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vm03 2014年Jリーグ開幕について

 二月ももはや2/3を過ぎて春までの日々を指折り数えるまでになった。未だにソチオリンピックをやってはいるものの気分はもう春を待ち構えるばかりだ。それにしても今回は想像以上にメダルを獲れているという印象だ。今までは悪い意味で伝説を残し続けてきたスノーボードハーフパイプでもついに正しい意味で注目を集めるような結果を残したし、二十年以上参加し続けた結果四十代にして銀メダルの葛西も凄い。羽生の金メダルも、ショートプログラムは見事だった。


 それと浅田メダル取れるんじゃないのとか適当な事書いたけど結果的にそれは厳しそうで、やっぱり素人の分際で余計な予測なんてするもんじゃないなと反省。でもまた繰り返してしまうのは人の性か。


「それにしても不思議なファッションよね。そんな毛糸の帽子を被って、暖かそうなコートまでも羽織っているのに膝は露出させてるって。寒くないの?」


「いや、寒さとかじゃなくてね、人が生きる上で必ず持っていなければならないプライドの問題なんだよ。だって嫌だから。長ズボン履くの趣味じゃないんだ。大体さ、ファッションに命をかけているのはもっと大きな女の人だってそうでしょ。こんな寒いのにあんな短いスカートとか履いてさ。あれと同じだと思うな、基本的には。それに今日は比較的温いし、全然問題ないよ」


「また強がって。それにしても、今のとみお君の出で立ちってサッカー選手みたいね。そろそろJリーグも始まるけどあの人たちもやっぱり開幕あたりは寒さと戦いながらなのプレーなのかなと思うと、大変そうよね」


「そうだよねえ。ウィンタースポーツは言うまでもないとしてそろそろオープン戦が本格的に始動し始める野球は長ズボンだけど、サッカーはいい年しても膝を露出させるのが正しいユニフォームだからねえ。ラグビーなんかもそうかな。バスケとかバレーは室内だからまだしも」


「それと陸上競技よ。駅伝とかマラソンとかサッカー以上に短いししかもノースリーブ。まあずっと走ってるから体は温まるってのはあるだろうし、中にはインナーっぽいのを装備してるランナーも少なからずいるけど。それはともかく、ゼロックススーパーカップだのACLだのを経てJ1の開幕は三月一日から。まさに春の訪れと時を同じくしての開幕よね」


「風流でいいね。ところで、今年はどこが勝ちそうなの?」


「さあね。大体去年だってまさかよもや本当にサンフレッチェが連覇するなんて夢ぐらいにしか思っていなかったものが実際にそうなっちゃったわけだし。大体、浦和は終盤守備が崩れて自爆するように消えたし、普通にやればマリノスって流れだったのに連敗しちゃったし。確定事項なんて何もないのがJリーグの常よ」


「それもそうか。じゃあ、今年のサンフレッチェはどんな感じなの?」


「まあ堅調じゃない? 予想通り西川は移籍したけど即座に林という代表クラスのGKを獲得して、他にも当初の噂通りに柴崎と柏。柏怪我しちゃったけど、まあとにかくしっかり補強は出来たという印象ね。それと二月になっていきなりヴェルディから吉野恭平というセンターバックやボランチをやってる若手を獲得して、即座にヴェルディに期限付き移籍という珍しい展開も見られたわね」


「何それ。一体どう言う事なの? サンフレッチェに移籍したはずなのに今年は元々いたヴェルディに引き続き在籍って事?」


「そういう事ね。とにかくヴェルディの資金難が原因だって話よ。ここはアンダー世代代表の有望なユース出身選手を売って、悪い言い方をすると糊口を凌いでるという現状があるの。サンフレッチェは将来期待の選手をそこそこの価格で予約出来て、ヴェルディは目先の金と当面の戦力を得たと言えるわ。海外ではよくある話と言うけど日本だとね、経営苦しそうとかそんな印象になっちゃうのよね。思えば九十年代末、サンフレッチェが苦しかった時は日本代表だった高木琢也、今の長崎の監督などを売り払ったけど、その高木が移籍したのが当時川崎にあったヴェルディだったって時代もあったわ」


