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襲撃者待ち構え!そして待ちぼうけ……(その12)

悪役令嬢は、主人公ヒロインを溺愛します


~その12~


私は、トラックに吹っ飛ばされて死んで乙女ゲームのA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の残酷で残忍で有名な悪役令嬢のスミレ・モスキートに転生しました。

念願だった乙女ゲームのしかもA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の世界に転生できるのは、嬉しくて夢のようでした。

私の推しの主人公ヒロインのサクラに出会えたのも幸せ過ぎました。

しかも悪役令嬢の私スミレの妹だなんて姉の立場を利用して妹の主人公ヒロインのサクラちゃんを私色に染め上げれるかもって思い自然とニヤニヤしました。


そしてフォーチュン学園の入学試験でやり過ぎて破滅フラグが発生するかもって思い冷や汗をだらだらと流しました。

でもサクラちゃんは、入学試験に自信があるみたいで良かったです。

でもまさか入学試験のご褒美にサクラちゃんにキスをお願いされるとは、思わなかったです。

サクラちゃんにキスは、むしろ、私のご褒美でもあるのですよね。

でも私に甘えてキスをせがむだなんてサクラちゃんは、まだまだ子供だと思いました。


私とサクラちゃんは、街の宿に泊まると夜になるとサクラちゃんが私の部屋に訪れました。

宿の部屋のドアを叩く音を聞いてドアを開けるとサクラちゃんが寝巻き姿で部屋の前に立っていました。


(うわーー!?サクラちゃんの寝巻き姿凄く可愛らしいです!?)


「あれ、サクラちゃん、どうかしましたか?」


私は、邪な考えを隠すようにきょとんと首を傾げてサクラちゃんに何か用事なのか質問をしました。


「あ、あの……眠れないです……

ですからスミレお姉様、一緒に寝てもらえませんか……?」


サクラちゃんは、不安そうに目をうるうるとうるわせて上目遣いで私を見つけました。


(はう!?サ、サクラちゃんと一緒に寝るだなんて襲って良いって事ですよね!?

はーー……はーー……ここは、一先ず落ち着きましょう……

ここでサクラちゃんを襲って嫌われたらそれでこそ全てが終わりです。

ここは、じっくりとサクラちゃんの好感度を上げるのに専念した方が良いですよね)


「し、仕方がありませんね。

今回だけですよ」


私は、自分の邪な考えを隠すように優しく微笑んで今回だけ特別にサクラちゃんと寝るのを賛同しました。


「本当ですか!?

えへへーー、ありがとうございます、スミレお姉様」


サクラちゃんは、私がサクラちゃんと一緒に寝るのを賛同したのを聞いて嬉しそうにニコニコ笑顔で控え目に私に抱き着きました。


(はうっ!?サクラちゃんの胸が当たっています!?それにサクラちゃんの体の温もりも暖かくてしかもサクラちゃんから良い匂いがします!?)


「もうサクラちゃんたらいきなり抱き着いたら危ないですよ」


私は、サクラちゃんに抱き着かれてどうにかサクラちゃんを襲いたくなるのを我慢して優しくサクラちゃんを抱き締め返しました。


「えへへーー……ごめんなさい、スミレお姉様……」


サクラちゃんは、私の言葉を聞いて悪戯っぽく微笑みました。

私とサクラちゃんは、しばらく抱き締めてゆっくりと離れました。

そして私とサクラちゃんは、私の宿の部屋に入りました。


「それでは、サクラちゃん、いらっしゃい」


私は、ベッドに入るとサクラちゃんに向かって手招きしました。


「は、はい、失礼します、スミレお姉様……」


サクラちゃんは、緊張しながら私のベッドに入りました。

サクラちゃんがベッドに入ったのを見てベッドの布団でサクラちゃんを包み込みました。


(はーー……はーー……サクラちゃんが私のベッドに一緒に寝ています!?

だ、駄目よ、まだサクラちゃんに悪戯をしたら駄目よ!?)


