迷子のリコリスちゃんを拾いました(その29)
悪役令嬢は、主人公を溺愛します
(その29とその30は、同じ時間軸です)
~その29~
私は、トラックに吹っ飛ばされて死んで乙女ゲームのA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の残酷で残忍で有名な悪役令嬢のスミレ・モスキートに転生しました。
念願だった乙女ゲームのしかもA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の世界に転生できるのは、嬉しくて夢のようでした。
そして私の推しの主人公でスミレの妹のサクラに出会えたのも幸せ過ぎました。
しかも悪役令嬢の私スミレの妹だなんて姉の立場を利用して妹の主人公ヒロインのサクラちゃんを私色に染め上げれるかもって思い自然とニヤニヤしました。
でもフォーチュン学園の入学試験や特訓やレアモンスターのゴールドスライスの群れの討伐などでやり過ぎて他の人達に迷惑をかけました
しかもサクラちゃんと散歩をしている時にカップルの男性に小さな魔物に襲われそうになっているのを撃退した時にカップルの男性を驚かせてしまいました。
色んな人達に迷惑をかけて破滅フラグが近づいて来そうで怖くなりました。
フォーチュン学園の入学式でサクラちゃんが特待生として1年生代表として挨拶をするのは、凛として綺麗でそれが嬉しくて涙が流れました。
そして何よりも嬉しかったのは、サクラちゃんと寮のルームメートになれた事です。
これからもサクラちゃんとイチャイチャできると思うと自然とニヤニヤが止まりませんでした。
そしてその日は、サクラちゃんと一緒に寝てたのを幸せ過ぎてたまりませんでした。
そして次の日、朝早く起きて学園の庭を散歩をしました。
散歩の途中で見たことがないような綺麗な鳥を見掛けました。
鳥が綺麗で萌えてしまいました。
でも鳥が腐の感情を感じて飛んで逃げて行きました。
そして近くに乙女ゲームの攻略キャラクターの隣国のイーリー王国の王子のバジル・ホール様を見つけました。
バジル様に係われば破滅フラグが発生しそうでした。
だから軽く頭を下げて別れの挨拶をしてその場から逃げました。
「ついに今日から授業が始まりますね。
サクラちゃん、学校に行く準備は、できましたか?」
私は、慈愛を込めてサクラちゃんを見つめて優しく授業の心構えを質問しました。
「は、はい、学校に行く準備は、できています。
スミレお姉様の足を引っ張らないように頑張らせてもらいます」
サクラちゃんは、両手を前で握り締めて真剣な表情で私を見つめて授業を受ける覚悟を表しました。
「くすっ、サクラちゃん、そんなに身構えないで良いのですよ。
無理をしなくて自分らしくいきましょう。
ほら、もう少しだけ体の力を抜いてください」
私は、サクラちゃんの脇を両手でこちょこちょっとくすぐりました。
「あははは~~止めてください~~スミレお姉様~~」
サクラちゃんは、私に脇をくすぐられてお腹を押さえて笑いました。
「うん、やっぱりサクラちゃんは、笑顔が1番ですね。
何事もこんを積めたら駄目ですよ」
私は、サクラちゃんの頬っぺたを両端に引っ張りニッコリと笑いました。
「すみれおねえしゃま……?(スミレお姉様……?)
ひゃい、わかりました(はい、解りました)
むりは、しえませぇん(無理は、しません)」
サクラちゃんは、私に頬っぺたを両端に引っ張られて上手くしゃべれませんでした。
「はい、よろしいです、サクラちゃん。
それでは、学校に行きましょう」
私は、サクラちゃんの言葉を聞いて満足そうに両手を離して頷きました。
そして右手をサクラちゃんの方に向けてニッコリと笑い手を繋いで学校に行くのを提案をしました。
「は、はい、学校に行きましょう、スミレお姉様」
サクラちゃんは、顔を赤らめて控え目に私の右手を握り締めて恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべました。
私とサクラちゃんは、手を絡ませて恋人繋ぎをしました。
私とサクラちゃんは、教室の前で自然と手を離して教室に入りました。
「今日からこの教室で授業を受けるのですね……」
私は、教室に入ると教室の中を見渡しました。
「そうですね……
でも授業を受けるのが少しだけ楽しみです」
サクラちゃんは、両腕を前に曲げて嬉しそうに控え目に薄く微笑みました。
「はい、私も授業を受けるのが楽しみです」
私は、乙女ゲームの学校の授業を受けるのが楽しみでニッコリと笑いました。
「おはようございます、スミレとサクラさんも特別のSクラスだったのですね。
このクラスは、退屈しなさそうですね」
乙女ゲームの攻略キャラクターでアーク王国の王子のガーベラ・ウォーカー様が私達に近づいて甘いスマイルを浮かべました。
「おはようございます、ガーベラ様。
私もガーベラ様と一緒ならば楽しい学園生活になると思います」
私は、上品にニッコリと笑いました。
(そうですか、ガーベラ様もこのクラスだったのですね。
乙女ゲームでもサクラちゃんと同じクラスでした。
乙女ゲームでは、このクラスでサクラちゃんとガーベラ様が愛を省くんで行くのですよね……
よし、ガーベラ様にサクラちゃんを渡しませんよ!)
