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焦がれる刀のシャルーア  作者: ろーくん
怪しき視線

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45/661

〇閑話 人物紹介.その4 ―――――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

『マーラゴウ(グゥ)

 ・性別:男

 ・年齢:19歳

 ・T220

 ・最強の男………?


 ・フルネームはサーレウ=ジ=マーラゴウ(グゥ)

  若くしてジウ=メッジーサ国の将軍の一人に名を連ねる実力派。


 ・淡黄色に近い薄褐色肌の大男で、軍人然とした威風と存在感の持ち主。

 ・ミルスにも劣らないガタイとそれ以上の長身で、間違いなく剛の者である。


 ・個人の武力だけでなく、指揮官としても優れた能力を持ち合わせている。

 

 ・異性に決して靡くことのない硬派な男であったが、

  ひょんなことからシャルーアに一目惚れしてしまい、妖精の君と形容して

  恋慕の情を抱いている。


 ・シャルーアが絡むと、途端にポンコツ補正が入り、

  醜態を晒すこともしばしば。

 ・自ら敵国に潜入偵察に入るほど行動力があるが、自分の容貌には無頓着。

  大柄というだけで目立ち、

  潜入任務に不向きな人間であると自覚できていない。

  (もっとも二度目の潜入は、半分シャルーアへの募った思いが理由だが)


 ・潜入中は、ゴウと名乗っている。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

『マハミュンヌ』

 ・性別:女

 ・年齢:29歳

 ・T167  B90(E) W59(UB70) H87

 ・女医

 

 ・ワッディ・クィルスの町の治療院に勤める女性医師。


 ・エウロパ圏の父と地元民の母の間に生まれたハーフで、

  褐色肌にブロンドヘアーが目立つ美人。

 ・やや間延びした言葉使いをするが、生来のものではなく

  患者を安心させるためにワザとやってたのがクセづいたもの。


 ・腕は確かで、国立のもっと大きな病院から声がかかっていたが、

  生まれ故郷に寄与したいという考えから、

  国境近くの町であるワッディ・クィルスの治療院で働く事を選んだ。


 ・女医ということもあって、女性患者中心に診る事が多い。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ラダトン』

 ・性別:男

 ・年齢:42歳

 ・T167

 ・欲深支配人。


 ・エウロパ圏から流れてきた、白人系の中年男。


 ・腕のよかった世代がこの世を去って、

  落ち目になっていた食堂、アンティ(楽園)()ャンナジ()を買収。

 ・大食堂と称したいかがわしい店に改装し、

  世の男達の情欲を釣りあげて荒稼ぎしている。


 ・稼ぎに乏しい若い女性を巧みにスカウトし、

  高額給金と引き換えにいかがわしい恰好といかがわしい催しを行わせている。

 ・スカウトした女性の多くは、店長を任せている片腕かつ同士のムーリタに

  教育を一任しているが、目をつけた店員は自ら手をかけ、

  徹底して教育を施している。


 ・その甲斐あってか、いまだに店には査察の手は入っていない。

 ・しかしながら、近頃はその兆候が見られ始めたため、

  その対策として傭兵を雇い入れようとした。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ムーリタ』

 ・性別:女

 ・年齢:31歳

 ・T162  B87(D) W62(UB71) H85

 ・悪徳秘書店長

 

 ・ワッディ・クィルスの町に建つ大食堂、「アンティ(楽園)()ャンナジ()」の店長。

 ・色濃い褐色肌に、紫色付きのサングラスをかけ、

  明度の低い赤色のスーツを着用し、秘書っぽい恰好をしている。


 ・ラダトンから店の大半を任されているが、元はイチ女性スタッフで、

  金になるのであれば平気で肌も晒すし男と床を共にするという

  守銭奴な店員だった。

 ・その性格がラダトンから気に入られ、

  若さが損なわれてきたこともあって一線を退き、代わりに店長の座を獲得した。


 ・権力を手にしてからは守銭奴に磨きがかかり、

  悪徳商売人として優れた才能を発揮。

 ・ラダトンがスカウトしてくる女性達を金儲けの道具としか見なしておらず、

  店の利益になるよう完璧に教育している。


 ・ラダトンとは、小悪党コンビとして息が合っている。

 ・店長になって裏方仕事にまわったせいか、お腹まわりが気になりはじめており、

  スタイルのいい若い娘に軽く嫉妬心を持っていて、

  そういった新人は特にラダトンに回している。



――――――――――――――――――――――――――――――――――

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  作品補足(用語や世界観の解説等)