「それが今は逆の立場か。いい時期もあれば悪い時期もあるってものだけど、諸行無常とはまさにこれだね」


「サンフレッチェだって二度降格したけど連覇出来たし、浮き沈みって必ずあるものよ。今は素晴らしい成績のサンフレッチェだって十年後五十年後も同じはずがないし。まとめると、去年連覇出来たように今年三連覇する可能性はそりゃああるわ。でも他と比較して例えば圧倒的に選手が揃ってるとか資金力豊富なんて事は全然ないんだから駄目でも仕方ないと、まあこんな所かしらね」


「二度ある事は、とも言うし期待だけは持ち続けたいね。ベースはしっかりしてるんだから。他には、やっぱり浦和とかマリノスってなるの?」


「そりゃあね。浦和は西川や李忠成までも獲得して、ペトロヴィッチ監督ももう三年目だし勝負の年となるでしょうね。もう無冠じゃ納得できないでしょ。問題はあの攻撃大好きなディフェンス陣が本来の仕事である守備をどこまでやれるか。GKだって万能じゃないし、決定的なシュートを止める事の一度や二度出来てもそれが三度四度と続くとどうしても止められない一撃って出てくるものよ。本当に大事なのは決定機を少なくする事だからディフェンス陣の正しい意味での奮闘はタイトル獲得に欠かせないわ」


「マリノスは、天皇杯も得たし次はリーグのタイトルだって意気も盛んだろうね。しかし天皇杯決勝、サンフレッチェ贔屓の視点で見るとあんなしょっぱい試合もなかったなあ」


「マリノスは攻撃陣がどうなるかよね。それに加えて盛り上がってるのがセレッソ大阪よ。フォルランという前回のワールドカップでMVPと得点王に輝いた本物のワールドクラスの選手を見事獲得に成功したんだから。元々優秀な選手が出てくる事に定評のあるクラブだし、かねてから弱点とされていた守備もかなり上達して去年はむしろ鉄壁の類だったし、注目されているという現状を追い風にして戦力がはまればかなり面白いと思うわ」


「フォルランか、それも凄いニュースになったよね。怪我には気をつけて頑張ってほしいな。他に良さそうなのは、柏とか川崎あたり?」


「確かにその二つは面白い存在よね。特に外国人に強力なのを揃えてきた柏なんて優勝しても全然不思議じゃないわ。それに一昨年衝撃の降格を遂げたものの案の定あっさり復帰してきたガンバ。ここも攻撃陣は立派なようだし案外上位で来るかもね」


「ふうむ、後半戦に好成績だった新潟とか鳥栖はどうかな」


「その勢いをずっと維持できるかとなるとまた話は変わってくるものだから、まずは中位確保でしょ。FC東京も前評判の割に中位ってパターンあるけど監督交代もあったし、多少は変わるといいわね。首都にあると言っても別に強くないといけないわけじゃないし、フラットな視点で見るとどれほどのものかって所じゃない。それと仙台も監督交代だけど、降格はなさそうな雰囲気ではあるけどどうなるか」


「お決まりの順位と言えば去年の大宮も結局普段と変わらない場所に落ち着いたね。また二桁だけど降格はなしってポジションなのかな」


「そうならない事を祈ってはいるけど。他には名古屋はマンネリの極みだったように見えたストイコビッチ監督がいなくなったけどじゃあどんなチームにするのか、神戸は凄いデザインのユニフォームだけど本気であれでいくのか、徳島は降格候補筆頭みたいな扱いだけどどこまで前評判を覆す戦いが出来るか。降格に関してはまず徳島当確な雰囲気はあるけどそういうチームに限って案外タフに戦ったりするし、そうなるとどこが落ちるかが読めなくなってスリリングになるわ」


「じゃあ勝手に予想するね。今年は清水・大宮・FC東京で。根拠はない」


「ギャンブラーね。どうも大宮が降格する絵が浮かばないわ。じゃあ私は神戸・甲府・徳島で。根拠は、まあないようなもんだけど資金力がなさそうな所って感じかしらね。神戸はまた違うけど。ちなみに優勝は……」


