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フォーチュン学園の入学試験でまたやってしまいました(その8)

悪役令嬢は、主人公(ヒロイン)を溺愛します


~その8~


私は、トラックに吹っ飛ばされて死んで乙女ゲームのA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の残酷で残忍で有名な悪役令嬢のスミレ・モスキートに転生しました。

念願だった乙女ゲームのしかもA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の世界に転生できるのは、嬉しくて夢のようでした。

私の推しの主人公ヒロインのサクラに出会えたのは、幸せ過ぎました。

しかも悪役令嬢の私スミレの妹だなんて姉の立場を利用して妹の主人公ヒロインのサクラちゃんを私色に染め上げれるかもって思い自然とニヤニヤしました。


そして夜に屋敷を抜け出して自分の能力を確かめる為に魔の森に向かいました。

試した魔法も格闘技もチート並に凄すぎて無闇に人に向けれないって思い冷や汗をだらだらと流しました。


そして冒険者学校のフォーチュン学園に行く途中でレアモンスターのゴールドスライムを見掛けてついゴールドスライムの討伐に力を入れすぎて他の家族と家族の護衛の冒険者達に迷惑を掛けました

私は、悪役令嬢のスミレの破滅フラグに近づいたかも知れないって思い冷や汗を出しました。


それから私とサクラちゃんは、フォーチュン学園の試験会場に着きました。


「ここがフォーチュン学園の試験会場なのですね。

サクラちゃん、試験を受ける覚悟は、できていますか?」


私は、フォーチュン学園の試験会場の前に着くと試験会場を見上げてから優しくサクラちゃんを見つめました。


「は、はい、試験を受ける覚悟は、できています!」


サクラちゃんは、一生懸命に両手を前で握り締めて真剣な表情で私を見つめました。


(うわっ!?

一生懸命に両手を前で握り締める姿が仔犬みたいで可愛らしすぎます!?

本当に食べてしまいたいほどです!?)


私は、サクラちゃんに萌える気持ちが溢れてきて我慢ができなくなりサクラちゃんを抱き締めました。


「が、頑張るのですよ、サクラちゃん」


私は、サクラちゃんを抱き締めて胸がドキドキさせながら自分の邪な考えを誤魔化すように優しく微笑みました。


「はい、頑張ります、スミレお姉様……

その……試験を頑張ったら何かご褒美がほしいです……

駄目でしょうか……?」


サクラちゃんは、私を抱き締め返して目をうるわせて上目遣いで私を見つめました。


(何この天使みたいな生き物は!?

そんな事を言われたら襲いたくなります!?)


「し、仕方がありませんね。

良いですよ。

試験を頑張ったら何かご褒美をあげます。

その変わりに試験を頑張るのですよ」


私は、サクラちゃんを襲いたくのをどうにか我慢をして優しく微笑んでサクラちゃんの頭を撫でました。


「は、はい、頑張ります、スミレお姉様!」


サクラちゃんは、私に頭を撫でられて嬉しそうにニッコリと笑いました。


私とサクラちゃんは、試験会場に入りました。

筆記の試験は、何回もこの乙女ゲームをプレーした事があり試験問題を全て暗記していた私には、簡単でした。


「そこまでです。


それでは、次は、実技試験です。

受験生は、訓練所に出なさい」


私達は、試験官に言われて訓練所に出ました。


「まずは、あの的に目掛けて魔法を放ってもらう」


試験官は、的を指差して的に魔法を放つのを命令しました。


「あ、あの、どんな魔法でも大丈夫ですか?

試験会場の防壁とか壊れたりしませんか?」


私は、悪役令嬢のスミレのチート能力を知っていました。

だから控え目に右手を上げて全力を出しても訓練所が壊れないのか質問をしました。


「それは、大丈夫だ。

訓練所の壁は、結界魔法を何重にもかけられている。

だから上級魔法でも耐えられる仕組みになっている」


試験官は、私が何故そんな事を聞いたのか理由が解らずにきょとんとしていました。


「そうですか……解りました、ありがとうございます」


私は、全力を出しても訓練所が壊れないと解り安心しました。

他の受験生達が魔法で的に当てて行き私の番になりました。


「次の受験番号103番、前に出ろ!」


試験官は、私の受験番号を呼びました。


「はい!

