スミレお姉様の為に入学試験を頑張ります(その11)
悪役令嬢は、主人公ヒロインを溺愛します
~その11~
☆乙女ゲームの主人公のサクラの視点です。
スミレお姉様は、凄く素敵な方です。
隠れて襲ってきた魔物の群れを撃退したり盗賊達を撃退したりしています。
それにスミレお姉様は、大天使デイジー様の生まれ変わりでもあります。
そんな素敵なスミレお姉様が私のお姉様な事が誇りに思います。
そしてスミレお姉様の事を愛しています。
たぶんスミレお姉様に恋してるのだと思います。
私では、スミレお姉様に釣り合えないのを理解しています。
だから少しでもスミレお姉様に釣り合えるように努力をしようと思います。
私とスミレお姉様は、フォーチュン学園の入学試験を受ける為に入学試験会場の門の前に着きました。
「ここがフォーチュン学園の試験会場なのですね。
サクラちゃん、試験を受ける覚悟は、できていますか?」
スミレお姉様は、フォーチュン学園の試験会場を見上げて私を慈愛を込めて見つめました。
「は、はい、試験を受ける覚悟は、できています!」
私は、スミレお姉様にがっかりさせないように一生懸命に両手を前で握り締めて真剣な表情で私を見つめました。
「が、頑張るのですよ、サクラちゃん」
スミレお姉様は、私を優しく抱き締めて慈愛を込めて微笑みました。
(っ!?スミレお姉様に抱き締められるとスミレお姉様の温もりが落ち着きます。
それにスミレお姉様から良い匂いがします……
はっ!?
私は、何て変な考えをしたのでしょうか!?
こんな事を考えていると解ったらスミレお姉様に軽蔑されます!?)
「はい、頑張ります、スミレお姉様……
その……試験を頑張ったら何かご褒美がほしいです……
駄目でしょうか……?」
私は、スミレお姉様を抱き締め返して目をうるわせて上目遣いでスミレお姉様を見つめました。
(やっぱりスミレお姉様にお願い何かあつかましいですよね。
優しいスミレお姉様がお願い事を断らないのを知っているのに
スミレお姉様の優しさにつけこむだなんて私は、やっぱり意地汚いです……)
「し、仕方がありませんね。
良いですよ。
試験を頑張ったら何かご褒美をあげます。
その変わりに試験を頑張るのですよ」
スミレお姉様は、優し慈愛を込めて微笑んで私の頭を優しく撫でました。
「は、はい、頑張ります、スミレお姉様!」
私は、スミレお姉様に頭を撫でられるのとスミレお姉様の優しさが嬉しくて両手を前で握り締めてニッコリと笑いました。
私とスミレお姉様は、試験会場に入りました。
そして私とスミレお姉様の試験を受ける受験番号が離れていましたから別々の教室で試験を受ける事になりました。
「私の試験会場は、こちらですね。
それでは、試験を頑張ってくださいね、サクラちゃん」
スミレお姉様は、私を抱き締めて試験を受ける緊張を和らげてくれました。
「ありがとうございます、スミレお姉様……
試験を頑張らせてもらいます……」
私は、スミレお姉様に抱き締められて幸せそうに微笑みました。
私とスミレお姉様は、しばらく抱き締め合ってゆっくりと離れてそれぞれの試験会場に入りました。
私は、試験会場に入り自分の席に着きました。
「それでは、試験を始めてください」
試験開始時間になると試験官は、試験開始の合図をしました。
私は、裏返ししている試験問題を表に向けました。
「あっ、これは、スミレお姉様に勉強を教えてもらった時の問題です……
これもスミレお姉様に勉強を教えてもらった問題です……
これならば問題の答えが解ります……
やっぱりスミレお姉様は、凄いです……」
私は、試験問題を見てスミレお姉様に勉強を教えてもらったところばかりでスミレお姉様が全て解っていたみたいでスミレお姉様の事を尊敬して恋する乙女のように顔を赤らめてスミレお姉様の事を思い浮かべました。
スミレお姉様のおかげで試験問題は、全て書く事ができました。
「そこまでです。
次は、実技試験をする。
模擬戦闘訓練所に集まりなさい」
試験官が筆記試験の時間が過ぎると両手を叩いて筆記試験の終わりを告げました。
そして戦闘訓練所に出るのを命令しました。
戦闘訓練所に出ると戦闘訓練所の壁が壊れていました。
直ぐにスミレお姉様遠くにいる誰かの為に魔法を使ったのだと理解しました。
誰かの為に常に人助けをしているスミレお姉様は、やっぱり素敵なお姉様だと思いました。
「それでは、この的に魔法を放ってください。
念のために言いますが特級魔法とか使わないでくださいね」
試験官の人は、何かを思い出した真剣な表情で私達を見渡しました。
受験生の人達は、試験官が冗談を言ったのだと思い笑いました。
でも私は、直ぐにスミレお姉様の事を言っているのだと理解しました。
スミレお姉様が特級魔法を使えるだなんてさすがは、私のスミレお姉様だと思いました。
「それでは、受験番号600番の方、前に出てください」
試験官の方は、私の受験番号を呼びました。
「は、はい……」
私は、緊張をしながら返事をすると的の前に立ちました。
(え、えっと、あの、的に当てたら良いのですよね。
攻撃魔法は、苦手です……
でもスミレお姉様に教えてもらったあの魔法なら行けるかも知れません)
「『ホ、ホーリーアロー!』」
