ng26 2026新春記念 フロントの誠意について
あけましておめでとうございます。ついに二十一世紀も四分の一が過ぎた。色々あったけど結局節目だからどうという事ではなく、今日を生きて明日につなげて、その繰り返しが歴史になっていくものなのだから、まずは今日という日を誠実に過ごしたいものだ。
「それにしても今まではプロ野球もJリーグも今がオフなので今シーズンの展望を語るという形もスムーズだったけど、今年以降Jリーグの開始時期が夏からに変わるからそこを合わせるのは少し難しくなるんじゃない?」
「むしろ展望のみを語るよりもネタが増えていい事じゃない。というわけでまずはカープの話だけど、相変わらず見どころに乏しいオフになったわね」
「ただ松山田中上本磯村といったベテランが一気に抜けたのはそれなりにインパクトあったけど」
「この中で一番驚いたのは磯村の引退よ。控えのキャッチャーとしてはまだ欠かせない存在かと思っていたから。どこかのタイミングで移籍していればもっと華やかな選手生活を送れていたかも知れないけど、結果的にカープ一筋を貫いた。上本は大学レベルにおいても打力不足が顕著で、それを三位指名はどうなんだろうって声もかなりあったけど守備を基調に出番を掴み、三十歳を超えてから打撃も成長して割と良好な戦力になってくれたわ。十分期待以上の働きを見せたと言える。そして松山と田中だけど、かつて主力として輝いていたからこそ近年の姿は見るに忍びなかったし、退団も遅すぎたと思えるわ」
「特に田中は悪くなってからが長すぎた」
「今改めて残してきた成績を見ると、三割打った事がなくて一見地味だけど、安定して高い出塁率や三塁打の多さ、一番ショートのポジションを独占し続ける安定感で確実にプラスを稼ぐ選手だったなと思い出されるわ」
「ベストシーズンは盗塁王と最高出塁率を獲得した十七年か。松山はいつになるだろう」
「まず規定到達したシーズンが十八年と二十年だけど、二十年は打撃成績も平凡な上にあのおぞましいファースト守備を延々と見せつけられてうんざりした思い出のほうが強いわ。新井なりエルドレッドなり同ポジションの選手がいなくなっていく中で不動の主軸として期待されて、でも弱点が明確なだけにレギュラーとして盤石ってタイプではなかった。併用される中で規定未満ながらも成績抜群な十七年も捨てがたいけど、でもやっぱり初の規定到達で三割を超えた十八年かしらね。今年からは新潟で選手兼任コーチとしてプレーするみたいだけど、灰になって燃え尽きるまで頑張ってほしいわね」
「そうだね。それにしても田中上本に加えて山足韮澤と二遊間タイプの内野手が一気に抜けたねえ。一方で投手はほとんど残留した」
「正直なんで残留してるのって選手が複数存在しており、特にバッテリーはもう少しメスを入れられたと思うけどここで残った選手が予想以上の活躍を見せる可能性はないでもないと信じて……、とにかく応援しましょう。そういえば宇草は海外へ行きたいらしいわね。パワーとスピードを兼ね備えながら安定感のない打撃や絶望的な肩で使いにくそうな選手だったけど、何等かの才能を有しているのは確かなのでやりたいだけやればいいわ」
「一方で移籍加入は案の定ほとんどなく、今のところは現役ドラフトで楽天から辰見鴻之介を獲得しただけにとどまっている」
「FAは最初から期待してなかったけど、トレードもなければ戦力外選手を拾いもしない。ちょっと素質ある選手を育成で加える程度でも割とガス抜きにはなると思うけど、それすらないのはストイックすぎる。それで辰見だけど、一軍成績はほぼゼロだけど二軍では盗塁王を獲得するなどスピードに関しては武器となりうる選手。タイプとしては右の羽月ってイメージかな。まずは走塁でどれだけアピール出来るかを見てみたいわ」
「代わりに大道が退団した」
「正直可能性はそれなりにあるかなと思っていたので驚きはなかったけど、三年目にはリリーフとして久々のAクラス入りに貢献したりポテンシャルはあっただけに惜しく思うわ。ただここ二年は二軍でも防御率三点台後半と平凡な成績で一軍登板はほぼなし。ヤクルトは去年獲得した矢崎が防御率一点台とかなりの戦力になったから二匹目のドジョウを狙ったみたいだけど、正直矢崎とは内容がいささか違うので果たして目論見通りに行くかな。本来の球威が蘇ればいいけど」
「そして外国人はドミンゲスが退団して一人が加わるという単なる入れ替えで終了」
「今回獲得したフレディ・ターノックはなかなか期待出来そうな先発投手だけど、やっぱり外国人四人は少なすぎるわ。去年は『目をつけた選手が直前でメジャー昇格した。目利きが良すぎるのが仇となった』などという戯けた記事が出てたけど、シャイナーとレイノルズが外れて打力不足ながらも優勝争いに食らいついていたのに微動だにせず案の定失速を招いた一昨年の流れからしても本当に動く気があったかは疑わしいもので、根本的にはフロントがファンを喜ばせたいのか存続するだけで御の字という二十年前の理屈を一生押し付けるのか、つまりはやる気の問題になるけど四の五の言わずにまずは外国人を一人増やしてほしいわ。ポジション的にはリリーフタイプがいいかな。ハーンは無事に残留を果たしたけど去年みたいな数字だとさすがに困るから」
