第八話 死神は仕事をする。
半年後・・・
「はあ・・・はあ・・・・はあ・・・」
今、私は死にかけている、私たちは死霊の討伐に向かっていた。任務の帰りに死霊の軍団に襲われた。仲間は全員死んだ。今、私もその一人になる。
死霊の一人が剣を振り上げ、私は目を閉じた。そして、
ブン!
振り下ろした。
ガキィン!!
金属音がした。私は目を開けると、そこには、
「大丈夫?生きているならじっとしてろ。生き残る確率が上がる。」
黒い外套を着た目つきの悪い死神がいた。
神崎 悠志視点。
「さて、敵は・・・リッチ3体、リビング10体、スペクター腐るほど、ね、やけに軍隊じみてんな。何?、戦争でもあんの?」
俺がそんなことを言ってると、近くにいたリビングが、
「誰だお前?邪魔しやがって。」
と、言ってきた。半年前の事件のあと、言語を話す死霊は当たり前で、あの叫ぶだけのリッチはごく稀だと知った。
「寄ってたかって女の子を襲うのが面白いのか?」
軍隊みたいなのに、やってることはチンピラレベルだった。
「まあ、どうでもいい。死神が死霊を見つけたんだ。なら、やることは一つだ。」
そう言うと、死霊たちは、
「たった一人でなにが出来る!?お前ら!!やっちまおうぜ!!」
スペクターとリビングたちが一斉に襲いかかった。
「マジでチンピラかよ。まあいいや。」
俺はそう言って、
「ファーストエッジ・・・展開。」
そうつぶやき、次の瞬間、
ザン!
「お前らに・・・死を押し付ける。」
周りにいた死霊どもを双剣で切り裂いた。
「なんだ!?アイツは!?」
一人が叫び、
「オイ、アイツもしかして・・・」
一人は心あたりがあった。
「『刃』(エッジ)だ!!色夢の『刃』だ!!」
一人が答えを言った瞬間。
ザン!
「正解」
笑いながら軍隊の半分を殺していた。
「くそ!!」
スペクターは特攻をし、リビングは冷静に魔力を撃ちだした。
俺はそれを、
「ノロい」
全て避け、
「フィフスエッジ・・・展開。」
両手に銃を携え、
「おらおらおら!!」
的確に急所を狙い撃った。
「近づけ!!」
そう誰かが号令し、
「うおおぉぉぉ!!」
スペクターの特攻のスピードが上がったが、
ザン!ザン!ザン!
「悪いな。コイツは、近接に強い造りでね。」
二丁の銃には刃がついていて、それでスペクターたちを切り裂いた。
「フォースエッジ・・・展開。」
今度は一つの柄に刃を二つ付けたダブルセイバーが握られていた。俺は真上に飛び、
「アグニス!!」
灼熱の刃にさせ、投げ付けた。
「ぎゃああああああああ!!!!」
死霊たちは叫びながら焼かれながら死んでいった。
「さて、これでザコは全滅・・・」
ブン!
残っていたリッチ達が俺に襲い掛かった。
だが、
「奇襲したって無駄だ。」
そんなことは事前に分かってるので跳んで避け、
「セカンドエッジ・・・展開。」
身の丈ほどの大剣を創り、
「おらぁ!!」 残ってたリッチを全て切り裂いた。
「今度こそ、終わり・・・だな。」
たった半年でよくこんな芸当ができたな。と、いまさら俺は思った。