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am13 α外伝、インパクト、第2次αについて

 昨日大阪市で一つの争いに区切りがついた。橋下市長がかねてから提案していたいわゆる大阪都構想の賛否を問う住民投票が行われたのだ。その結果、接戦の末に反対票が賛成を一万票余り上回り廃案となった。あと一歩で勝てた戦だけに惜しい結果となった。あえて敗因を言うと、比較的若い人たちの投票率が低かった事になるかと思う。若い人たちは基本賛成多数だっただけに彼らの動向によっては逆の結果でもおかしくなかった。結局選挙に行かない事には本懐は遂げられないものだ。


 そして橋下市長は任期切れと同時に政治家を引退するらしい。橋下は好きと嫌いがはっきり別れるタイプの政治家だった。あえて妥協するところも少なく敵を作りすぎたのがまずかったのかも知れない。自分が正しいと信じるのはいいが反対するのは全員既得権益って態度もどうかと思った。負けた途端あっさり辞めるのも潔いとも言えるが政治家ならもうちょっと粘ってもいいはず。


 ただ反対派を信任したわけではないのは両方の得票数からも明らか。大体自民公明に民主や共産までもが団結して反対していたが、ここまで露骨な呉越同舟の光景もそうないだろう。今後どうせ即バラバラになるのは明らかなだけに、どうせなら今回は維新が勝ったほうが他人事としては良かったと思う。でも今回はそういうのと関係なくスパロボネタで行きます。


「という訳で気合に満ち溢れていたスーパーロボット大戦αは一部で批判されはしたもののシリーズ最高の売上を記録して、続編も発表されたんだってところで中断してたね」


「そうだったわね。それで続編はやっぱり第2次?」


「いや、その前にスーパーロボット大戦α外伝が出たんだ。これが新世紀に突入した二〇〇一年の話。そのタイトルからも分かるようにちょっとメインの路線から外れたストーリーとなっているのが特徴。具体的に言うとね、遠い遠い未来へとタイムスリップしてしまうんだ。それとオリジナル主人公はいない」


「へえ、結構大胆な路線で行くのね」


「外伝だからね。それによって今までの、ガンダムの宇宙世紀をベースにした世界観とはまったく異なる作品が出演したんだ。荒野が広がる惑星ゾラを舞台にした戦闘メカザブングルとか、文明が一度消滅した地球と月が舞台の∀ガンダムとかね。その思い切った設定は斬新でシナリオの評価はシリーズで一番高いんじゃないかな。それとゲームバランスは攻撃力がデフレして、ラスボス一撃必殺なんて事は絶対になくなってるよ。そしてボス敵はHP減ると回復する精神コマンド連発してちょっとうざい。全体的に難易度はかなり上がってるけど話数がそこそこだからどうにでもなるよ」


「αからは結構変えてきてるのね」


「システム的にもね。まず熟練度は各シナリオに一つの条件があり、達成できればプラスされてマイナスはないという方式に改善されている。そして何より大きな改革は援護攻撃、援護防御の採用だね。これは元々携帯機で採用されていたシステムなんだけど、その名の通りあるユニットが攻撃した後で別のユニットがまた攻撃したり、敵の攻撃を回避出来ないって時に別のユニットがかばったりする効果があるんだ。これで戦闘が単なる一対一の争いってだけではなく、援護攻撃を考えたフォーメーションを組んだり敵の援護防御をかいくぐる手段を講じる必要が出てきたりと、戦略が大きく変貌したんだ。まあこの当時の援護攻撃はとりあえず一番強い武器を撃ちたがってちょっと迷惑だったりするんだけど。それと二回行動廃止や、運動性と命中率が連動しなくなったりと言ったバランス調整も見逃せないね」


「ふうん、それぞれどういう意味があるの?」


「まず二回行動はね、パイロットのレベルが上がると一ターンに二回行動出来るようになってたんだ。そしてその対象レベルはいわゆるリアル系ほど低く、スーパー系が高い傾向にあったんだ。当然リアル系のほうが便利になるでしょ。だから廃止。運動性も考え方は同じで、今までは回避率と命中率に補正かかってたんだけど数値が低いのはやっぱりスーパー系で、毎度毎度精神なくしては雑魚に攻撃を当てる事すらままならないようなバランスはスーパー系にとって不利だったから手を付けた。こういったシステム周りの改善と、シナリオにおいても宇宙のシナリオが少ない代わりにグレートマジンガーやゲッターなどのドラマに力が入ってた事もあってα外伝はスーパー系の印象が非常に強い作品でもある。と言うか今までが冷遇されすぎてたんだけど。それと今作から主題歌が流れるようになった」