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【 アブズス 】

 ・アブズス族国。

 ・ア=スワ=マラ共和国の南方にある小国諸国の中の一つで、

  アブズス族という原住民による国家。


 ・過去には国境などなきが如しとやりたい放題で野蛮な連中と見なされていたが、

  隣接諸国から滅多打ちにされた事がきっかけとなり、

  近代では理性的な主権国家へと変革が進んでいる。

 ・それでも版図拡大の意欲は高く、

  国力に少しでも余裕が出ればすぐに隣接国家にケンカをふっかけようとする。


 ・現実世界でいうところの、エチオピア・ケニア・ソマリアの国境間の辺りに位置する。



【 テイゼ 】

 ・テイゼール首長連邦。

 ・北にジウ=メッジーサという大国にのしかかられた小国。

 ・元は少数民族がせめぎ合っていたが、

  ジウ=メッジーサの国力増大と版図拡大の動きに危機感を抱き、

  それまで争っていた民族同士が手を組んで、国家を築いた。


 ・小国ではあるものの、多民族が入り混じっているためか、

  多様な人材に富む。


 ・過去にア=スワ=マラ共和国に裏切られた事があり、

  深い恨みを抱いていることから、

  海を隔てて直接国境を接していないにも関わらず、すこぶる仲が悪い。


 ・現実世界でいうところのイエメン西部辺りに位置する。



【 サークォウコ 】

 ・砂漠に出没する亜人系の妖異(ヨゥイ)

 ・元は砂河童と呼称されていたが、

  スナコウパ、サガパなど時代の流れと共に読みが変化し、現在の名称になった。


 ・灰色の体色を持ち、人間よりはやや小型。

 ・河童というだけあって、頭頂部は毛がなく、鏡のように磨き抜かれている。

  (皿はなく、地肌)


 ・戦闘力は中の下で、弱い部類に分類されるが、

  一般人では苦戦するレベルであるため、

  傭兵や治安維持軍などに助けを求める最低限の相手と言える。


 ・知性はさほど高くはなく、言葉は話さない。

  だが同族の仲間とは結構綿密な連携を行えるため、集団で遭遇した場合は厄介。



【 ゴーリ 】

 ・死肉喰い、グールなどとも呼称される亜人。

 ・前述のサークォウコと同じような体色をしているが、

  特徴的な頭部はなく、動きなども異なっているため見分けは容易い。


 ・知能が高くて会話も成立するため、意外と交渉が可能。

  戦闘能力はそこそこ高くて危険なれど、ゴーリによる被害は

  先のサークォウコよりも少ないほどで、意外にもその危険性は低い。


 ・砂漠に生息し、盗賊の真似事もするが、

  それが人間の盗賊かゴーリなのかは捕まえてみないと分からないため、

  賊徒としての脅威度は不明。


 ・死肉喰いの呼び名の通り、死体を喰らう特徴を持つが、

  人間同様に普通の食事が一般的。

 ・元は魂が召された死者の肉体を無に還す役割を担う精霊だったとも

  言われているが、そのルーツや正確なところは不明な点が多い。



【 ワッディ・クィルス 】

 ・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の中腹やや北、

  東の国境付近に位置する町の一つ。


 ・国境最寄ということもあって、城塞都市として頑強な防備がなされているが、

  立地自体が、100m以上もせり上がった崖山の上にあるなど、

  軍事的な観点から見て、かなりの防御要地となっている。

 ・それでいて西側、ファルマズィ国内方面はなだらかな斜面となっているなど、

  天然地形としては他に類を見ないほど都合の良い土地柄。


 ・こうした事実があるためか、国境付近にありながらも町の人々は気風穏やかで、

  少々平和ボケしている雰囲気がある。



【 治療院 】

 ・個人医院(クリニック)と総合病院の中間的な医療施設。

 ・複数の個人医院が一つの建物に入って同居しているような構成で、

  日常の、ちょっと深い傷や病状などに対応するため、人々から重宝されている。



【 大食堂「アンティ(楽園)()ャンナジ()」 】

 ・かつてはこじんまりとした大衆食堂だったが、

  斜陽に差し掛かった頃にラダトンに買い取られ、

  現在ではいかがわしい店に変貌を遂げた、一応は食事処。


 ・女性店員がほとんどで、いかがわしい服装にいかがわしい催しものをさせ、

  男性客の劣情をガッチリと掴んで日々盛況を成している。


 ・ただし店のサービス内容はその大半が違法になるものなので、

  摘発されたら一発で潰れる、ある意味で綱渡り経営な実情がある。







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