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形勢一変③

ザシュ


「うわぁぁあ!」


バタッ


キンッ

ザシュ


「がぁっ!」


バタッ


たくさんいた兵士がどんどん倒れて動かなくなっていき、気付けば周りは血の海になっていった。


「なんだ…何なんだこいつはぁ!!」


最後に残った1人が腰を抜かして叫んだ。


「さぁ?私は何なんだろうね。あの世で考えなよ。」


ザシュ

バタッ


「ふぅ。」


私は刀を振ってから鞘に納めた。


「あ、火を消さないと。……ありゃ?」


しっかりと燃えていた焚き火は燃えていた木がバラバラになって炎が小さくなっていた。これならすぐに消火できそうだ。そういえば周りの霧も薄くなった気がする。


「よいしょ。」


私は地面の砂をかけたり、踏んだりして消火した。


「これで全部消えたかな。

はぁーーつかれたぁーー。」


一気に力が抜けて座り込んでしまった。


「ヒイラギ!!」


「はいっ!!」


「よかった、無事だったのね。」


「ルーナ…」


気を抜いてたら急に呼ばれたのですごくびっくりした。


「ヒイラギに呼び掛けても返事が返ってこないから心配してたのよ。」


「あー多分それはこの人達のせいだと思う。ここでこの人達がやっていた焚き火から出てた煙が霧になっていって、それでカエルムもフセルも、ブランさんもロンくんもおかしくなっちゃって…魔法も使えなかったし、私もみんなに呼び掛けたんだけど…

あ!そうだ!みんなは!?ルーナ!カエルムやフセル見てない?」


「落ち着いて、ヒイラギ。みんな無事よ。

カエルムはアクアが、フセルはソールが、ブランとロンはイグニスが見つけたってさっき連絡があったわ。みんなこっちの方に向かってるって言ってたからもうすぐ来るんじゃないかしら。」


「そっか、よかったぁ~。ほんとによかった…」


ほんとうにみんな無事でよかった…


「ふふっ。…ちょっと!ヒイラギその血大丈夫なの!?」


「え?」


自分を見ると来ていた服が真っ赤だった。


「これ、私の血じゃないから…返り血だから…」


「そう。よかった…」


「心配かけてごめんね、ありがとう。」


「いいえ、私も急に大きな声を出してごめんなさいね。」


「ううん。」


「この人達はヒイラギが?」


「うん。そうだよ。

この人達どうしようか?」


「カエルム達が来るのを待ってから一緒に決めればいいんじゃない?」


「そうだね。

あれ、あんなとこに馬車?」


少し離れた所に荷物を運ぶ時に使うような屋根付きの馬車があった。


「私が来た時にはあったと思うけど。」


「え、そっか。」


最初からあったっけ。私が気付かなかっただけかな。


「じゃあ何を積んでるか確かめないと。」


「動いて大丈夫なの?」


「うん。どこも怪我してないし、ちょっと力抜けちゃってただけだから。心配してくれてありがとう。よいしょっと。」


私は立ち上がって馬車に近付いた。

馬車の後ろが少し開いていたので中を覗いた。

中は思っていたより広くて薄暗く、奥の方に仕切りがあった。

私は馬車に乗って仕切りの奥を見ると黒い布が掛けられた箱のようなものがあった。


「ハッ!ノワールさん!!」


布を取るとそこには檻の中で倒れているノワールさんがいた。


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