事してるとは思わなかったぁ』


「俺、なんの仕事してるか言わなかったからね(笑)」


『そだね。伊織も聞かなかったし。たー君は自分から言ったけど。』

匠彌君の名前が出ると、また俺の胸はちくっとした。


「それよりも、伊織ちゃん、健翔って呼ぶんだ?」


『小さい頃、けん兄って上手く呼べなくて呼び捨てだったんだよ。帰ってきてお兄ちゃんって呼んでたんだけど、一瞬だった(笑)』


「じゃぁ、俺もいつか呼び捨てしてもらおう」


『ん?』


「いつか啓威って呼んでよ。」


『いいけど・・・』


「今からでもいいよ(笑)」


『けい?』


「おぅ。」

そう言って、頭を撫でた。


でも、すぐ啓威ちゃんに戻った(苦笑)

ま、すぐには無理だと分かってたけど。


「そうなんっすか。健翔君に妹がいるのに驚いたのにまだあった(笑)」


「別に秘密にしてたんじゃないよ。言うタイミングがなかっただけ(笑)まぁでも伊織の為にも、知り合いは増やしたいしな。状況が状況だからむやみにはね」


「そうですね」


健翔は、横目で伊織と啓威を見ながら思った。

今まで、女性に対しても愛想は決して良くなかった。

なのに伊織には普通に、いやむしろ・・・まさかな(苦笑)


『健翔。曲ってどんなのが出来たの?』


「知りたい?」


『別に?』


「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」


『うそうそ(笑)あ、みんなが何やってるか聞いてなかった。』


「そうだっけ。啓威がベースで、将暉がボーカル。俺はギターね。」


『ふーん。3人組なんだね。』


「啓威君が、すぐドラマーと喧嘩しちゃうんだよ。伊織ちゃんなんとか言ってやって?(笑)」


「将暉、ばらすなよ」


「だって、伊織ちゃんの言うことなら聞きそうだったんだもんっ(笑)」


「そんな言い方しても可愛くねー」


『(笑)啓威ちゃん、ドラムの人と喧嘩しちゃうの?』


「まぁ、結果的にはそうなるね(苦笑)」


『そっか』

一瞬悲しそうな顔をした。


「どした?」


『ううん。何でもないよ(笑)今度、歌聞かせて?』

違う話題を振った。


「いいよ。スタジオ遊びにおいでよ。」


『お仕事の邪魔になるから、カラオケじゃ駄目?』


「俺はいいけど」

将暉は、二人を見た。

きっと、スタジオに遊びにきて欲しいと思ってると思うんだけど(苦笑)


「伊織、和穂と香帆ちゃんと4人で行ってくればいいよ。」


『うんっ』


「じゃぁ、4人の都合があったら行こうね♪」


「将暉。伊織ちゃんに英語教えてもらったら?」


「それ、いいかもね。伊織、普通に喋ってたんだろ?」


『喋ってたよ。』


「お願いしていい?どうも発音が良くないみたいで、駄目出しされるんだ(笑)」


『そうなんだ。伊織が出来ることなら何でもするよ~♪カラオケで練習ね~』


「ありがとっ。」


「伊織そろそろ、帰ろっか」


『もう、そんな時間?』


「伊織は、もう帰る時間(苦笑)」


『もっといたい』


「だーめっ。さ、帰ろ?」


『うん』


「伊織ちゃん。楽しかったから、まだ帰りたくないんだよね(笑)」


「じゃぁ、健翔のとこ行こうぜ。どうせ明日昼からだろ?伊織ちゃんは?」


『明日はお休み』


「じゃぁ、決まりっすね」


「おいおい、俺の意見は聞かないのかよ(苦笑)俺んちならいっか。それでいい?伊織」


『ありがと。』

そうして、健翔の家で飲み直すことになった。


★★


「そうそう。IORI上手くなったね。その調子!」


「IORIは、飲み込みが早いね。教えがいがあるよ」



「・・・伊織???」


『え?』


「呼んでも、返事ないから。眠いなら寝ていいよ(苦笑)」


『まだ大丈夫』

そうは言いながらも、眠そうな伊織。


健翔のバンドの映像を見ていて伊織は考えていた。

が、ついに力尽きたらしく

「ん?」

啓威の肩に急に重みが生じた。


ふと見ると隣にいた伊織がよっかかってきた。

「伊織ちゃん?」


『zzzz』


「(笑)」

啓威は、伊織が辛くならないように、膝の上にゆっくり倒した。

いいのか分かんないけど、硬い床に頭を置くよりはいいかと思ってジャケットを、伊織にかけた。


健翔が、戻ってきた時伊織が見当たらないことに気がついたのか。

「あれ?伊織は?」


「しーっ。ここにいるよ(苦笑)」


「あらら、眠気には勝てなかったみたいっすね(笑)」


「(苦笑)だから、言ったのに啓威、すまん。」


「俺は全然へーきだけど(笑)このままじゃ、伊織ちゃんが辛いかもね」

俺は、もうちょっとこのままが良かったけど


「ベットで、休ませるよ。」

そう言って、伊織を連れていった。


しばらくすると、健翔が戻ってきた。

「あいつ、ちゃんと食ってるのかな」


「ん?」


「いや見た目以上に軽かったから」


「昼会う時は、普通に食べてたけど」


「そっか。考えすぎならいいんだけどさ。」

しばらく、3人で話していた。

たくさん作品がある中、見つけてお読みいただきありがとうございます。


自己満足なストーリーになっておりますが、楽しんでもらえればうれしいです。

ストックはかなり豊富にあり、並行して書き続けております。


【ブックマーク】や【いいね】などの評価をいただけると、更新の励みになります。

是非ともよろしくお願いします<(_ _)>


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