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朧月夜と白ウサギ  作者: 白波瀬あると
第1話 月二つ
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1-4

「な、なんだ!?!?」

 屋内から聞こえる叫び声。パソコンの前に座った社員が一斉に轟音のなる方向を向く。

「何だ貴様ッ!!警察呼ぶぞ!?」

「俺は構わないが、それで困るのはアンタらじゃないの?」

「何!?」

 社員の怒号を軽くあしらうように続ける。

「生体実験、違法物質の売買、その他にもいろいろやってるようだが、これがバレるとお終いだぜ?な、魔造生物開発局の皆さん」

「なっ!?」

 途端に顔色を変える社員。どうやらビンゴのようだ。

「とりあえず、研究部屋まで案内してくれんかね。素直に案内してくれれば手荒いことはしねぇから」

「誰が貴様なんかに!ひっ捕らえろ!!」

 その辺のパイプやら箒を手に、社員が迫って来る。

「やれやれ」

 ポケットから球体を取り出し、ピンを抜く。

「それじゃ、手荒く行かせてもらいますよっと」

 向かってくる社員の方へ、球体を投げる。当然避ける社員。そのまま球体は地面に落ち、

「ではごきげんよう」

 ドオオォォォォン!!

 発光とともに爆発した。

 室内に煙が立ち込める。

(あとはこいつらの挙動から入り口を)

 人間予想外のことが起こると動揺し行動に現れる。それを狙った煙幕。

 予想通り社員二人が部屋の隅の本棚の方向へ駆ける。が、勿論煙幕により視界が悪いため、机やいすにぶつかり、転び、なかなかたどり着けない。

 自分も本棚へ。少し押すだけでスライドする。

「意外とセキュリティ甘々かよ」

 漫画やアニメで見かける隠し扉を発見。社員よりも先に中へ侵入。そのまま通路の先へと足を急がせる。

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