私は、サクラちゃんが私と同じベッドに寝てどうにかサクラちゃんを襲いたいのを我慢しました。


「あ、あの、実は、こうしてスミレお姉様と一緒に寝るのが夢でした……

そんなのあつかましいですよね……」


サクラちゃんは、つらそうに苦笑いを浮かべました。


「……何を言うんですか、妹は、姉に甘えるものですよ。

それに姉って生き物は、妹に甘えるのが凄く幸せなのですよ。

ですからどんどん私に甘えても良いのですよ」


私は、サクラちゃんの気持ちが嬉しくて胸がきゅんきゅんになりそして愛しくなりサクラちゃんを抱き締めてサクラちゃんのおでこにキスをしました。


「あっ……ありがとうございます、スミレお姉様」


サクラちゃんは、私におでこにキスをされて嬉しそうに微笑んで私を抱き締め返しました。


「眠れ~~眠れ~~私の愛しい子よ~~どんなことよりも護ってあげる~~安心を眠れよ、眠れ~~私の愛しい妹よ~~眠れ~~眠れ~~私の愛しい子よ~~」


私は、サクラちゃんの背中を撫でながら眠り歌を歌いました。

するとサクラちゃんとは、安心をしたように眠りました。


「良かったです、サクラちゃんは、ちゃんと眠りましたね。

今から起こる事にサクラちゃんに係わらせる訳に行きませんものね」


私は、サクラちゃんが寝たのを見てサクラちゃんを起こさないようにゆっくりとベッドを出て街に出掛けました。

そして見晴らしの良い建物の屋根の上に立ちました。

そして襲撃者達を撃退する為に空を飛べる背中に光の羽を魔法で出しました。


「確か乙女ゲームでは、入学試験の夜に街に襲撃があるんですよね。

だからたぶん今回もそのイベントがあるはずですよね。

サクラちゃんだけは、護らないといけませんね」


私は、建物の屋根の上から街を見渡した。


「そう言えばこんなに広いとかくれんぼとか良いかも知れませんね」


私は、街が広かったからサクラちゃんとかくれんぼをしたら楽しいかもって思いニコニコ笑顔で街の中を見渡しました。


「そう言えば良い的も結構ありますね。

1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17っと……

よし、試し撃ちもしてみましょう。


『水、火、土、風、氷、雷、闇、光……』


『レインボーショット!!』」


私は、使われていない箱や捨てられているゴミなどを見つけると襲撃者と戦う前に魔法を捨てられたゴミを的にして魔法を試し撃ちをしようと思いました。

だから使われていない箱や捨てられているゴミを一つづつ数えました。

そして狙う的の数だけ水、火、土、風、氷、雷、闇、光の属性の魔法の玉を頭の上に出現させました。

そして一斉に魔法の玉を的に向かって放ちました。

使われていない箱や捨てられているゴミに当たり粉々に砕けました。

突然風が吹いてきました。


「んっ、風が涼しいですね。

そう言えばまだ的が沢山あるみたいですね。

もう一度、的を狙いましょう。


『水、火、土、風、氷、雷、闇、光……』」


私は、風が吹いてきて気持ち良さそうに微笑みました。

そしてゴミがまだ落ちているのに気がついて水、火、土、風、氷、雷、闇、光の属性の魔法の玉を頭の上に出現させました。


「……やっぱり止めておきましょう。

あんまり魔法を放って人に当たったら嫌ですからね。


それにしても街の襲撃者が遅いですね……

そろそろ街の襲撃者が来ても良い頃ですが……

乙女ゲームとストーリーが変わったのでしょうか……?」


乙女ゲームのストーリーならばそろそろ街の襲撃者が現れるはずなのに全然現れる気配がなくて戸惑いました。

結局、その日の夜は、襲撃者がいませんでした。

乙女ゲームのストーリー通り必ず進むものでないのだと思いました。

まあ、私は、サクラちゃんが無事ならばそれで良いよねって思いました。



~続く~


☆注意事項☆


その12とその13は、同じ時間軸です。

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