2話 前世界との再会
2話目です!
少し歩いた後、大きな扉の前で僕たちは止まった。
後、ココに来るまでにある程度の事情を説明してもらった。それによると、ここはエイコルという国で勇者の召喚儀式を行なっていたそうだ。何でもココ最近、魔族軍の動きが活発でこのままではこの国も危険だったということが理由らしい。
それというのを忘れていたけどこの老人の名前は「ワルド=エクセル」エクセルが家名でワルドが名前らしい。日本とは逆ということも覚えておかないといけない。
扉を開けた先にいたのは王様みたいな人と、その家族っぽい人が2人、他にもお偉いさん?もたくさん居る。気になるのは剣を腰にぶら下げている女の人だ。王様みたいな人の横から離れようとせず、じっとこちらを見つめてくる。他にもよく見てみると周りにはたくさんの護衛が付いている。
そして、部屋の真ん中に3人。ソレを見た瞬間僕の中で何かが冷めていくのが分かった。3人が着ているのは、僕と同じ服だ。そう、同じ学校の同じ制服だった。3人は男1人女2人で、しかも運悪く僕のことを3人は知っているらしく、当然のごとく怯えだした。あの「目」を向けながら。
あぁ。その「目」だ。僕はその「目」が嫌いなんだ。まるで「化け物」を見るみたいな目。前の世界で散々苦しめられたものだ。ソレを向けられることにはもう慣れていたはずなのに、なぜか今回はかなりきつい。
あぁそうか。僕はこの世界に期待していたんだ。
ここ世界では、二度と向こうの世界とかかわらなくていいと、
子の世界では、そんな目を向けられなくてもいいと、
この世界は、僕を受け容れてくれる、と。
そしてそれは、あまりにも簡単に砕け散った。
世界はまた、「僕」という存在を拒絶した。
そのことを悲しむ権利は僕にはない。勝手に期待なんてした罰だ。
そうだ、この世界だって今までと何も変わらないじゃないか。
「僕」は世界に何も望まないし、望めない。そう、これからもずっと。
そして僕の意識はナニかに呑まれた。
すみませんm(__)m短くなってしまいました。また続きを書きますが長くできるように努力します!