一蓮華《いちれんげ》
暗いですので、お気をつけて。
季節は、儚く、巡りに廻る。咬み合った歯車の、カチリ、カチリ。渇いた空気に、響いては、消える音がする。私達も、それに逆らうことは、できないのでしょう?では、どうやって、生きて行くの?
死して、花咲く命があれば、生きて、涸れ逝く命も、あるのか。
人の生命は、大輪の華。色も、形も、香りも、違えば、咲く時、散る時、等しくあらず。
人の社会は、広大なる花園。
美と醜が、入り混じり…毒花もあれば、癒しの華も、仄かに咲く。
我が花の色は、何色か?花弁の数は、香りはあるか?見比べることが、必要か?
己の花は、観えはしない。見えないこそ、咲く花よ。他の花を見ては、想いを寄せて、憧ればかりを残すのみ。
されば、今こそ、咲かせよう。
我が花が、いかにして、花園に映るか。見えないまでも、感じ取りたい。
移ろい往く。有限の、時の魔回廊。
芽吹き、伸び往く其の時に、踏みつけられても、立ち上がれ。
蕾が、開く其の前に、自らこじ開けては、痛むだけ。お待ちなさい。時が流れて往くのを。
だけど、待ち続けても、いられない。留まることを許せない。
それが、季節に咲く花の定めよ。
気まぐれも、時には、罪になるのかな。停滞も、苦になるかな。知るべきものは、何なのか?
見定める、その眸を曇らせる。
全てのモノに、別れを告げる旅が、始まる。
いかがでしたか?こんなもので、すみません。




