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サクラちゃんに入学試験のご褒美をあげました(その10)

悪役令嬢は、主人公ヒロインを溺愛します


~その10~


私は、トラックに吹っ飛ばされて死んで乙女ゲームのA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の残酷で残忍で有名な悪役令嬢のスミレ・モスキートに転生しました。

念願だった乙女ゲームのしかもA kingdom doomed to ruin~2人が繋ぐ物語~の世界に転生できるのは、嬉しくて夢のようでした。

私の推しの主人公ヒロインのサクラに出会えたのは、幸せ過ぎました。

しかも悪役令嬢の私スミレの妹だなんて姉の立場を利用して妹の主人公ヒロインのサクラちゃんを私色に染め上げれるかもって思い自然とニヤニヤしました。


そしてフォーチュン学園の入学試験でやり過ぎて破滅フラグが発生するかもって思い冷や汗をだらだらと流しました。


私は、入学試験が終わると入学試験会場の入り口でサクラちゃんを待っていました。

しばらくするとサクラちゃんが試験会場から出てきました。

そして私を探して周りを見渡して私に気がつくと嬉しそうにニコニコ笑顔で私に走って近づいて来ました。


(うわーー、一生懸命に走って近づいてくるサクラちゃんって仔犬みたいで可愛らしいですよね!)


私は、サクラちゃんが仔犬みたいで可愛らしくてニコニコ笑顔になりました。

でも途中でサクラちゃんが転んで地面に顔面をぶつけて涙目になっていました。


(わーー、サクラちゃんが転んだ姿が子供みたいで可愛らしいです!?)


私は、転んだサクラちゃんが可愛らしくてニコニコ笑顔になりました。

私は、走ってサクラちゃんに近づきました。


「『パーフェクトヒーリング!』


大丈夫ですか、サクラちゃん?」


私は、サクラちゃんに回復魔法をかけると心配そうにサクラちゃんを見つめました。


「はい、大丈夫です、ありがとうございます、スミレお姉様」


サクラちゃんは、私に回復魔法をかけられて嬉しそうにニッコリと笑いました。


「それで入学試験は、どうでしたか?」


私は、サクラちゃんが無事なのを見て安心をしたように微笑みました。

そして入学試験の事を質問しました。


「入学試験は、頑張りました。

筆記試験は、難しい問題がありましたがどうにか問題の答えを書くことができました。

その実技試験は、スミレお姉様のように凄い成績を出せませんでした。

でも私の今できる事を頑張りました」


サクラちゃんは、両手を前で一生懸命に握り締めて入学試験を頑張った事を知らせました。


「そうですか、頑張りましたね、サクラちゃん

そう言えばサクラちゃんが頑張ったらご褒美がほしいって言っていましたよね。

良いですよ、サクラちゃんが頑張ったご褒美をあげますね。

頑張ったご褒美は、何が良いですか?」


私は、サクラちゃんが入学試験を頑張ったらご褒美がほしいって言葉を思い出して優しく微笑んでご褒美が何が良いのか質問しました。


「あ、あの……ご褒美は、スミレお姉様からキスをしてほしいです……

そ、その……駄目でしょうか……?」


サクラちゃんは、顔を赤らめて上目遣いで私を見つめてご褒美のキスをお願いしました。


(ぐはっ!?な、なんなのこの可愛らしい生き物は!?

一瞬、正気を失ってサクラちゃんを襲ってしまいそうでした!?)


私は、サクラちゃんが可愛らしい過ぎて鼻血をだらだら流しそうになりどうにか落ち着きを取り戻しました。


「い、良いですよ、サクラちゃんにキスをしてあげますね」


私は、サクラちゃんを優しく抱き締めてサクラちゃんのおでこにキスをしました。


「あ、あの……スミレお姉様、唇には、キスをしてくれないのですか……?」


サクラちゃんは、自分の唇を触りせつなそうに上目遣いで私を見つめました。


(ぐはっ!?サ、サクラちゃん、それは、反則です……)


私は、サクラちゃんが可愛らし過ぎて我慢ができなくなり鼻血をだらだらと流して地面に倒れ込みました。


「わ、わ!?

スミレお姉様、大丈夫ですか!?


『ヒーリング!』」


サクラちゃんは、私が鼻血をだらだらと流して倒れたのを見て慌てて私に近づいて回復魔法をかけました。


「ありがとうございます、サクラちゃん。


でも唇にキスをするのは、本当に好きな人にすることなのですよ。

ですから本当に好きな人ができた時の為にとっておかないと駄目ですよ」


私は、サクラちゃんの唇にキスをしたら我慢ができなくなりそのままサクラちゃんを押し倒してそのままエロイベントに突入するのが目に見えていました。

だから私の邪な考えを誤魔化すようにサクラちゃんの頭を撫でて優しく微笑みました。


「わ、私は、スミレお姉様が1番好きです。

スミレお姉様を愛しています!」


サクラちゃんは、私の言葉を聞いて両手を前で握り締めて真剣な表情で私を見つめました。


「ありがとうございます、サクラちゃん。


私もサクラちゃんの事が1番好きですよ。

サクラちゃんは、私の大切な妹なのですからね……」


私は、サクラちゃんが恋愛として私を好きでないと解っていました。

でもサクラちゃんの気持ちが嬉しくてサクラちゃんを優しく抱き締めて慈愛を込めて微笑みました。


「あっ……ありがとうございます、スミレお姉様……」


サクラちゃんは、私に抱き締められて幸せそうに微笑んで私を抱き締め返しました。

私とサクラちゃんは、しばらく抱き締めていました。


でも私は、乙女ゲームをプレーした事があるためにこの後の乙女ゲームのストーリーを知っていました。

だから私とサクラちゃんに起こる絶望的な内容もです。

だから何が合ってもサクラちゃんだけは護るって心に誓いました。


~続く~

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