「もちろんサンフレッチェ!!」


「ですよね。本当、そうなるといいって私も願ってるわ。そしてその翌日、三月二日にはJ2も開幕するけど、こっちもサッカーのレベルとかそういうの抜きに激しい戦いが繰り広げられるはずよ」


「J2残留かJ1昇格かで全然違ってくるからね。まず上がりそうなのは、やっぱり磐田?」


「降格したけど言うほど流出はなかったし、普通にやれれば昇格候補筆頭よね。ただガンバと違って低迷を続けた結果の降格なので場合によってはうっかり昇格失敗というケースがないでもないような気がするわ。そうなると降格組以外も色めき立つってものでしょ」


「やっぱりここ数年停滞してる千葉や京都がようやく昇格ってパターンもある?」


「そりゃあね。プレーオフ敗退という光景が板に着いた両者だけど、となれば自動昇格を狙うしかないでしょ。よく分からないのが長崎で、去年のはフロックだったのか実力なのか、真価が問われるシーズンとなるはず。他には札幌に松本と言った去年の一桁順位組も注目よ」


「去年九位の栃木は?」


「あそこは経営難が伝えられて実際にブラジル人トリオなどを放出したから苦しいかもね。特にJ2ともなると相手との戦い以上に内部の戦いってクラブもちらほらあるから。それこそヴェルディもそれだし、去年の終盤大々的に経営難を叫んだくせに意外と選手放出とかなく補強もそれなりに決めた福岡とかね」


「福岡ねえ。本当は金あったんじゃないのあそこ」


「まさかね。ただ今までの例で言うと平塚や大分みたいな悲惨な放出劇を演じたクラブも存在したわけだし、少なくともその辺よりはましだと推測する事は可能かと思うわ。もちろん資金的に余裕綽々ってわけじゃないのは事実でしょうけど。逆に金持ちのスポンサーを獲得した岐阜だけど、いかにチームとしてまとめられるかが鍵になるんじゃないかしら」


「ラモス瑠偉監督のオーラは凄いけど要は寄せ集めだもんね。元代表選手や外国人を獲得してどんなチームに仕上がるのやら。他に山形や横浜FC、それに岡山あたりが去年の二桁上位か」


「山形とか、補強成功した印象あるし案外面白くなるかもね。それ以下となると、水戸や北九州に愛媛。ううむ、まだまだJ2で色々な力を蓄える時期と言えそうね。様々な要素が全部うまくいっていきなりJ1に昇格したところであんまりメリットなさそうだし、そもそも北九州はスタジアムの規定でしばらくは順位が上でも昇格はないんだったかしら」


「やっぱり後発のクラブはそういう環境を作るってところからスタートになるのが大変だよね。で、さらにそれ以下となるとやっぱりJ3ってのも見えてくるのかな」


「J3とかまで増えるともう謎の世界よね。まあ詳しい人はこの世の中にいるものだから、興味を持ったら目の前にあるものでそういうのを調べれば情報だって手に入る。いい世の中になったものよね」


 コンピュータルームにてこのような事を話していると室内の警報が作動した。敵襲とあらば迎え撃つしかない。それをしなければJ1開幕もないのだから。渡海雄と悠宇は勇気を具現化したようなエメラルド色の光線を受けながらその姿を戦闘用に変えて、敵の現れた地点へ走った。


「ふはははは、俺はグラゲ軍攻撃部隊のハシブトガラス男だ! 我らの栄光を築くための先導役となってみせよう!」


 黒くて頭のいいやっかいな奴が土色の山中に降りたった。まったく関係のない話であるが、日本サッカー協会のシンボルとして採用されている八咫烏のように足が三本とかそういう特殊能力を備えているわけではないもののとにかく嫌な相手である。


「待てグラゲ軍! お前たちの黒い陰謀は決して成就しないぞ!」


「この星はこれからが一年の本番なんだから、あまり余計な事はしないでほしいな」


「ふん現れたか例の二人組。しかしお前たちのほうこそ今日この時が最期となるのだ! かかれっ!」


 葉っぱの落ちた木々の裏からぞろぞろと出現した雑兵たちを渡海雄と悠宇は一気に破壊した。しかしハシブトガラス男はこんな事は想定内と言わんばかりの不敵な笑みを崩さなかった。


