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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
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「伊織ちゃん。今日は一日お兄ちゃんと一緒にいれるんだけど。お兄ちゃんもまたお仕事忙しいんだって。」


『そうなの?』


「ごめんな?でも、毎日電話するから。時間が出来たら会いに行く。」


『分かった。伊織、おうちで待ってるね?』

そう言って、にっこり微笑んだ。


「偉いね。でもね、伊織ちゃん。お家にはパパとママもいないから一人になっちゃうでしょう?」


『えっ?伊織、ひとりぼっち?』

急に泣きそうな顔になる伊織。


「心配しないで?今日から、俺のうちにおいでね。」


『志貴ちゃんち?』


「そうだよ。俺と一緒に、お兄ちゃんのお仕事落ち着くまでおいで??」


『でも・・・』


「大丈夫。お兄ちゃんもいいって言ってくれてるから。」

伊織は、健翔の方を見ている。


「伊織。ごめんな。しばらく、志貴さんのおうちに行ってくれるかな?時間が出来たらちゃんと会いに行くから」


伊織なりに、何か考えたのか。

『分かった。ひとりじゃないもん。大丈夫だよ?』

目をうるうるさせながら、言った(苦笑)


なんか、もういたたまれなくなっちゃって。

「おいで?」

そう言って、ぎゅーって抱きしめた。


しばらく、すると

『健翔?痛いよ』

俺は力を緩めると、伊織は笑ってた。


「ごめん。ごめん(苦笑)」


『ちゃんとお迎えにきてね?約束だよ?』


「あぁ。もちろん。指きりしよう?」

そう言って、伊織と約束したんだ。


「一度、おうちに戻ってから、俺の家に行こうね」


『うんっ』


「良かった。」

一応、伊織はひとりぼっちにはならないみたいだ。



一通り、話が終わったのか志貴さんが声をかけてくれた。

「樹君。勝手に決めてごめんね?」


「いえ。これは俺がでしゃばるところじゃないんで(苦笑)」

うまく笑えていただろうか。


「これ。渡しておくよ。」

メモのようなものを渡された。

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