私は、内心嫉妬のどす黒いオーラを纏いました。
「お、おはようございます、ガーベラ様。
私もガーベラ様と一緒の学園生活は、楽しみです」
サクラちゃんは、おどおどとして控え目にガーベラ様を見つけました。
「初めまして、あなたが噂の特待生のサクラさんですね。
それからアーク王国の王子のガーベラ様の噂も聞いていますよ。
そしてあなた様がスミレ様ですね。
この前は、ありがとうございました。
あの方に生まれ変わりにふさわしいですね」
乙女ゲームの攻略キャラクターで隣国のイーリー王国の王子のバジル・ホール様が教室に入ってきて教室の中を見渡して私達に気がついて私達に近づきました。
「そ、それは、いったいどういう事でしょうか……?」
私は、この前間違えてバジル様の護衛を傷つけた事を言われたのだと理解しました。
(破滅フラグ、大量発生中……?(その17)と大天使デイジー様が降臨しましたパート6(その18)を参考ください)
そして認めると破滅フラグが発生すると思い冷や汗をだらだらと流しました。
「っ!?
バ、バジル様、お話があります!
少しだけ着いて来てもらえませんか?」
サクラちゃんは、私を護るようにバジル様の前に立ちました。
そして睨むようにバジル様を見つめました。
「実は、私もバジル様に話があります。
私も着いて行って良いですか?」
ガーベラ様も私を護るようにバジル様の前に立ちました。
そして少しだけバジル様を睨むように見つめました。
「……込み入った話みたいですね。
解りました。
サクラさんとガーベラ様に着いて行きます。
それでは、また後程ゆっくり話をしましょう、スミレ様」
バジル様は、サクラちゃんとガーベラ様の言葉を聞いて何かを考え込んだように口元を押さえて直ぐにサクラちゃんとガーベラ様を見つめ返しました。
愛しそうに私を見つめました。
そしてバジル様とガーベラ様とサクラちゃんは、教室を出ていきました。
授業初日って事もあり授業の説明だけで終わりました。
授業の説明が終わってもサクラちゃん達は、戻って来ませんでした。
だから仕方がなく1人で街に出掛けました。
街を歩いていると小さな女の子にスカートを引っ張られました。
そして泣きそうな表情で私を見つめていました。
「お嬢ちゃん、どうかしましたか?」
私は、しゃがんで小さな女の子の目線に合わせて優しく話し掛けました。
「うぅ……おにいさまにあいたいです……」
小さな女の子は、涙を浮かべて私を見つめました。
「見つけたぞ!
観念しろ!」
騎士団らしき男性達は、私を囲むように立ちました。
(この騎士団の格好って隣国のイーリー王国の騎士の格好ですよね。
もしかしてこの前に間違えて騎士団達を傷つけた事を怒って討伐に来たって事ですか!?
(破滅フラグ、大量発生中……?(その17)と大天使デイジー様が降臨しましたパート6(その18)を参考ください)
できるだけ穏便に対処しないといけませんね!?)
「らーー、らーー、らーー、らーー」
私は、眠くなる魔法の歌を歌いました。
すると騎士団の男性達と迷子の小さな女の子は、眠りました。
「今のうちに逃げましょう……
でもこの女の子をそのままにしておく訳にいきませんよね……
取り合えず学園に1度連れて帰りサクラちゃん達の手助けを借りましょう」
私は、女の子を姫様抱っこをして瞬間移動で学園に戻りました。
「リコリス!?
何でこんなところにいるのですか!?
お城にいるはずでないのですか!?」
バジル様とガーベラ様とサクラちゃんが一緒にました。
そしてバジル様が女の子に気がついて慌てて私と女の子に近づきました。
そして心配そうに女の子を見つめました。
「実は、リコリスちゃんが迷子の時に保護しました。
リコリスちゃんのお兄様ってバジル様の事だったのですね」
私は、リコリスちゃんをバジル様に会わせたのが安心できて優しく微笑みました。
「そうだったのですね……
やっぱりスミレ様は、聡明で気高く高貴な方なのですね
私は、スミレ様に会えたのが人生最高の幸福です……」
バジル様は、私からリコリスちゃんを受け取る慈愛を込めて私を見つめました。
「やっぱり私のスミレは、先の先まで見届けられているのですね。
さすがは、私の婚約者です」
ガーベラ様は、慈愛を込めて私を見つめました。
「やっぱり私のスミレお姉様は、素敵です……
さすがは、私のお姉様です……」
サクラちゃんは、慈愛を込めて恋する乙女のように顔を赤らめて私を見つめました。
「い、いえ、誉められる事でありません……
リコリスちゃんをお兄様のバジル様に届けられて良かったです……
すいません、少しだけ用事を思い出しましたから失礼します」
私は、サクラちゃんとバジル様とガーベラ様に誉められるのがわざとらしく感じて嫌な予感がして頭を下げてその場を離れました。
私は、偶然が重なりどんどん変えているのに気がついていませんでした。
~続く~
 




