~異世界行って人生逆転~
ネット世界には多種多様な人々が存在し、それぞれの場所で日々レスバトルが行われている。
この物語は大手掲示板2チャンネルの実況板なんJ民達に降りかかる災難を描いたものである。
学校にもいかず朝から晩まで2chに興じる毎日も早一年半、リョウタには友達はおらず親にも半ば見捨てられかけている、まあそんな状況である。こんなことでいいのか、俺はこのままでいいのか?
なんて不安というか焦燥感みたいなものはもうない、彼にとってはなんJこそが生きがいであり、それ以外は必要ではなかった。野球スレ、アニメスレ、声優スレ、政治スレ、今も意味のないスレが消費せれているがリョウタにとって一レス一レスが宝物のように感じられた。
水曜深夜午前二時、活動的な社会人学生達の多くが寝静まり、選ばれし引きこもり達の独壇場となり勢いも見るからに下がってきた頃。。。
何気なくスレ一覧を更新してみると上から三つ目に見慣れないスレが立っていた。
「選ばれし崇高なるなんJ民たちよ、異世界に来てみないか?」
まーた糞スレかぁ、「つまんねーんだよ死ね」カタカタッ
つまらないスレは勝手に落ちるのでいつもならスルー安定だがこの日は我慢ならなかった
勢いはそれほどなかったが底辺無職なんJ民たちの怒りはピークに達していた
日々味わう屈辱の日々にイライラが募りつい言葉使いが荒くなる
「死ね」「つまんね」「アフィ」「この掲示板では大麻を・・・」
「荒さないでください!」スレ主の必死のレスも効かない、
勝った、また一つ糞スレを潰した、この時なんJ民たちの間に見えない歓喜の輪ができたと感じた
そんな折、「めんどくせーし、もう荒らしたやつ全員異世界送りだから」
スレ主のそんなレスを最後にDAT落ち
さーて糞スレ潰したしさっそく声優スレ立てるかな~、小一時間声優スレでかやのんの可愛さについて議論に花を咲かせ、だんだん瞼が重くなり気が付いたら寝落ちしたのだった。。。
カーテンはいつも締っ切っているはずなのに眩しい、おかしい、そんなことを想いながら目覚めた。
ベットで寝た筈なのに背中が痛い、起き上がるとそこは見たこともない世界だった。。。