私は、両手を前に出して的に向かって光の初級魔法のホーリーアローを放ちました。
すると的にホーリーアローが当たり的が粉々に砕けました。
「あ、当たりました」
私は、的にちゃんと魔法が当たったのを見て安心をしたように微笑みました。
「へーー、なかなかやりますね。
この的は、一応上級魔法にも耐えれる仕組みになっているのですよ。
あなたの魔力は、なかなかの物ですね。
まあ、前の彼女は、常識はずれでしたがね」
試験官は、私が的を破壊したのを見て興味深く私を見つめました。
(前の彼女ってスミレお姉様の事ですね……
試験官の方に認められるだなんてさすがは、スミレお姉様です……)
私は、スミレお姉様の事を考えて顔を赤らめてうっとりとしました。
「今日は、特別にS級冒険者でもあり剣聖でもあるタイム・ムーアさんに試験官として来てもらいました。
個人の能力を確める為の試験です。
勝敗は、関係ないです。
胸を借りるつもりで戦ってください」
試験官は、剣を地面に突き刺して大声で受験生達に気合いをいれました。
S級冒険者で剣聖のタイム・ムーアさんと受験生の戦いは、一方的で直ぐに勝敗が着きました。
そう受験生の一方的な負けって事で勝敗が着きました。
「次の受験番号600番の方、前に出てください」
タイムさんは、私の受験番号を呼びました。
「は、はい……」
私は、緊張をしながらタイムさんの前に立ちました。
「……あれ、あなたは……スミレさんに似ていますね……
もしかしてスミレさんの関係者ですか?」
タイムさんは、私の体全体をまじまじと見つめました。
「えっ!?スミレお姉様を知っているのですか!?
スミレお姉様は、私の本当のお姉様です!」
私は、タイムさんがスミレお姉様が知っているのが解りニコニコ笑顔でタイムさんに近づきました。
「そうですか……
スミレさんの妹ですか……
それならば全力でいかせてもらいますね!」
タイムさんは、私がスミレお姉様の妹と解ると楽しそうにニッコリと笑い剣を構いました。
「えっ!?
あ、あの、私は、スミレお姉様みたいに強くありませんよ!?
で、でもタイムさんの期待に答えれるように頑張らせてもらいます」
私は、タイムさんが私が強いって勘違いをされているのに気がついて慌てて両手を振り強いのを否定しました。
そして緊張しながら剣を構いました。
タイムさんは、私に向かって剣を振り下ろしました。
タイムさんの剣の振り下ろすスピードが早かったです。
でもスミレお姉様の剣のスピードよりも遅かったからどうにかタイムさんの剣を受け止める事が出来ました。
「へーー、なかなかやりますね。
私の本気の剣をこんなにも受け止める人は、なかなかいませんよ」
タイムさんは、打ち込んだ私が剣を受け止めたのを見て楽しそうにニコニコ笑顔で私に向かって剣を振り下ろしました。
徐々に剣の振り下ろすスピードをあげていきました。
私は、このままでは、いつかタイムさんに負けるって思いました。
「『ライト!』」
私は、タイムさんが剣を振り下ろして来たところを狙って光属性の魔法の目眩まし魔法の光魔法をタイムさんの目の前に放ちました。
「きゃっ!?」
タイムさんは、目眩ましの魔法を受けて剣の振り下ろす力を緩めました。
その隙を着いてタイムさんの剣を弾き飛ばしました。
タイムさんの剣を地面に落としました。
「はーー……はーー……勝てたのですか……?」
私は、タイムさんが剣を落としたのを見て疲れて息をきらしてその場に座り込みました。
「なかなかやりますね。
油断しました……
さすがは、スミレさんの妹さんですね。
名前を教えてください」
タイムさんは、私に剣を吹っ飛ばされたのを見て楽しそうに笑いました。
「サ、サクラ・モスキートです……」
私は、緊張をしながら名前の自己紹介をしました。
「サクラさんですね。
フォーチュン学園への入学をお待ちしています」
タイムさんは、嬉しそうにニッコリと笑いました。
「は、はい、フォーチュン学園へ入学できるように頑張らせてもらいます」
私は、両手を前で握り締めて入学試験を頑張る事を知らせました。
「それでは、最後に魔力測定をします。
この水晶に手をかざして魔力を込めてください。
光具合で魔力を測定する」
私達は、試験官に魔力測定をする水晶のある部屋に案内されました。
そして魔力測定をする水晶で魔力を測定するのを命令しました。
「次の受験番号600番、前に出てください」
試験官は、私の受験番号を呼びました。
「は、はい、解りました」
私は、緊張しながら魔力測定をする水晶の前に立ちました。
そして魔力測定をする水晶に全力で魔力を注ぎ込みました。
すると魔力測定をする水晶が部屋に全体に眩く光が輝きました。
「へーー、世界で1、2を争う魔力量ですね。
なかなか見込みがありますね」
試験官は、私の魔力量を見て感心したように魔力測定をする水晶を見つめました。
「以上で入学試験は、終わりです。
それでは、帰って良いですよ」
試験官の人は、私の方を向いて試験が終わったから帰って良いことを知らせました。
「は、はい、ありがとうございました……」
私は、試験官に頭を下げて感謝を表しました。
試験会場を出るとスミレお姉様を探して周りを見渡しました。
(あっ、スミレお姉様、見つけました!)