「よし、雑兵たちは全て片付いたから後はお前だけだなハシブトガラス男!」


「あなたほどの知能があれば今とても追い詰められてると理解できるでしょう。退くのも勇気だと、そう思わない?」


「ふん、白々しい言葉が好きなようだな。軍人が命令に反しておめおめと引き下がれるものかよ!」


 そう言うとハシブトガラス男は懐からスイッチを取り出して巨大化した。もちろん飛行能力も有している。それに対抗すべく、渡海雄と悠宇も体と心を合わせて合体した。


「メガロボット!!」

「メガロボット!!」


 寒風切り裂く空中戦と、一瞬の接近を見計らっての格闘戦はしばらく続いた。ハシブトガラスロボットのくちばしや翼を用いた攻撃はそれなりに強力であったがうまく耐えて機会を待った。


「ふん、よく耐えてくれる。しかしこれでとどめだ!」


 そう言うとハシブトガラスロボットは足の裏から光の球を作り出して発射した。標的はメガロボットで一直線に近付いて来たが、タイミングを合わせて蹴り返した。光球はハシブトガラスロボットの胴体に直撃した。


「むうっ、何が起こったのだ!」


「今よ、逆にこちらがとどめの一撃を繰り出して!」


「おう! ならばドリルキックで決めるぞ!」


 敵の動きがストップした瞬間、渡海雄は青いボタンを押した。メガロボットの足からドリルが展開して、そのままハシブトガラスロボットに突進してその黒い胴体を貫いた。


「これはもはや撤退するしかないか! しかし何と言うパワーだ、忌々しい」


 ハシブトガラスロボットが四散する寸前に作動した脱出装置はハシブトガラス男を宇宙の彼方まで連れて行った。春はもう近い。ついでにJリーグの順位予想をしてみた。理由も添えたがあってないようなものでむしろ願望に近いかも知れない。まあなるようになれだ。


-1 広島 可能性はゼロじゃないはず

-2 桜阪 フォルラン獲った男意気を買いたい

-3 柏柏 外国人が強そうでACLもない

-4 川崎 選手は上々だし後はタイトルだけ

-5 浦和 守備練習も多少取り入れてるらしいが

-6 横浜 思えば去年が華だったってなりそう

-7 鹿島 気付いたらこのあたりにいそう

-8 新潟 もっと上に行けたはずなのにってなりそう

-9 名鯱 守備陣をどうするのか気になる

10 脚阪 去年J2だしあまり高い予想はしたくない

11 仙台 トピックス少なくぼちぼちで終了かな

12 鳥栖 余裕なさそうだけどうまく選手を揃えてる

13 東京 理想と現実の狭間で苦悩しそう

14 神戸 地味に残留しそう

15 徳島 残留出来たら凄い

16 甲府 何となく苦労しそう

17 清水 サプライズでいきなりいきそう

18 大宮 そろそろ落ちてほしい


-1 磐田 とりあえず本命か

-2 京都 いい加減上がってほしい

-3 松本 補強うまくいった印象

-4 山形 このぐらい行っても不思議じゃない

-5 湘南 プレーオフには入りそう

-6 千葉 繰り返してはならないのだが

-7 札幌 小野獲得は割と気になるけど

-8 長崎 そこそこ苦労しそう

-9 横浜 カズはまだ引退しないのか

10 大分 負けっぱなしだった去年を払拭出来るか

11 岡山 結局この辺に終わって監督交代しそう

12 東京 すっかり貧乏が定着してしまった

13 水戸 良くも悪くもなく一進一退の戦いか

14 北九 しばらくは雌伏の時

15 福岡 どうもここはちょっと

16 栃木 経営も怪しいし苦労するか

17 岐阜 補強したし多少は上がるのでは

18 富山 また地味に終わりそう

19 愛媛 理想に殉じるようだと危ない

20 熊本 小野監督は広島最終年の印象が強くて

21 群馬 未だに名前に違和感がある

22 讃岐 鳥取よりは強そうだけど

今回のまとめ

・冬の半ズボンはロマンと意地と誇りの賜物

・サンフレッチェ三連覇出来たら本当に凄いけど

・最寄りは京都だしどうにか頑張って

・順位予想なんて一つでも当たったら奇跡

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