「主題歌? ああ、これね。『鋼の救世主』。作詞影山ヒロノブ、作曲千沢仁、編曲須藤賢一。歌うのはJAM Project。誰?」


「JAM Projectはね、アニメソングにゆかりのある歌手が集合したグループだよ。当時のメンバーは水木一郎、影山ヒロノブ、遠藤正明、松本梨香、さかもとえいぞう。全体的に暑苦しい歌唱が特徴だけどこの曲はメロディーもいいし水木の低音がまさに重鎮的な存在感を醸し出していて、いいよ。エンディングの『POWER』。作詞工藤哲雄、作曲千沢仁、編曲須藤賢一。これも大団円って感じのバラードだけど、やはり水木のパートの存在感が大きいね」


「水木一郎ってゴーダムの人よね?」


「うん。他のメンバーについてもおいおい紹介する事になると思う。そして次の作品はそれこそ第2次α、と言いたいところだけどその前に二〇〇二年に出たスーパーロボット大戦IMPACTにも触れないとね。これはαシリーズとは関係ないラインの作品で、ワンダースワンというバンダイが出してたマイナーな携帯ゲーム機で発売されていたスーパーロボット大戦COMPACT2という作品をリメイクしたものなんだ」


「携帯ゲーム機でも結構出てたのね」


「うん。ただこのCOMPACT2は第三部まであるんだ。第一部と第二部は同じ時間軸で地上と宇宙それぞれで巻き起こった戦いが描かれ、第三部ではその両者が合流するという形になっているんだ。それを一本のソフトにまとめたのがIMPACTだけど、シナリオ数は最低九十九話プラス隠しシナリオ二話という大ボリュームとなっているんだ。ちなみにPS2では初のスパロボだけど、この大容量は気合の現れだったのかなあ」


「今度は物理的に気合を表現してみたわけね。それにしても九十九話って凄いわね」


「確かに凄いけどはっきり言って長すぎ。しかも全体的に敵が硬かったり、元が携帯機ゆえか会話が淡白だったり、大抵HP30%以下で撤退するボスを倒せたら熟練度獲得なのに倒しても特に達成感のない普通に撤退するのと同じ会話しかなかったり、第一部ようやくクリアしたかと思ったらまた低レベルに戻って第二部を攻略する必要があったり、オリジナル敵が基本無言で稀に口を開いても煙に巻くような発言しかないので面白みがなかったり、とにかくかったるい仕様が多くてやる気を奪うんだ。オリジナル主人公は今までみたいな選択制ではなくはっきりとした個性を持った男女で決まってて、これはしっかりキャラ立ってたからいいけどユニットとしては一機で無双できるような実力はない」


「ああ、難易度高めのゲームなのね」


「難易度が高いというよりとにかく攻略しようというモチベーションを継続するのが難しい。それとフリーオーダーシナリオシステムとかいう、自分である程度シナリオ攻略の順番を選べるシステムも面倒臭さを助長してたね。順番をある程度変えても対応するために会話パートがスカスカになってるけど、デメリットのほうが大きかったね。味付けのなされていない大量のブロッコリーがお皿の上に山盛りになってて、それを無言のまま食べ尽くすような作業を強いられるスパロボだったから一度クリアしただけで精魂尽き果てて、二度と触ってない」


「それはお疲れ様ね」


「JAM Projectが歌った主題歌『GO!!』も何かいまいちだったし。ああ、でもサントラに入ってた『Machine Soul〜奇跡を呼ぶIMPACT POWER〜』はなかなかの名曲。作詞しまざきなおとと花輪幸弥、作曲笠松美樹、歌唱は児玉国広。編曲は表記ないから不明。曲自体はクールな展開から間奏でパッヘルベルのカノンをいきなり引用して、そこから大サビに突入という構成がいいね。何気にスパロボ関連のボーカル曲では一番普通に聴けるかも。それとBGMも今までの路線とはかなり変わってて、かなりきつめのアレンジがなされているんだ。F91とかいい曲はいいけど外れ曲は限りなく外れててこれは痛し痒し。そしてようやく第2次スーパーロボット大戦α。これは二〇〇三年発売」


「一年ごとに大きなタイトル出してる間隔ね」


「うん。ゲームとしてはαシリーズの正当な続編ってところだけど、全体的に何というのかな、明るい雰囲気が印象的。主題歌は相変わらずJAM Projectだけどメンバーが交代していて水木は勇退してさかもとも離脱。代わりにきただにひろし、奥井雅美、福山芳樹と高音に定評のある歌手が加わったのでタガが外れたようなハイテンションさになって、とにかく勢いが凄い。データとしては主題歌『SKILL』。作詞影山ヒロノブ、作曲須藤賢一、編曲河野陽吾。エンディング『FOREVER&EVER』。作詞影山ヒロノブ、作曲編曲河野陽吾」


「水木がいなくなった分勢いは格段にアップしてるわね。サウンドは今まで以上にハードだし、何より歌唱が凄まじい雄叫びに」


「突き抜けたような曲ではあるよね。さて、肝心のゲームの中身はと言うと、α外伝やIMPACTのデフレ傾向を脱して難易度はかなり低くなってる。それに加えて小隊制を採用。これは今までは、例えば出撃が十機って言うとまさに十機しか出せず他はベンチだったけど最大四機まで入れられる小隊を事前に編成しているとそれだけ多く出せるようになったんだ。これで今まではパワー不足などで二軍常連だったパイロットも、小隊員として活用する道が開けたんだ。シリーズが大きくなるに連れて参戦する作品やユニットパイロットも増えたからね、そこを効率的に運用しようって考えだよ」


