第三話 『神々に選ばれしスライム』
俺はぼっーと今後の生活のことを考えていた。寝所とか食料とかね。スライムでも一応生きているんだからこれらは必要でしょ、きっと。
森の中でもとりあえず探索するかと思った、その時。
ピコンッ! と目の前にマップの画面が現れた。赤い点が点滅しているのが今の俺の現在地を示してるぽっい。
うん、これは森を探索には便利だ、有りがたく使わせ貰おう。
すると、俺は画面左側の【ステータス】という文字に気が付いた。なるほど、そりゃモンスターですからねぇ。ありますよね?ステータスぐらい。
俺はぴよんっと飛び跳ね【ステータス】を特に考えもせず押した。また画面が変わり、今度は俺の【ステータス】の表示が浮かび上がる。
【ステータス】
《モンスター.81 スライム》
*Lv 999 *名前 無名
HP 999999/999999
SP 9999/9999
攻撃力 ??????
防御力 ??????
調合レベル MAX
鍛冶レベル MAX
捕獲ランク ???
称号『神々に選ばれたスライム』
属性 無属性
耐性 魔による全属性及び撃、斬、突などの物理的攻撃にあり
性格 もうなんだか色々やばすぎてワロタ
魔法 全属性取得可能 回復魔法
スキル 【鑑定】【調合】【鍛冶】その他 不明
ブハッーーー!!! 俺は思わず自らの青い体液を盛大に吐いた。
まてまてまてまて!!! な、なんじゃこりゃ!??目茶苦茶すぎるだろうッ!
俺は自身のチートすぎる【ステータス】を見て開いた口…。いや、スライムだから口なんてないんだけどね?が塞がらなかった。
神様ぁ……確かになんか少しだけ優遇してくれるとは言ってたけども、やり過ぎなんじゃあ~ありやせんかね……。
……しかも、ゴットスライムって何!?
神々に選ばれしスライムってちょっと御大層過ぎやしませんか?ていうか、性格の欄なんてもはや只のコメントやんか!性格のこと一切書いてないし!
まるでこれじゃあ、俺が性格破綻者みたいじゃん!っとちゃんとつっこむ所はつっこむ俺。が、もうなんだか驚くのも馬鹿らしく思え、色々と疲れた。
まぁ、貰えるものは黙ってもらう。それが俺の流儀であったので、天に居られるイケメンの神様にどうもありがとう、イケメンは本気正義と崇めたのであった。
次はお家編です。




