表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/94

第十七話 まず、風呂に入れ②

 次に俺が取り出したものはというと――。

 バニーちゃんが隣の森で拾ってきた『潤いの露』と『赤華椿の花油』を調合して作ったシャンプーinリンスに、『白華椿の花油』と『霜月草の雫』を調合して作ったボディーソープである。

 これを使ってケンジを綺麗にしてやるのだ!ぶはは、ざまみろ!頑固な汚れ共ッ!!お前らを今日限りで残らず駆逐してやるわ!


 調合No.??【シャンプーinリンス】

 異世界の石鹸。ポチ特別配合。潤いの露入りなので髪に潤いが蘇る。赤華椿は髪の奥深くに受けたダメージまで補修。パサつく髪もこれがあればもう悩まない。香りは赤華椿の情熱的な香り付き。これで貴方も明日からサラサラヘアーへ。

 調合No.??【ボディーソープ】

異世界の石鹸。ポチ特別配合。白花椿の花油は滑らかな雪のような白さを演出し、貴方の肌を守ります。霜月草の雫は一部の肌荒れや汚れも優しく流し落します。香りは白華椿の優しい香り付き。さぁ、貴方も赤ちゃんみたいなもっちりボディーへと。


 勿論、どっちも俺が毎日使っているので俺のボディーはどこもかしこも艶々だぞ! しかも、何故かあっちの世界の某メーカーの洗剤が出来てしまい俺にしか作れないらしい。

 どれも素材ランクは全てCで採るのは簡単なんだが、ちょっと見つけるのに時間が普通はかかる。だが、バニーちゃんはそこは野生の勘が働くのかあっさりと簡単に見つけてきてしまう。いや~、恐れ入ったね。

 俺はシャンプーをケンジの頭につけ、わしゃわしゃと泡立てる。だが、汚れが酷いせいなのか泡立ちが悪い。


 「あははは! ポチくすぐったいよ!」

 『うーん、中々泡立たんな』


 仕方ないからお湯をかけ、もう一度シャンプーをする。すると今度こそ泡が立ち始めてたのでごしごしケンジの髪を洗う。

 そろそろいいかな? と思いケンジに「目を閉じて」と言い、シャワーヘッドで泡を綺麗洗い流してやると、灰色だと思っていた髪は綺麗なプラチナホワイトのような美しい髪の毛が姿を現す。

 男の俺も思わず「おぉー!」と言ってしまうほど綺麗だった。

 アニメでしか見たことねぇよ、こんなの。

 次はボディーソープをつけた木棉のスポンジで洗って体を丁寧に洗う。体も土汚れが取れ綺麗になるが、ガリガリと痩せた体なんとも痛々しく俺は見てられなかった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 魔法で服も綺麗に洗って乾かしたのだが、やはり破れている箇所が多いので気になる。なんとかせねばと思いつつ、ケンジには悪いが綺麗に洗った元の服を着せる。ケンジの長く伸びたプラチナホワイトの美しい髪は切ってしまうのが勿体なく感じたのでポニーテールのように一つに束ねる。

 風呂が終わったので次は――。


 「飯だな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本日はこの小説をお読み頂きありがとうございました (*´ω`*) 『評価』『感想』『レビュー』等、頂けると定期的に執筆をする際、大変モチベーションが上がり、作者は踊り狂って喜びます。お時間があればお願いいたします(笑)。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