「確かにそこは大事よね。攻略に有利な主役級ばかり使ってるとサブパイロットが育ってないってなるものだし」


「ただ事前にいじるのは結構時間かかるからね。しかも作品固有のイベント回があるとせっかく組んでた小隊がまたばらけたり、ちょっと面倒臭いシステムになってはいるね。難易度は大した事ないからね、むしろ前段階のほうが時間かかるかも。印象的な敵は暗黒大将軍。ストーリーの中盤に登場して十万を軽く突破するHPは本当にびっくりしたよ。戦ってみるとそんなに強くないんだけど」


「あれ、強くはないの?」


「攻撃ボカスカ当ててたらいつの間にか倒せてる感じ。それとシナリオ的にスーパー系の敵はα外伝でがっつりやってて、焼き直しというかテンションがあの時ほど高くないのはちょっと気になったね。αやα外伝にあったあの情熱でぐつぐつと煮込んだような熱気があまり感じられない。全体的に地球やその周辺での戦いという印象が強くてαシリーズにしてはやや世界が狭く、そこがα外伝以上に外伝っぽいという風評を呼んでいるように思えるよ。ああ、それとね」


「えっ、何?」


「これが最後になるけど終盤にハマーンというガンダムシリーズに登場する基本敵の女が休戦協定を持ち掛けてくるけど、あれ拒否する理由ないよね。あえて敵を増やすような選択肢は、心情的に選びにくいな。今回主人公はスーパーリアルの男女で計四人となってるけど、四周して全部ハマーン受け入れたからね」


「またまた。ゲームなんだから」


 このような事を話していると敵襲を告げる警報が鳴り響いたので二人は即座に戦闘モードに変身し、敵が出現したポイントへと駆けて行った。


「ふはははは、俺はグラゲ軍攻撃部隊のキビナゴ男だ! この星をバラバラに切り裂いてやるわ」


 危険な存在が海沿いの浜辺に出現した。キビナゴは全長十センチほどの細長く小型の魚で、よく獲れる鹿児島県では郷土料理にも使われている事で知られる。刺し身とか食べると美味しいらしいが鹿児島には行ったこともないし、その辺はよく分からない。漢字では黍魚子や吉備女子と書く事もあるようだが、基本的には当て字との事だ。


「またも現れたなグラゲ軍! お前たちの思い通りにはさせないぞ!」


「素直に引き下がればいいものを。あなた達が戦うと言うから私達だって」


「出たな逆臣ネイの手下ども。お前たちには死しか待っていないのだ。さあ行け雑兵ども!」


 寄せ打つ波のようにぞろぞろと出現した雑兵たちを渡海雄と悠宇は蹴散らした。間もなくそこに残る敵はキビナゴ男だけとなった。


「よし、雑兵は全部片付いた。後はお前だけだキビナゴ男!」


「地球人の民意で言うと合併を否定するのは当然なんだしいい加減諦めてほしいわね」


「ふん。貴様らの征伐にはこの俺自らが動くしかないか。さあ、死ぬがよい!」


 そう言うとキビナゴ男は懐から取り出したスイッチを押して巨大化した。小さな魚が元でも大きくなると威圧感の塊だ。しかし負けるわけにはいかない。渡海雄と悠宇も勇気を振り絞って合体して対抗した。


「メガロボット!!」

「メガロボット!!」


 キビナゴロボットの素早い多弾頭ミサイル攻撃をどうにか受けると、メガロボットの逆襲が始まった。次の攻撃が始まる前に一気に接近したのだ。


「よし、今がチャンスよ!」


「うん。メガロソードで一刀両断だ!」


 渡海雄は冷静の中に情熱を燃やしながら赤いボタンを押した。左腕が光ったかと思うと出現したソードを両手で握ってキビナゴロボットを正面から切り裂いた。


「ぐおお!! 何というパワーだ。この俺が押されているとは!?」


 もはや戦える状態ではなくなったキビナゴロボットが爆散する寸前に作動した脱出装置によってキビナゴ男は宇宙へと帰っていった。


 この翌日、スパロボ新作の存在が明らかになった。前段階として集合絵のシルエットだけを公開という味な演出をしてくれた。ガリアンや騎士ガンダムがいるかもとか、さすがに盛り上がっている。二十一日木曜日にも正式な発表がなされる見通し。一体どうなってしまうのか。

今回のまとめ

・結局尊重されるのはより多く声を上げた意見という事だ

・α外伝は独特な世界観をよく活かした展開が見事

・IMPACTはもうちょっと仕様を考えてほしかった

・第2次αは今となってはちょっと存在感ないかな

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