175
お時間が許す限り、続きをどうぞ。
登場人物はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/
読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>
しばらくすると、健翔が来て
「樹?」
「健ちゃんごめん。俺がついていながら」
そこまで言って言葉に詰まってしまった。
「連絡くれて良かったよ。ちゃんと話してくれるよな?」
俺は、うなづくだけで精一杯だった。
すると、二人に近づいてくる気配を感じた健翔。
振り返ると
「あなたは」
「僕のこと知ってるんだ(笑)」
「そりゃ、大ファンですし尊敬してますから。」
「ありがとう。でも、今日はちょっと違う件で会うことになっちゃったんだ。話出来る所に行こうか。」
「はい」
久しぶりに、今日は午後からだけど休みがもらえた。
いつぶりだろう。
「久しぶりっすね~」
「そうだな。やっと伊織に会える(笑)」
「忙しすぎて、変な時間に帰ってたもんな。たまには伊織ちゃんとどっか遊びに行ったら?」
「言われなくっても(笑)行ってくれるか分かんないけど」
そんな話しながら、帰る支度をしていると。
「健翔。電話が鳴ってる」
「おぅ。」
見ると、樹からだった。
メールはやり取りすることがあっても、電話は初めてだった。
「はい。どした?珍しいな。樹がかけてくるなんて。」
「そうだね(苦笑)今何してるの?」
「今日は、午前中だけだったんだ。午後から休みもらえてさ。家に帰ろうかと思ってるんだけど。なんで?」
「今、周りに誰かいる?」
「あぁ。メンバーがいるけど?」
樹は、誰もいない所に行ってくれるように言ったんだ。
なんか、会話もぎこちない。
「移動したよ。どした?なんかあった?」
「あの冷静に聞いて欲しいんだ。今から言うところに、誰にも言わずに来て欲しい。後で全部説明するから」
そう言って、そう言われて場所を聞いた。
何故、病院?
伊織になにかあったのか?
色んな思いが駆け巡った。
しかし、行ってみないと分からないことだらけだった。
「分かった。すぐ行く。」
そう言って、電話を切った。
俺は、しばらくその場から動けなかった。
でも、ふと我にかえってメンバーの所に戻って、すぐに事務所を出た。
メンバーには、気づかれなかったと思う。
いつものテンションだったからな(笑)
「俺、これから伊織とデートなんだ~ってことで、お先~♪」
【お疲れ~】
タクシーを飛ばした。
思ったよりも早く着いて、エントランスに行くと樹が待ってた。