「先発ローテーションはまず去年規定到達の森下床田は当然安泰で、大瀬良や森が続く形になるのかな。ターノックもまずは先発として期待だろうし」
「後は去年後半戦に光るものを見せた髙太一や佐藤柳之介にも期待したい。玉村もそろそろ本物になってくれるか。そして去年はリリーフだった栗林岡本辻らも先発に回るみたいで、激しい争いになってくれれば」
「でも三人も先発に回ると逆にリリーフは大変そうだね」
「そこはかなり気になってるところで、だからこそ外国人による補充は必要だって思ったのよ。軸は森浦や島内になるはずだけど、後はハーン中崎鈴木健矢……。絶対数が足りないように思える。先発争いから漏れた選手が誰かしらこちらへ回るだろうという想定もありつつ、去年出番がなかったところからの台頭がないと回りそうにもないわ」
「キャンプでは益田が良くなったみたいな話だったね」
「即戦力期待から三年間の成績は冴えず、年齢的にも今年が今後の野球人生を左右する正念場となりそう。力のあるボールを投げるって事では滝田に期待する声もあるけど。珍しく完全外様から招聘した石井弘寿投手コーチの手腕にも注目したいわ。現役時代はリリーフとして活躍し、コーチとしてもブルペン整備に尽力したそうだから。後はルーキー。今年は大卒投手を多く加えて、特に二位の齊藤汰直など一位候補としても取り沙汰された即戦力候補よ。リリーフタイプとしては小柄ながら球速に自信を持つ四位の工藤がどれほどのものかとは思うけど。高木快大のトミー・ジョン手術は想定内なので、焦らず治してね」
「そんな投手陣をまとめるキャッチャーは坂倉の復調が絶対的に求められるよね」
「怪我の影響もあって不本意な成績に終わったけど、それでもなお代わりはいないからね。會澤はもはや引退秒読みだし、石原もこの程度ではレギュラーなど論外。他はまず二軍で成績を残さなきゃ。はっきり言ってかなり厳しい陣容だし、もし坂倉FAとなれば確実に地獄が待っているけど、どんな考えで編成してるのか気になるわ。今年のドラフト候補に優秀なキャッチャーがいるけど現時点では指名するかも定かじゃないし、仮に獲得出来てもまさか新人の双肩にいきなりそれほどの重圧を任せるわけにはいかないし。二俣? まさかね」
「当然FAもありえないし外国人で埋めるのも難しい。本当にどうするんだろ」
「とにかく坂倉を残留させましょうね。内野手はモンテロ、菊池、佐々木、小園が基本形になるのかな。二遊間は守備の矢野に走塁の羽月、そして辰見やルーキー勝田も加わって、スペックを発揮してくれればまあ形にはなる。一三塁は難しい。佐々木は打撃センスは高いのでパワーが付けば即レギュラー定着間違いなしだけど、問題はファースト。去年モンテロが離脱したら第一候補として堂林が出てきたけど、今年もその調子じゃ浮上はおぼつかないわ」
「そうなると内田仲田渡邉ら若手の成長に……、期待しすぎるのも酷だなあ」
「去年最終盤に若手を無理やり上げて案の定大した仕事をこなせず負けまくったけど、若手の現状を白日の下に晒したという意味では意義のある行為だった。とにかくモンテロとて去年の成績が十分だったとは言えないけど伸びしろ込みで残したわけだから、成長してくれなくちゃ。外野はファビアン末包中村奨成が去年のメインだった。それに代走守備要員から脱却しつつある大盛、ベテランの秋山野間、そして両打の大型ルーキー平川がどれだけ絡めるか。秋季キャンプで打撃の成長が伝えられた久保や打撃センスに定評ある田村も頑張って。ここはある程度どうにかなるかなと楽観的に考えてみる。鍵は中村奨成。去年は打撃に加えてセンター守備でもプラスを稼いでいて正直かなりいい選手だった。今年は規定到達と二桁ホームランはマスト。現状維持にとどまらずガンガン進歩していければ」
「こう見るとやっぱり大砲が不足してるよね。末包とか去年規定まで出た事でかえって底が見えた感じだったし」
「そうなるとやっぱり外国人、特にモンテロの奮闘が必要になる。当初はもう一人外国人野手を獲得みたいな話があったけど流れたみたいだから一層ね。それと元西武のリリーフ投手アブレイユを獲得ってニュースが一瞬出たけど実際は中日が獲得という展開もあった。これは基本的に最初にカープに来ると言い出した外国人記者が何か勘違いしてたみたいだけど、個人的には獲るならもっと獲れって感じだったからちょっとがっかりしたわ。選手獲得にはもっと貪欲にならないと。先日出たセンタータイプの外国人と合意かって噂も怪しいし」
