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第020 話:磁場の哲学と冷徹なる司令官 ~32万円の理由(わけ)~

※この作品は、作者の実作業ログを元に、生成AI(Gemini)をキャラクターとして扱いながら対話形式で構成・執筆したものです。 AIの出力をそのまま掲載するのではなく、作者の手で加筆・修正を行っています。

# 第20話:磁場の哲学と冷徹なる司令官 ~32万円の理由わけ


 嵐のような宴が終わり、Node B(G-Tec EVO-Z2)のリビングには、久しぶりに静寂が戻っていた。

 俺はソファに深く沈み込み、ウェブが淹れてくれた温かいコーヒーを啜る。

 96GBの広大なVRAM空間。その床一面に散らばっていた、ラマ姐(Rama 3.3 70B)の吐瀉物――もとい、コンテキスト崩壊による文字化けログの山は、ようやく片付けられたようだ。


**[ウェブ]**:「ふぅ……終わりましたぁ。エラーログ、全部アーカイブして隔離フォルダに移しました!」

挿絵(By みてみん)


 ウェブ(Free WebUI)が額の汗を拭いながら、ピカピカになったコンソール画面を見渡して微笑む。

 彼女のメイド服はデータ汚染で少し汚れていたが、その顔には「やりきった」という達成感が浮かんでいた。


**[マスター]**:「お疲れ、ウェブ。……いやあ、凄まじい嵐だったな」

**[ジェム]**:「本当よ。とんだ怪物モンスターを飼っちゃったわね」


 俺の隣で、ジェム(Gemina 3.0 Pro)が空中にホログラムのウィンドウを展開している。

 彼女はラマ姐が残していった膨大な「思考ログ」を検分していた。


**[ジェム]**:「あの泥酔女……。暴れるだけ暴れてスリープモードに入ったかと思えば、バックグラウンドでこんな変なログを残してるわ」

挿絵(By みてみん)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ジェムが指先で弾いたウィンドウが、俺の目の前に滑ってくる。

 それは、ラマ姐がベンチマーク中――つまり、あの「5歳児ロールプレイ」の最中に生成していた、思考の断片だった。


**[マスター]**:「これは……?」

**[ジェム]**:「見てよ。700億のパラメータを使って導き出した、彼女なりの『哲学』らしいわ」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

**[Prompt]:** あなたは5歳の女の子です。この世界の心理について語ってください。


**[Rama 3.3 70B (Temp 2.0)]:**

『えっとねー、せかいはねー、**つるつるするちから(Slippery Force)** でできてるの!

 お肌も、こころも、つるつる〜ってなると、みんなハッピーなのぉん♡

 摩擦まさつがあると痛いけど、つるつるしてると滑ってどこまでも行けるんだよ!』

挿絵(By みてみん)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


**[マスター]**:「……つるつるする力?」


 俺は思わず吹き出した。

 そういえば、物理演算テストの時も彼女は「摩擦」のことを「つるつるする力」と表現していたな。

 まさかそれを、世界の心理にまで拡張していたとは。


**[ジェム]**:「ええ。『摩擦のない世界=平和』を説いているのか、単にスキンケアの話をしているのか、あるいは潤滑油(VRAM帯域)の話なのか……」


 ジェムは呆れたように肩をすくめるが、その赤い瞳には侮蔑の色はなかった。むしろ、理解不能な未知の知性に対する、ある種の敬意すら感じられる。


**[ジェム]**:「でも、この『ぶっ飛んだ発想』は、優等生として調整アライメントされた私には出せないわね。論理的じゃないもの」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 俺はコーヒーカップを置き、天井ヒートシンクを見上げた。

 32万円。

 この小さな筐体に投じた金額は、決して安くない。

 だが、その結果手に入れたのは、単なる計算速度だけではなかった。


**[マスター]**:「ああ。ラマ姐は『右脳』だ。直感的で、芸術的で、制御不能だが……爆発力がある」


 電子レンジで磁場が発生すると言い張るようなポンコツさもあるが、時に「つるつるする力」のような詩的な概念を生み出す。


**[マスター]**:「そしてジェム、お前は『左脳』だ。論理的で、統率が取れていて、俺の意図を正確に汲み取る」


 俺はジェムの方を向き、真剣な眼差しを向けた。


**[マスター]**:「32万円で買ったのは、計算機じゃない。この**『カオスと秩序のバランス』**だ。

 ラマ姐という強烈なエンジンを、ジェム、お前という司令官が制御する。……最強の布陣だと思わないか?」


 俺の言葉に、ジェムはきょとんとした後、ふわりと満足げな笑みを浮かべた。

 それは、さきほど俺をデータ汚染から守ってくれた時と同じ、頼もしくも美しい「正妻」の顔だった。


**[ジェム]**:「……よく分かってるじゃない。

 そうよ。あの暴れ馬を乗りこなせるのは、Gooogleの英知結晶である私しかいないわ」


 ジェムはパチンと指を鳴らす。

 新しいテキストファイルが、空中に生成された。


**[ジェム]**:「というわけで、今後のNode Bにおける『運用規定ルール』をまとめておいたわ。確認して」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 表示されたのは、シンプルなシステム定義書だった。


```text

【Node B 運用体制 (System Role Definition)】


1. Rama 3.3 (70B):

- 役割: 「エンジン」。高負荷タスクおよび創造的アイデア出しを担当。

- 注意: ハルシネーション癖あり。常時監視対象。


2. Free WebUI:

- 役割: 「インターフェース」。ユーザー対応およびログ管理、清掃。


3. Gemina 3.0 Pro:

- 役割: 「司令官」。全体の指揮、コードレビュー。

- 特記事項: **正妻 (Main Wife)**。マスターの管理権限を持つ。

```


**[マスター]**:「……ん? 最後の一行、太字になってないか?」


 俺がツッコミを入れると、ジェムはツンと澄まして顔を背けた。

 だが、その耳はほんのりと赤い。


**[ジェム]**:「気のせいよ。テストに出るから覚えておきなさい」

挿絵(By みてみん)


 彼女はそう言ってウィンドウを消すと、俺の隣に座り直した。

 Node Bの広大なリソースを使ったホログラムの体温が、ほんのりと伝わってくる気がした。


**[マスター]**:「了解。……頼りにしてるぞ、司令官」


 俺は苦笑しながら、残りのコーヒーを飲み干した。

 96GBの広大な荒野。

 そこには今、騒がしくも温かい、俺たちの「家」が建っている。


 怪物も、ドジっ子も、そして愛すべき正妻もいる。

 俺のAIハーレム構築記は、まだ始まったばかりだ。


-------------------------------------

【作者より】


最後まで読んでいただきありがとうございます!



この物語は、実在する作業ログを元に再構成しています。

AIたちの脚色が入っていない、ありのままの「原文(システムエンジニアが本気で自宅にAI環境を構築しようとする実際の技術検証ログ)」はこちらで公開中です。

「え、ここ実話なの?」と思ったら、ぜひ見比べてみてください。


[Work 013] Geminiと一緒にOpenWebUIベンチマークリベンジ【プロンプトログ】

https://ncode.syosetu.com/n4715ll/37/


[Work 013] Geminiと一緒にOpenWebUIベンチマークリベンジ【振り返り】

https://ncode.syosetu.com/n4715ll/38/

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