スミレお姉様を見つけると嬉しそうにニコニコ笑顔でスミレお姉様に走って近づ来ました。
「きゃっ!?」
私は、スミレお姉様に近づく途中で転んで地面に顔面をぶつけて涙目になっていました。
スミレお姉様は、走って私に近づきました。
「『パーフェクトヒーリング!』」
スミレお姉様は、私に回復魔法をかけました。
(んっ、スミレお姉様の回復魔法が凄く気持ちいいです……)
「大丈夫ですか、サクラちゃん?」
スミレお姉様心配そうに私を見つめました。
「はい、大丈夫です、ありがとうございます、スミレお姉様」
私は、スミレお姉様に回復魔法をかけられて嬉しそうにニッコリと笑いました。
「それで入学試験は、どうでしたか?」
スミレお姉様は、慈愛を込めて優しく微笑みました。
「入学試験は、頑張りました。
筆記試験は、難しい問題がありましたがどうにか問題の答えを書くことができました。
その実技試験は、スミレお姉様のように凄い成績を出せませんでした。
でも私の今できる事を頑張りました」
私は、両手を前で一生懸命に握り締めて入学試験を頑張った事を知らせました。
「そうですか、頑張りましたね、サクラちゃん
そう言えばサクラちゃんが頑張ったらご褒美がほしいって言っていましたよね。
良いですよ、サクラちゃんが頑張ったご褒美をあげますね。
頑張ったご褒美は、何が良いですか?」
スミレお姉様は、慈愛を込めて優しく微笑んで私の顔を覗きこみました。
「あ、あの……ご褒美は、スミレお姉様からキスをしてほしいです……
そ、その……駄目でしょうか……?」
私は、スミレお姉様にキスをしてほしいって思いました。
だから顔を赤らめて上目遣いでスミレお姉様を見つめてご褒美のキスをお願いしました。
「い、良いですよ、サクラちゃんにキスをしてあげますね」
スミレお姉様は、優しく微笑んで私を優しく抱き締めて私のおでこにキスをしてくれました。
「あ、あの……スミレお姉様、唇には、キスをしてくれないのですか……?」
私は、スミレお姉様に1人の女性として見てほしかったです。
だから自分の唇を触りせつなそうに上目遣いでスミレお姉様を見つめました。
スミレお姉様は、いきなり鼻血をだらだらと流して地面に倒れ込みました。
「わ、わ!?
スミレお姉様、大丈夫ですか!?
『ヒーリング!』」
私は、スミレお姉様が鼻血をだらだらと流して倒れたのを見て慌ててスミレお姉様に近づいて回復魔法をかけました。
「ありがとうございます、サクラちゃん。
でも唇にキスをするのは、本当に好きな人にすることなのですよ。
ですから本当に好きな人ができた時の為にとっておかないと駄目ですよ」
スミレお姉様は、私の頭を撫でて慈愛を込めて優しく微笑みました。
「わ、私は、スミレお姉様が1番好きです。
スミレお姉様を愛しています!」
私は、両手を前で握り締めて真剣な表情でスミレお姉様を見つめました。
「ありがとうございます、サクラちゃん。
私もサクラちゃんの事が1番好きですよ。
サクラちゃんは、私の大切な妹なのですからね……」
スミレお姉様は、慈愛を込めて優しく私を抱き締めて慈愛を込めて微笑みました。
「あっ……ありがとうございます、スミレお姉様……」
私は、スミレお姉様の気持ちと抱き締めてくれるのが嬉しくて抱き締められて幸せそうに微笑んでスミレお姉様を抱き締め返しました。
私とスミレお姉様は、しばらく抱き締めました。
私は、スミレお姉様が私を妹としか見てくれないのが悲しかったです。
私では、スミレお姉様に釣り合わないのも解っていました。
だからいつかスミレお姉様に釣り合える存在になりスミレお姉様の恋人になるって改めて心に誓いました。
~続く~
 




