彼と天使、天使と彼
第二話 創造
ここはどこ?
この答えは天国だった。
だけど、
僕は誰ですか?
この答えは出なかった。
だけど、
天使は言った。
ここは楽園だと。
ここは、
なんでも作り出せる場所だと。
試しに僕は、
家を作った。
僕の記憶の中で、
一番大きく、
一番綺麗な家を。
あれ?
あんまり綺麗じゃない?
うーん?
何が足りないのだろう。
何を足せば良いのだろう。
そこには、
継ぎ接ぎで作るだけではどうしようもない、
目には見えない何かがあった。
どう?
うまく作れてる?
ううん。
全然。
じゃあヒントをあげるよ。
“ここは天国”
“無の世界”
“貴方の考えるままの世界”
これがヒント。
私は、
神様からの命令で、
あなたの付き人をしているの。
でもね、
この世界は貴方だけの、
あなたしかいない世界なの。
つまりあなたが切り開く世界なの。
だから私達は、
助言はするけど、
答えは言わない。
それがここのルール。
面倒臭いな。
正直そう思う。
ねぇ、
僕の天使さん。
天使さんの名前はなに?
それに、
この世界以外にも、
似たような世界はあるの?
一つ目の質問は流石に答えるべきかな。
私の名前はリラ。
二つ目の質問については、
ヒントをあげる。
“世界の扉は貴方達の入口”
以上。
わ、
分からん!
何その助言。
まあいいや、
話を戻そう。
僕はさっき、
リラから助言を貰った。
つまり、
それだけの事を考えられる、
“天才頭脳を作ってしまえばいい”
わかれば早いこと。
だけど、
世界を作れる脳ってなんだ?
まず
“天才”
ってなんだ。
僕の世界、
僕の理想郷、
僕だけの楽園、
僕だけの天国。
ってなんだろう。
何を作れば、、、。
懐かしいなぁ。
ふふふ。
そういえば私も、
昔はこんな感じだったっけ。
いやぁ、小説って書き始めると止まりませんね。
小説書いてる時が、ゲームをやる次くらいに楽しいですね。
さてさて、今回は天使の名前と、この彼の作った世界の仕組みが判明しましたね。なんでも作れる世界。そんなものがあれば最高だと思いません?まあ、あったところでなぁって話にもなりますが。皆さんはどんな天国を想像してますか?
次回はちょっとだけ難しくするつもりです。
果たして、リラの過去とは一体…。