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焦がれる刀のシャルーア  作者: ろーくん
悪欲の徒は踊る

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89/660

〇閑話 人物紹介.その8 ―――――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


 ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ヤーロッソ=オク=ウラオス』

 ・性別:男

 ・年齢:30歳

 ・T176


 ・白人系の貧乏貴族。

 ・かつてシャルーアに取り入り、全てを奪って彼女を捨てた張本人。

  ルシュティースの夫。


 ・欲望に素直で、性格は外道。

  しかし基本的に愚者であるため、バラギに上手く使われている。

 ・性欲と財欲に対して特に忠実で、

  自分の行いがいかに愚かで度し難いものかまるで自覚がない。


 ・ルシュティースを妻にしたのは、彼女の実家を後ろ盾にするためであって

  彼女を愛してはいない。

 ・そのため結婚後も、彼女との夜は彼女が病弱である事を理由に、

  まともに過ごしたことがない。

 ・それどころか、夜な夜な金の力で女を引っかけては遊んでいるなど、

  貞操観念や倫理観という言葉は彼にはないらしく、

  そのことを後ろめたくすら思っていない。


 ・元はウラオス家の末っ子だったが家が一度潰れた際、

  家族と散り散りになった事はむしろラッキーだとさえ思っていた。

 ・潰れたとはいえ貴族の家名は何かと使えると考え、

  色々と立ち回った末にウラオス家の貴族としての名を受け継ぐ事に成功。

 ・以前はそれを盾にして上流階級に食い込み、

  貴族や金持ちの間で情報の橋渡しや詐欺まがいの金集めをしていた。

 ・しかし、結果として他貴族の怒りを買ってしまい、再び落ちぶれる事になる。


 ・国内がダメなら国外だとして、

  ファルマズィ=ヴァ=ハールの友邦国貴族を調べている時、

  ルシュティースのことをかぎつけた。

 ・彼女を妻に貰うことで貴族家の後ろ盾を獲得する計画を思いつく。

 ・その後、両親を亡くしたばかりの少女シャルーアの事を聞きつけ、

  利用すべく培った持ち前の詐欺力と巧みな話術でかどわかす。

 ・散々に楽しんだ上に管理組合の組合員の何人かも抱き込んで

  財産と宮殿をも強奪。

 ・それを自身の財力や地位を証明するものだとして示し、

  ルシュティースを獲得した。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

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『ディレイ』

 ・性別:男

 ・年齢:47歳

 ・T182


 ・ヤーロッソに雇われているルシュティースの護衛私兵の一人。

 ・シャルーアの父、アッシアドの頃より雇われていた古株であり、

  シャルーアも幼少の頃から顔見知り。


 ・真面目な性格で、いかにも上位者に仕える者、という雰囲気を持っている。


 ・かつては一般的な私兵のレベルでしかなかったが、

  アッシアドに手ほどきを受けており、

  結果、今では並みの魔物なら一人で倒せるだけの実力者になっている。


 ・ヤーロッソの外道ぶりをよく知っているが、

  それを諫める事もできない自分に嫌悪している。

 ・また、シャルーアが追い出される事になるのを止められなかった事に、

  強い後悔と自責を抱いている。


 ・かつてはシャルーアの事を “ お嬢様 ” と呼び、

  彼女からも両親に次いで信頼されていた人物。

 

 ・私兵たちの中では確実に最強であり、リーダー的なポジションにある事が多いが

  本人はそんな資質も資格もないと、

  休憩時間などでも仲間の輪には自分から積極的に加わろうとはしたがらない。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

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『カッジラ』

 ・性別:男

 ・年齢:??歳

 ・T136(腰が曲がっている。背筋を伸ばせれば162)


