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形勢一変②

「お前、人間か?」


1人が聞いてきた。

いや、こっちの質問に答えてくれよ。

というか私にはそれは答えられない。


「さぁ?」


私は自分が何者なのか分かってない。


「そんなわけねぇだろ!ここは獣人の村のど真ん中だぜ?」

「確かにな。こんな所に俺達以外の人間がいるわけ…」

「いや、待てよ。お前の顔何処かで…」


は?そんなわけないだろ。

私は君達の顔を初めて見るんだから。

まぁ、いいや。それよりこの霧をどうにかしないと。


ん?兵士が囲っている焚き火から出てる煙が光って見える。気のせい?


いや!あの煙、今私を囲っている霧と繋がってる!

ってことはあの焚き火を消せばこの霧は晴れる!かも!


でも、どうやって火を消そう…

水が使えれば1番いいけど、さっきルーナ達に呼び掛けたけど誰も返事しなかったから多分今アクアに呼び掛けても返事は返ってこない。それに呼び掛けても返事が返ってこないってことは今私は魔法が使えないのかもしれない。

そもそも魔法は妖精のみんながいてこその力だ。

私1人がいたって何かできる訳じゃない。

それに霧の原因が焚き火だという保証もない。

聞いたら答えてくれないかな。


「ねぇ、この霧ってその焚き火のせい?」

「ほぅ、鋭いな。」


言っちゃうんだ。


じゃあやっぱりあの焚き火を消せば霧は晴れる。


「だが、どうやって火を消すんだ?見たところ、お前さん水も何も持っていないじゃないか。それに例え魔法が使えたとしてもこの霧の中は魔法が使えんしな!」


いや、「お前さん」って。

でも、実際問題どうやって火を消そう。


水はないし、砂を使おうにも、地面は固くてスコップでもないと穴を掘れないし、上に被せるものもないし…

うーん…


うーーん…


「まぁ!お前さんごとき火を消すことなく、我々に倒されるのがオチだろうがな!」


あ?何だとこのクソジジイ。

あーもう何だっていいや。とりあえずこの人達片付けてから考えよっと。


私はゆっくり片刃の剣、刀を抜いて相手に向けた。

この刀は少し前にルカさんに作ってもらった。

片刃の武器はこの世界では見ないらしく、最初お願いしに行った時は驚かれたし、初めてルカさんも作るので色々聞かれた。

迷惑をかけてしまった自覚はある。でも、やっぱり長物の武器を持つなら絶対刀がいいって思ってた。だからルカさんには申し訳ないと思いつつも私の我儘を通させてもらった。

もちろん。短刀も今でも使っているし、持ち歩いている。この数ヵ月で何とか2つの武器を使えるようになった。


「あんまり舐めてると痛い目見るんじゃない?」

「何言ってんだ?お前ごときに俺達が負けるわけないだろ。」

「お前ら行くぞ!!俺達の力を見せてやれ!!」


女1人にしっかり武装した兵士数人ってどうなのよ。

まぁいいんだけどさ。こっちは日頃の鍛えられ方が違うから。


1番最初に飛び出してきた兵士が剣を振り下ろす。

私は危なげもなく、避けた。そして反撃。

しっかり武装しているとはいえ、どうしても関節で曲がる部分や首は完全に防具で守ってしまうと動きづらくなるため弱点になりやすくなる。私は素早く男の後にまわり、防具で守られていない、膝裏を斬った。

そして次に、正面から見たらしっかり武装しているように見えたが、実際は防具で守られていない背中に攻撃した。


「ぁぁぁあああ!」


バタッ


一瞬で赤く染まった。


「なんだ、今の…」

「速すぎて俺見えなかった…」


この人達には速かったらしい。

倒した1人の後に続いていた人達が足を止めた。


「次は誰が相手してくれるのかな?」


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