それでは、行きます!」


私の受験番号を呼ばれると元気よく返事をして的の前に立ちました。

そして魔力を両手に貯めていきました。


「ちょ、ちょっと、待て!?」


試験官は、私の貯めた魔力を見て慌てて私を止めようとしました。


「ホーリーランス!!」


私は、特級の光魔法の聖なる槍を放ちました。

光の槍は、的に向かって飛んで行き的が消滅して訓練所の壁も消滅してさらに外にある木々も消滅してさらにその奥の魔物が住まう魔の山も消滅も消滅しました。


「あ、あれ……?」


私は、訓練所の壁も的も全てが私の魔法で消滅したのを見てチート能力過ぎて破滅フラグが発生したかもって思い冷や汗をだらだらと流しました。


(えっ!?

上級魔法でも大丈夫って言っていたよね!?

たかが上級魔法よりも上の特級魔法ぐらい大丈夫なはずですよね!?

これって破滅フラグ発生とかになりませんよね!?)


「す、すいません!?

まさか、特級魔法にも耐えられないっとは、思っていませんでしたから!?

弁償しますからどうか大事にしないでください!?」


私は、慌てて土下座をして訓練所の壁を壊した事を謝りました


「特級魔法!?

それって神話級魔法でないか!?

おかしいだろ!?」


試験官は、私が特級魔法を使ったのを大声を出して驚きました。


「えっ、そうですか?

普通に誰でも使えますよ」


私は、乙女ゲームの攻略後の隠しダンジョンは、普通に敵も味方も特級魔法を放っていました。

だから特級魔法は、普通の魔法のはずです。

だから何を驚いているのか解りませんでした。


「と、とにかく学園では、特級魔法は、使わないように。

特級魔法をバンバン使われたらフォーチュン学園が消滅するぞ!

良いな!」


試験官は、特級魔法を使った事を腰に両手を当てて怒っていました。


「は、はい、解りました……」


私は、試験官に怒られてしゅんと落ち込みました。

それから模擬戦闘試験を受ける事になりました。


「今日は、特別にS級冒険者でもあり剣聖でもあるタイム・ムーアさんに試験官として来てもらった。

個人の能力を確める為の試験だ。

勝敗は、関係ないと思え。

胸を借りるつもりで戦え!」


試験官は、剣を地面に突き刺して大声で受験生達に気合いをいれました。

S級冒険者で剣聖のタイム・ムーアさんと受験生の戦いは、一方的で直ぐに勝敗が着きました。

そう受験生の一方的な負けって事で勝敗が着きました。


「次の受験番号103番の方、前に出てください」


タイムさんは、私の受験番号を呼びました。


「はい、よろしくお願いします。

あ、あの、本気を出しても大丈夫でしょうか……?」


私は、悪役令嬢のスミレがチート能力過ぎましたからまた大変な事になるかもって思い不安そうにタイムさんを見つめました。


「はい、大丈夫ですよ。

これでもS級冒険者で剣聖とまで言われた存在です。

ドラゴンの攻撃も防げる自信があります。

ですからあなたがいくら本気を出しても傷つく事は、ありませんから安心をしてください」


タイムさんは、私を安心をさせるように腕を曲げてニッコリと笑いました。


「そうですか……

解りました。

本気で行きますね!」


私は、本気を出して良いって言葉を聞いて嬉しそうにニッコリと笑い剣を構えました。


「良いですよ。

いつでも来てくださいね」


タイムさんは、剣を構えて優しく微笑みました。


「それでは、最初の小手調べで行きます。


『強化魔法レベル1』


はーー!!」


私は、初級の強化魔法を自分にかけると剣でタイムさんの剣に目掛けて横に振りました。

でもタイムさんの剣が折れてそのままタイムさんの体に剣がめり込んでそのまま壁にぶつかり壁が壊れました。

そしてタイムさんが気を失いました。


「わ、わ、タイムさん、大丈夫ですか!?


