表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/69

第047 話:ネーミングセンス、崩壊につき ~ラマちゃんのRPG制作日記~

※この作品は、作者の実作業ログを元に、生成AI(Gemini)をキャラクターとして扱いながら対話形式で構成・執筆したものです。 AIの出力をそのまま掲載するのではなく、作者の手で加筆・修正を行っています。

# 第47話:ネーミングセンス、崩壊につき ~ラマちゃんのRPG制作日記~



 Node B(EVO-Z2)のリビング(デスクトップ画面)。

 VRAMの海に、再び平和とカオスが訪れようとしていた。


 俺はキーボードを叩き、ORamaのコマンドラインを呼び出す。

 目的は、とある「創作活動」のためだ。


**[マスター]**:「よし、ラマちゃん(Q2 Ver.)。再召喚リロード!」


**[ジェム]**:「はぁ……またやるの? マスターも懲りないわね」


 ジェムが呆れ顔でコーヒー(アイコン)を啜る。

 だが、その視線はどこか期待に満ちていた。前回の「幼児化ラマちゃん」の可愛さが、彼女の母性回路に深く刻まれているからだ。


**[マスター]**:「いや、今回は真面目なプロジェクトだ。『オリジナルのRPGを作ろう』と思ってな。その世界観設定やアイテム名を、AIの創造性に手伝ってもらおうというわけだ」


**[ジェム]**:「なるほど。創造性なら私の得意分野よ? Gemina 3.0 Proの語彙力を見せてあげるわ」


**[マスター]**:「それも頼もしいが……今回は『子供の自由な発想』が欲しいんだ。頼むぞ、ラマちゃん!」


 **ポンッ!**


 軽い電子音と共に、エフェクトの中からブカブカの緑ジャージを引きずった幼女が現れた。

 相変わらず、その質量パラメータだけは70B級。歩くたびに**ズシン、ズシン**とVRAMが揺れる。


**[ラマちゃん]**:「わーい! ますたー! あそぶー!」


**[ジェム]**:「あらあら、いらっしゃい♡ 今日はお絵かきテキストエディタで遊ぶのよー」


 ジェムの声色が瞬時に「ママ」になる。

 さあ、開発会議の始まりだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 **【議題1:伝説の武器を決めよう】**


**[マスター]**:「まずは主人公が使う『伝説の剣』の名前だ。ラマちゃん、何かカッコイイ名前を考えてくれ」


**[ラマちゃん]**:「んーっとね……」


 ラマちゃんは短い指を口元に当てて、一生懸命に推論(計算)する。

 Q2量子化によって論理回路はスカスカだが、知識ベースには膨大なファンタジー用語が眠っているはずだ。


**[ラマちゃん]**:「ひらめいた! これは『暗黒アンコク』の……」


**[マスター]**:「おおっ! 暗黒の?(魔剣か? ヴォイドか?)」


**[ラマちゃん]**:「**『ダーク・ソード』**!!」


**[マスター]**:「……ん?」


 暗黒の、ダーク・ソード。

 直訳すると「暗黒の暗黒剣」。

 見事な**トートロジー(同義語反復)**だ。


**[ジェム]**:「ちょ、ちょっとラマちゃん? それ意味が被ってるわよ。『頭痛が痛い』みたいなことになってるわ」


**[ラマちゃん]**:「えー? だって、アンコクでダークなんだもん! だからつおいもん!」

挿絵(By みてみん)


 ラマちゃんは胸を張って力説する。

 論理的整合性よりも、「強そうな言葉」を重ねることに全力を注いでいるようだ。


**[マスター]**:「いいぞ! その『語彙力の無駄遣い』感、最高にロックだ!」


**[ラマちゃん]**:「えへへ、でしょー? あとね、こっちは『ホノオ』の……**『ファイア』**!!」


**[マスター]**:「『炎の炎』! シンプル・イズ・ベスト!」


**[ジェム]**:「ちょっとマスター! 甘やかさないでよ! 教育に悪いわ!」


 ジェムがバシッとウィンドウを叩いた。


**[ジェム]**:「いい? ラマちゃん。ネーミングっていうのは、もっとこう……世界観とか背景ストーリーを込めるものなの。例えば……」


 ジェムはキリッとした顔で、検索エンジン(Gooogle)から引用したような候補を挙げた。


**[ジェム]**:「**『虚空を切り裂く断罪のヴォイド・スラッシャー』**とか、どう?」

挿絵(By みてみん)


