表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想見聞録  作者: 藤宮周水
85/163

第四章⑳


 この、常に上からものを言う様な尊大な態度。可憐な顔に似つかわしくなく、あまり愛らしいとは言い難い、射るような目つき。口元をわずかに上にあげ、磨き上げた大理石の様に白い前歯をわずかに見せる、にやついた笑み。そんな、路地裏のいたずらっ子を思わせる、ネウのひん曲がっているようで子供の様に真っ直ぐな性格は、クラインの思惑をことごとく攪乱してきた。もしかすると裏があるのではないかと疑えばそうでは無く、空振りに終わったり、かといってまともに話せば思いもよらぬ裏があったり。


 食費もかさむし、寝相は悪くないが、寝起きは最悪で、正体が教会に見つかれば火あぶり確定の、この娘が吸血鬼であるという事実。


 これだけ扱いに困り、ただ見た目が可憐で美しく、可愛い事と莫大な知識だけが取り柄のネウに、自分でもよくあの状況から逃げ出さずにいられた、とつくづく感心する。


 その気になれば、ライサを置いてクライン一人だけで逃げ出せる機会はいくらでもあった。船と船員をおいて逃げても、商業同盟の銀行の口座には小さい船がもう一隻買えるくらいの金はある。


 それでもなお、ネウに脅しとはいえ、付き合っていられるのはごく単純にクラインがネウの事を好きなだけなのかもしれない。いや、そうだ。


 これからも、恐らくネウの目的が果たされるまで、俺はネウに振り回され続けるのだろう。だが、俺はそんなに易々と諦めの利く男ではない。


「さあ、ライサ。お前の持てる知識を、十二分に活用させてほしい」


「足を引っ張ることの無いように尽力いたします」


 ライサも、今回の交渉を快く引き受けてくれた。となるとやるべきことは一つ。


 全力をもって、頑張るのみだ。


「最後まで気を抜くことのないようにね」


すみません。テスト前なので短めです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