『パーフェクトヒーリング!』」


私は、タイムさんが私の攻撃で壁にぶつかり怪我をしたのを見て慌ててタイムさんに近づいて回復魔法をかけました。


「はっ!?

私は、いったい何が……

確か令嬢の剣を受け止めようとしたところまで覚えているのですが……」


タイムさんは、状況が飲み込めなくて頭を触り状況を確かめようとしました。


「すいません、タイムさん!

ついやり過ぎました!」


私は、土下座をしてタイムさんを傷つけた事を謝りました。


「そうですか……

私は、あなたの攻撃を受けて気を失ったのですね……

あなたの名前は、何て言うのですか?」


タイムさんは、私の攻撃で気を失ったのに気がついて口元を押さえて少しだけ考え込みました。

そしてじっと私を見つめて私の名前を質問しました。


「私の名前は、スミレ・モスキートって言います」


私は、自分の胸を触り優しく微笑んで自己紹介をしました。


「スミレですね……

スミレさん、フォーチュン学園の入学をお待ちしていますね」


タイムさんは、優しく微笑んで私の頬っぺたを触りました。


「はい、必ずフォーチュン学園に入学できるように頑張らせてもらいます」


私は、タイムさんの私の頬っぺたを触った手を包み込むように触り優しく微笑みました。


「それでは、最後に魔力測定をする。

この水晶に手をかざして魔力を込めろ。

光具合で魔力を測定する」


試験官に魔力測定をする水晶のある部屋に案内されました。

そして魔力測定をする水晶で魔力を測定するのを命令しました。


「次の受験番号103番、前に出ろ!」


試験官は、私の受験番号を呼びました。


「は、はい、解りました」


私は、緊張しながら魔力測定をする水晶の前に立ちました。


「はーー……あなたか……お願いだから問題を起こさないでくれよ……」


試験官は、私の姿を見て深くため息を吐きました。


「ぜ、善処します……

それでは、行きます!」


私は、両手を前で握り締めて問題を起こさないように努力する事を知らせました。

そして魔力測定をする水晶に全力で魔力を注ぎ込みました。

すると魔力測定をする水晶が爆発する前の勢いで光輝きました。


「ま、待って!?」


試験官が私を止めようとしました。

でもその前に魔力測定をする水晶がドカーンって爆発しました。

部屋の中が水晶の爆発した煙が立ち込めて部屋の窓や扉が爆発した勢いで壊れました。


「げほげほ、問題を置かすなって言ったよな!?

何回問題を起こせば気がすむんだ!?」


試験官は、煙を吸い込んで苦しそうにゲホゲホって咳をしました。

そして私を攻めるように睨みました。


「す、すいません、まさか、こんな事で水晶が爆発するとは、思いませんでした!?」


私は、土下座をして水晶を壊した事を謝りました。


「全くあなたの魔力は、どのようになっているのかね!?

この魔力測定をする水晶は、千人纏めて魔力を込めても壊れない仕組みになっているはずだぞ!?


まあ、良い、入学試験は、これで終わりだからあなたは、もう帰りなさい。

これ以上問題を起こされても困る」


試験官は、頭を押さえて深くため息を吐きました。

そしてジトーと私を攻めるように見つめました。

そして手をあっちにいけって意味を込めて手を振りました。


「は、はい、失礼します……」


私は、頭を下げて別れの挨拶をして試験会場を出ると試験会場の前でサクラちゃんが出てくるのを待ちました。

でもまさか、私の放った魔法で大変な事になっているとは、思ってもいませんでした。



~続く~


補足です。

その8とその9は、かなり場所が離れていますが同じ時間軸です。

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