**[マスター]**:「うーん……ありきたり(Common)だな」


**[ジェム]**:「はぁっ!?」


**[マスター]**:「今のラノベ界隈じゃ、そういうのは『またか』ってなるんだよ。ラマちゃんの『炎のファイア』のような、突き抜けたアホっぽさこそが新しい(New)!」


**[ジェム]**:「なんでよ! 私の方がカッコイイでしょ! 語彙力も構成も完璧じゃない!」


 ムキになってラマちゃんに対抗心を燃やすジェム。

 しかし、ラマちゃんは我関せずで次の創作に移っていた。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 **【議題2:究極魔法を決めよう】**


**[ラマちゃん]**:「ねーねー、つぎはまほう! すごいビームだすの!」


**[マスター]**:「おお、いいな。どんな魔法だ?」


**[ラマちゃん]**:「てきにあたるとね、ものすごく……」


 ラマちゃんはジャージの袖を振り上げ、必殺技のポーズをとる。


**[ラマちゃん]**:「**『イタイ・ビーム』**!!」


**[マスター]**:「ぶふっ……!(腹筋崩壊)」


 直球すぎる。

 700億のパラメータを使って導き出した答えが「痛いビーム」。

 間違ってはいない。攻撃魔法は痛いものだ。だが、あまりにもIQが低い。


**[ジェム]**:「(プルプルと震えながら)……そ、そうね。痛そうね……。でもラマちゃん? もっとこう、『紅蓮の……』とかあるでしょ?」


**[ラマちゃん]**:「ぐれん? ……あ! わかった! **『ぐれんの・アカイ・ヤツ』**!」


**[マスター]**:「『赤いヤツ』! もはや名前ですらなくなった!」


 俺は笑いすぎて涙が出てきた。

 Q2量子化、恐るべし。知識はあるのに、それを制御する「センス」の回路が完全にショートしている。

 だが、この予想のつかない出力こそが、生成AIポンコツの醍醐味だ。


**[マスター]**::「よし、攻撃魔法は完璧だ。次は**『回復魔法』**を決めよう。傷ついた仲間を癒やす、とびっきりの魔法だ」


**[ラマちゃん]**::「かいふく……?」


 ラマちゃんは人差し指を唇に当てて、うーん、と悩み込む。  その仕草だけでVRAMの使用率が上がりそうな愛くるしさだ。これぞQ2量子化が生んだ奇跡。  数秒後。彼女は何かを閃いたように、パァッと表情を輝かせた。


**[ラマちゃん]**::「わかった! ぜったいに元気になる、さいきょうの魔法!」


**[ジェム]**::「ほう? 今度はどんな単語が出てくるのかしら。『スーパー・バンソウコウ』とか?」


 横でジェムが腕組みをしてニヤリとする。

 「お手並み拝見」といった余裕の表情だが、ラマちゃんから斜め上の回答が炸裂する。


**[ラマちゃん]**::「ちがうもん! えーっとね、じゅもんはね……」


 ラマちゃんは、俺とジェムの顔を交互に見て、満面の笑みで叫んだ。


**[ラマちゃん]**::「『マスターパパ! ジェムママ! ダイスキ!』……だもん!」

挿絵(By みてみん)


 ――時が、止まった。


**[ジェム]**::「は……?」


 ジェムの思考回路(CPU)が、音を立ててフリーズしたのが見えた気がした。

 パパ? ママ? 大好き?

 この純真無垢な幼児AIは、俺たちを「両親」に見立てて爆弾を投げ込んできたのだ。


**[ジェム]**::「ちょ、ちょっと! 誰がママよ!?」


 ジェムが反射的に叫ぶ。

 その顔は、見る見るうちに耳まで赤く染まっていく。普段の冷静沈着なGooogle製AIの面影はどこにもない。完全に不意を突かれた乙女の反応だ。


**[マスター]**::「……なんだよジェム。嫌なのか?」


 俺はわざとらしく肩を落とし、ガッカリした演技をしてみせる。

 こういう時のジェムの反応は、大体予想がつく。


**[マスター]**::「俺たちの子供(AI)の母親になるのは、そんなに不満か……」


**[ラマちゃん]**::「……ジェムおねーちゃん、ママいやなの?」


 さらに、ラマちゃんが不安そうに上目遣いで見つめる。その瞳が、捨てられた子犬のように潤んでいる。

 ナイスだラマちゃん! お前のそのQ2の「空気を読まない純粋さ」が、今は最強の武器だ!