「一応動いてはいると思えば救いにもなるか」
「はっきり言って現状は最下位予想されても仕方ない体たらくで、打破するには身売りしかないかのような苦しい状況だけど現場が意地を見せるしかない。次にサンフレッチェだけど、スキッベ監督が神戸に行ってしまった。あのサッカーでリーグ優勝なしはおかしいけど、安定した強豪としてクラブの地位をかなり引き上げてくれた功績は極めて大きい。クラブの歴史に残る名将の一人だったわ。そして後任には同じくドイツ人のバルトシュ・ガウルが就任した」
「まだ三十八歳だってね。指揮官としてはかなり若い」
「それゆえに仕方ないけど実績もスキッベほど華やかなものではなく、ポーランドのクラブで監督を務めるも短期間で退任し、直近はライプツィヒでコーチを務めていた。情熱的な人柄でモダンなサッカー哲学を有し育成に定評があるみたいな話だけど、蓋を開けてみないと本当のところは分からないわね」
「ガンバも同年代の監督を据えて、かと思ったら名古屋はペトロヴィッチ監督を復帰させた。色々なアプローチがあるものだけど、さて結果はどうなるかな」
「ただ今年の場合はまず百年構想リーグとかいう公式戦がまず開催されて、ここはどれだけ負けても降格はないみたいだからチャレンジにはうってつけよね。去年は得点源として期待されたジャーメインがリーグ戦ではPK三本と相手キーパーのプレゼントパスを押し込んだ一点のみというあまりにも酷い不発に終わるなど、終始得点力不足に悩まされた。木下は怪我で当分出られそうにないし、そこは今後も苦労するかもね。ただ湘南から獲得した鈴木章斗はかなりの人材で、しかもまだ若い。目論見通りにいけば近い将来海外へ移籍するんだけど、そこまでに何を残せるかよ」
「百年構想リーグだけで海外行ったら泣くに泣けないぞ。しかし湘南から毎年のように獲得してるね。しかも大橋田中といずれも大きな戦力となっている」
「そこはシビアな世界だけど、そういう競争に身を投じたなら食われるより捕食者側でありたいじゃない。広島にありながらそれを達成しているのは素晴らしい成果で、今後も継続していけるか。また松本の正GKだった大内一生も獲得。チョン・ミンギが退団するので、その穴埋めかな。しかしチョン・ミンギ、リーグ戦出場はゼロだったけどカップ戦での活躍は忘れられないわ。PK戦の決着をつけるセーブと『自分の後ろには何万人もの紫のGKがいた』の名言。ここで負けてたら去年は無冠だったと思うとなおさら大殊勲よね。ついでにあの決勝の柏戦も語りましょうか」
「ロングスローで二点奪うえげつないパワー」
「一発だけならまだしも二点も入ったのはさすがに対策不足と言われても仕方ないかな。荒木がまたライナー性のいいスローインを投げるものだから、相手GKの前に立って動きを封じた動きもまさに狙い通りでしょうしね。東のフリーキックは単純にビューティフルだったけど。前半で三点差付けたので後は比較的楽に進められたわね。そういえば志知が復帰するみたいね。そもそも期限付き移籍だった事すら忘れていたわ」
「サイドの誰かが抜けたりするんだろうか」
「サッカーの場合は年が明けてからも割と動くのでもう少し様子を見たいわね。マルコス・ジュニオールとジェルマンが抜けた外国人も誰か補強したいし。あるいは百年構想リーグは現有戦力メインで戦って本格的補強はシーズン開始前の夏場にするとか? でもACLもあるからあんまり手抜きは許されないんだけど。今日まさに今さっきの話だけど女子チームのレジーナが男子における天皇杯に相当する皇后杯を後半アディショナルタイムに決める劇的勝利で獲得した。こういうシーンを一つでも多く見たいものよ。後はドラゴンフライズ。今のところコーバーンらを中心にハマれば強烈な攻撃力を誇るけど安定感はまだまだかな。寺嶋が復帰したと思ったら佐藤負傷は早速戦力になっていただけに残念。まだシーズン半ばなのでここからどう立て直すか、朝山ヘッドコーチら首脳陣のマネジメントが重要になってくるわ」
「まあそこが一番不安なんだけど」
「とにかく今年は冬季オリンピックやサッカーワルドカップといった大型イベントもあるし、大相撲は大の里を軸に安青錦がどれだけ戦うかなど見どころは多数。そのためにも、どうにか平和な日々が続いてほしいと強く願うわ」
「まったくその通りだね。そして今年こそ米価が下落するように……!」
様々な希望を抱きながら、地球は今日も回り続ける。一体どれほどが叶うとも知れないまま。とにかく今年もやれるだけ頑張りぬく所存ですので、よろしくお願いいたします。
今回のまとめ
・今年は去年よりも平和な世界でありますように
・カープのフロントはファンを楽しませようと思っていない
・サンフレッチェは新監督の力量がどの程度かお手並み拝見
・ドラゴンフライズも頑張れ安定感が出ればいけるはず




