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第11話 歪みの前兆(???視点)

 ――――――――もっと、もっと……






 掃除用具やゴミが置かれる倉庫の隅で、私はじっとゴミ箱の前で作業をしている。



 作業の内容は至って簡単……紙をちぎるだけ。




 私の手によって、ビリビリと音をたてて紙がちぎれていく。



 もっと細かくしなければ、見つかってしまう。





 燃やすのもアリだけれど、下手に行動をすると勘付かれてしまうから、慎重に……



 そして、もっと細かく…修復だなんて出来ない位に。








 ビリビリ…ビリビリ……










「それにしても、上手くいきすぎましたわ……

 まさか、あんなにも簡単に…」










 破りながら、目を閉じる。




 脳裏に浮かぶのは、先ほどの間抜け面……あぁ、凄く清々しい。



 きっと、あの様子じゃ朝まで気づかない……


 そして、あの子は慌てて探しに来るはず。



 ――――考えるだけで、実に間抜けで面白い。



 ふふふ、カメラでも仕掛けて鑑賞してやろうかしら。










「あの子が悪いのよ……

 そう、さっさと《ゲーム》なんかに負けて…死んでしまえばいいのに」











 ……早く、早く一年なんて終わってしまえばいい。



 そうすれば、あの子はさっさとゲームオーバーで廃棄処分。











「…………それとも……」











 ―――――――私の手で、終わりにしてやろうかしら?













「…完了ですわ……さあ、持ち場へ戻りましょう」










 紙という原型を留めないほど、細かくちぎり捨て、私はここを後にする。





 早く持ち場へ戻り、明日には本格的に対策へ取り組みましょう。






 あの子を……この屋敷から追い出すための対策を………ね?






...to be continued...

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