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「Sterneは、階が違うの?」
「関係者とかに、会わないようにとか色々考えてて(笑)それぞれのペースとかもあるしね。慌ただしくなると、集中出来なくなるだろうから。」
「そうなんだ。あ、ここからは二人で」
「了解。この突き当りの部屋だよ。あ・・・」
「なんですか?」
「前にいる二人、Sterneの楽屋に行くと思うよ。」
「誰だろ」
「TAKUMIとMICAだね。」
「じゃぁ、彼らに案内してもらいます」
そう言うと、行ってしまった。
「大丈夫かな??」
そう思いながらも、すぐ部屋につくから大丈夫だろうと志貴の部屋に戻った。
「IORI?」
『なに??』
スティーブは、見計らって部屋に来た。
「いや。うん・・・」
俺は話しようと思ったんだけど、目の前に立つと何も言えなかった。
IORIが、何も言わないでと言っているようだった。
『ライブ凄かったね。SHIKIと一緒にしてたし』
「そうだな。俺も来て知ったよ」
『そうなんだ。TOMOにサプライズされちゃったね。IORIが来てるのSHIKIも知らないって言ってたよ』
「Sterneも?」
『MASAKIには、行こうと思うって伝えた。でも、ちゃんと行くって言ってないしどうかな。来てると思ってるかどうか(苦笑)』
「彼には言ってたんだ。二人には?」
『その時、MASAKIしかいなかったんだ。言ってなかったら知らないと思う。どうかなぁ??』
「じゃぁ、今から驚かしに行こっか(笑)」
スティーブは、今言うことはやめた。
今言っても、泣かすだけだと。
少しでも楽しんだならそれでいい。
彼女自身がなにか思うことがあるなら、彼女から言ってくると思うから。
『(笑)STEVEが行くことは、知ってるんじゃないの?』
「俺は、RYUから誘われただけだし、提案したのは俺だけど、誘われなかったからな(苦笑)」
『WILLも、どこ回ってるか教えてもらえなかったって言ってた。』
「場所の提供はしてないけど、その辺はWILLとかに聞いたんじゃないかな。本当に自分達で頑張ったと思うよ。そこは褒めてあげなきゃな。」
『IORIは、なにも。褒めるほど偉くないし。』
「いつもの元気はどうした(笑)」
『いつもとおんなじだよ(笑)』
「(笑)」
頭を撫でるだけで、何も言わなかった。
『行く?』
「俺は、SHIKIの所に行ってから行くよ。」
『じゃぁ、行ってくるね。場所分かんないや。VIVIにメールしよ。』
少しすると
『下の階の一番奥だって。』
「了解。あとで行くよ」