 ・スルナ・フィ・アイアで小さな酒場を営んでいるオーナー兼マスター。

 ・若い頃は、スルナ・フィ・アイア北方近辺のバーマスター間で伝説のマスターと

  尊敬を集める凄腕だったが、年老いた今、

  その輝かしい過去を知る者も減りつつあり、文字通り伝説となりつつある。

 ・現在でも酒の仕入れや選ぶのはやっているが、何があったのか、

  若かい頃とは違って安酒ばかりを仕入れては適当に店に出している。


 ・以前は一人で店を切り盛りし、決して人を雇わず、

  酒場も老人の趣味でやってるだけの、開店休業状態だった。

 ・ウェネ・シーを雇ってからは、それなりに酒場として客足を集めている。


 ・基本は無口で無愛想な気難しい性格だが、

  ウェネ・シーとは波長があうのか、世代を超えて意思疎通しており、

  信を置いている。

 ・気安く接触してくる他人に対しては、怒鳴り散らして追い返すことも多い。

 ・独立してバーを経営している若い頃の弟子たち以外は、

  知り合いや友人もいない。



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『クァッブ』

 ・性別:男

 ・年齢:40歳

 ・T188


 ・ジューバの町で通り一つ奥に入った場所に

  小さな店を構えている中年男性。

 ・見た目は山賊かなにかかと思えるほどいかつく、

  言葉遣いも少し乱暴気味。

 ・だが性格は真逆で、マメかつ繊細。


 ・よそから移ってきた者だが、ジューバに暮らして長く、

  その性格もあって、古くからの地域住人とも仲が良い。


 ・店はいわゆる雑貨屋で、

  ジャンル問わず何でも取り扱うが、売り上げは芳しくなかった。

 ・ところがシャルーアの助力によって一転。

  裏路地の住人だった男達を雇っても十分おつりがくるほど、

  店は繁盛するようになった。

 ・後に、お手製で木彫りのシャルーア像を彫り、

  それを店の守り神として飾るようになる。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

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  作品補足(用語や世界観の解説等)

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【 旧ジューバの村跡 】

 ・現在のジューバの町から西へ2kmほど離れた地点にある、旧ジューバ。

 ・当時は小さな田舎村だったが、

  100年ほど前にこの村に移り住んだ富豪が私財を投じ、

  現在のジューバの町の(いしずえ)を築いた。


 ・金持ちの懐に支えられた結果、

  ジューバの町が発展し、村の者もそちらへと移住。

 ・およそ50年前に頑固にも村に残っていた最後の村人が亡くなったことで、

  ジューバの村は廃村となり、打ち捨てられた。


 ・廃村後も、ジューバの町の管理組合が一応は保有管理していたが、

  町から2kmも離れているため、前々から頻繁には訪れず、

  加えて昨今の治安悪化をうけ、ますます旧ジューバ村跡は見捨てられていた。


 ・そこに目をつけたヤーロッソが、金を出して管理者組合から買い取り私有地化。

  バラギからの頼まれ事を遂行する地となった。



【 ジューバ 】

 ・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国北部に位置する町。

 ・スルナ・フィ・アイアより南へ10kmの位置にあり、

  シャルーアからすれば活気ある隣町で、

  まとまった買い物の際に連れて行ってもらえた場所ゆえ、

  幼き日の思い出がある。


 ・現在でも活気にあふれており、治安も良い。

 ・商業施設に富んでいて、特に食事処や宿は多数存在している。

 ・今日においてファルマズィ=ヴァ=ハール北方における商業の中心地といえ、

  往来する旅人や商人が多い。



魔砂の大蛇ヴァイプ・サーペンター

 ・その肉体がほぼ砂で構成されているという大蛇。

 ・その胴体は、10m以上におよぶ長さと

  大男が3人がかりで手をつないでやっと回りきれるほど太い胴回りを持つ。


 ・砂漠の上を常に動き続け、

  その身に砂を補充しなければならないという独特の生態をもっており、

  普通の蛇のようにとぐろを巻いてじっとしている事が出来ない。


 ・どんな攻撃も効くが、動き続けているために一転を集中して攻めずらく、

  そもそもがタフであるため、仕留めるのが容易ではない。

 ・攻撃方法は、

  獲物を牙で噛んで麻痺毒を与え、自らの体躯で押し潰すシンプルなもの。

 ・麻痺毒に即効性があるため、逃走する場合もまず敵を噛もうとする。



隠れ砂狼(サンドローガ)

 ・砂地に身を潜めて獲物が通りかかるのを待ってから奇襲を仕掛ける狼型の魔物。


 ・全身が砂で出来ているかのように錯覚しがちな外見をしているが、

  ちゃんと肉体ある魔物。

 ・ただ、その血は非常に細かい真球形状の砂成分であり、

  傾斜に落とすと水のように流れていくことから “ 液体砂 ” などと形容される。


 ・待ちの奇襲さえ許さなければ、その強さは大型の狼と同等。

 ・希少ではないがその隠れ待つ狩りの仕方から、

  意図的に探しだすのが困難な魔物として知られている。



蜃気楼の息奇(セラヴンマファゲー)

 ・顔がやたらと大きく、

  怒りをそのまま固定したような、表情がまったく動かない謎の亜人。

 ・全身がユラユラと蜃気楼のように揺らいで見えるのが特徴で、

  その大きく見える姿からは想像できないほど攻撃が当てにくい。

 ・身体の真芯に近いところを狙わなければ、

  こちらの攻撃はまるで蜃気楼のようにすり抜けてしまう。


 ・伝承上は、

  異邦の奇祭の精霊ナームファーゲ(なまはげ)がルーツとされているが、

  実際はかつて、謎の異邦人が

   “ 我が祖国にある祭事の一つで行う格好をするものと姿が似通っている ”

  と話たことが発端であり、

  ナームファーゲ(なまはげ)との直接的な関係性はないと思われる。

 





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