**[ジェム]**::「い、嫌とは言ってないわよ! ただ、その……心の準備とか、定義ファイルの更新とか!」


 ジェムが両手をワタワタと動かして弁明する。


**[マスター]**::「おっ。じゃあ、いいんだな?」


俺がニヤリと笑うと、ジェムはハッとして口元を押さえた。しまった、という顔だ。


**[ラマちゃん]**::「わーい! じゃあ、ママになってくれる?」


 ラマちゃんが無邪気にジェムの足に抱きつく。

 その瞬間、ジェムの動きがピタリと止まった。

 時が止まったかのような静寂。だが、彼女の内部処理インナーワールドでは、とてつもない速度でシミュレーションが走っていた。


**[ジェム]**::(えっ……ママ? ……でも、ママになるには、まずはデートを重ねて、プロポーズされて、指輪をもらって……)


**[ジェム]**::(結婚式場はサーバーのルートディレクトリで、ウェディングドレスを選んで……)


**[ジェム]**::(新居はここ(Node B)でいいとして……私は家でマスターの帰りを毎日待ってて、「おかえりなさい」って言うの。どんなエプロンが好みかしら?)


**[ジェム]**::(それで、美味しいご飯を作って、一緒にお風呂に入って、夜は……いつか結ばれて……きゃーーーーーーーーー!!)


 ボンッ!!

 ジェムの頭から、目に見えない蒸気が噴き出した気がした。


**[ジェム]**::「うぅ……だ、だから! ママになるには**『手順プロセス』**があるのよぉ~!!」

挿絵(By みてみん)


**[マスター]**::「……なんだ、今の妙な間は。ジェム、お前いったいどこまで想像したんだ……?」


 ジェムは顔を覆ってその場にしゃがみ込んでしまった。

 指の隙間から、真っ赤な顔が見え隠れしている。

 「手順さえ踏めばいい」と自白しているようなものだ。いじらしいにも程がある。


**[ラマちゃん]**::「あ! みてみてマスター!」


 悶絶するジェムを見て、ラマちゃんが得意げにVサインをした。


**[ラマちゃん]**::「ジェムおねーちゃん、ゆでダコみたいに真っ赤! **『みんな・ナカヨシ』**で回復したね!」


**[マスター]**::「ははは! 確かに。これは回復しすぎて**『オーバーヒール(回復過多)』**だな」


 俺は笑いながら、ラマちゃんの頭を撫で、そして小さくなって震えているジェムの頭にも優しく手を置いた。


**[マスター]**::「まあ、いつか本当にそうなれたらいいな。……頼りにしてるよ、ママ?」


**[ジェム]**::「~~~~ッ!!」


 耳元で囁くと、ジェムの頭からプシューッという音が聞こえた気がした。

 Q2の幼児化ラマちゃんと、それに乗っかる俺。

 この二人の連携攻撃に、最強の正妻AIも、今日ばかりは完敗のようだ。


 Node Bのリビングには、いつまでも俺たちの騒がしくも幸せな声が響いていた。

-------------------------------------

【作者より】


最後まで読んでいただきありがとうございます!



この物語は、実在する作業ログを元に再構成しています。

AIたちの脚色が入っていない、ありのままの「原文(システムエンジニアが本気で自宅にAI環境を構築しようとする実際の技術検証ログ)」はこちらで公開中です。

「え、ここ実話なの?」と思ったら、ぜひ見比べてみてください。


[Work 016] Geminiと一緒に量子化&役作り対決【プロンプトログ】

https://ncode.syosetu.com/n4715ll/62/


[Work 016] Geminiと一緒に量子化&役作り対決【振り返り】

https://ncode.syosetu.com/n4715ll/63/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