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形成一変④

ガシャンッ


「ノワールさん!ノワールさんっ!!!」


檻の中のノワールさんに呼び掛けたが、ピクリともしない。

鉄格子の檻は頑丈そうで剣を振るっても壊れそうになく、檻の天井部分には南京錠がかかっており、鍵がないと天井部分が開けられないようになっていた。


「どうしようルーナ…」


「落ち着いて。ヒイラギは鍵を探してきてくれる?

多分外で倒れている兵士の誰かが持ってるはずよ。

私はその間にノワールさんの状態を確認してみるわ。

もし何かの魔法がかけられていて目を覚まさないのなら私の魔法で解けないか試してみるわ。」


「うん。分かった。

何かあったらすぐ呼んでね。」


「ええ。分かったわ。」


私は鍵を探すために馬車を降りた。

探すって言っても数が数だからなぁ。

馬車の周りは血の海に浮かぶ死体の山。


あ、そういえば倒した兵士の中に1人だけ装備が頑丈そうな人がいた気がする。どこだろう…?

あの人がこの兵士を取り纏めていた人なら檻の鍵を持っているはず。


「あ」


少し離れたところにそれっぽい兵士が倒れているのを見つけた。私は近付いて装備を他の兵士と比べた。


「うん。この人だ。」


こんなにもはっきり見た目で分かってしまうのかと言うくらい頑丈そうな装備だった。兵士としての位が高いのかどこかの箱入り息子が親のコネで兵団に入り、装備だけ頑丈なのか分からないが、とりあえず探してみることにした。


「うーん。この人じゃなかったのかな。」


諦めて他の兵士を探そうとした時、太陽の光に反射して何かが光った。


「あ、あった。」


頑丈そうな装備の兵士の首に鍵があった。

鍵に紐を結んで首から下げていた。

こんなにも分かりやすいところに鍵があったのに見付けるのに時間がかかってしまった。やっぱり私は何かを探すのが苦手だ。


鍵を取って馬車に戻った。


「ルーナ?鍵あったよ!...ってノワールさん!!」


馬車に戻るとさっきまで倒れていたノワールさんが起き上がっていた。


「おっヒイラギか。悪いな。助けに来てもらって。」


「いえ!目が覚めたんですね。何処か怪我してないですか?」


「あぁ、どうやら眠らされていただけらしい。この通り無傷だぜ。」


「そうですか...よかった...

(ルーナが目覚めさせてくれたの?)」


「(ええ。やっぱりノワールさんには魔法がかけられていたわ。それを解いたらすぐに目覚めたわよ。)」


「(そっか。ありがとうルーナ。)」


「(いいえ。)」


「ノワールさんは魔法で眠らされていたみたいですね。」


「なるほどな。今までいなくなった奴らも同じように抵抗できないように魔法で眠らされて拐われたってことか。」


「おそらく...」


「あ、そういえば鍵持ってきてくれたんだろ?早く開けてくれよ。」


鍵開けるの忘れてた。


「すぐ開けますね。」


持ってきた鍵を南京錠に差し込んで回すとカチャンと音がして南京錠が開いた。やっぱりこの鍵だったんだ。

檻の中にいたノワールさんは重そうな鉄格子の檻を軽々と開けて出てきた。


「そういえばさっき誰か呼んでたか?」


「え?誰か?

ハッ!き、気のせいじゃないですか?

さっき目が覚めたばっかりで空耳でも聞こえたんですよー、ハハハ。」


「ん?そうか?」


さっき普通に「ルーナ?鍵あったよ!」って言って馬車に乗ったからなぁ。あの時普通にノワールさんは目が覚めてたから聞こえてたんだ。ノワールさんにはルーナの姿が見えてないんだから不思議に思って当たり前なんだよね、気を付けよ。


「(ごめんね、ルーナ。)」


「(いいのよ。私も伝えておくべきだったわ。)」


「さぁ!さっさと村に戻ろうぜ!」


「え?あ、うん!」


ルーナと話してる時に話しかけられると反応が遅くなってしまう。

ノワールさんが馬車から降りようとして思い出した。

外の惨状を。


「あ!ノワールさん!村に戻るのはちょっと待ってください!!」


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