チャーリー・カーク氏暗殺事件で容疑者となった人物報道に対する素朴な疑問
チャーリー・カーク氏暗殺事件。容疑者が確保されたのはいいんですけど
ホントにこの大学生のあんちゃんがやったの?
米国のトランプ大統領の側近のチャーリー・カーク氏がライフルによる狙撃で
銃殺という暗殺で命を奪われた。故人には限りない哀悼を贈りたい。
事件発生は9月10日、衆人の目前でカーク氏は暗殺されたのである。
事件から33時間後、タイラー・ロビンソンという大学生が警察当局に
「出頭」し拘束された9月11日時点の報道である。
事件から1週間もたたない9月16日。容疑者は7件の犯罪容疑に基き
ユタ州検察当局から訴追されることになった。求刑には死刑も検討されている。
この事件は報道ベースから見れば容疑者の思想背景や、言動などいかにも
犯人をおもわせる「状況証拠」で固め、家族・友人からも有力な証言が
得られているという内容であった。
しかしながら、この事件は「公的な発表」や「公開映像」からみれば
おかしなことばかりである。
まず報道がぼかしていた。7つの犯罪容疑を見てみよう。
1、加重殺人=銃器や過剰な暴力によって起こされた殺人犯罪
2、銃器発砲=集会などの中や衆人の危険を省みず発砲した重罪
これらは容疑者がカーク氏暗殺に関わっていた場合の訴追内容であるが
ここから先が妙な内容になるのである。
3、公務執行妨害 2件 お巡りさんに抵抗すれば漏れなく立件のあれです。
4、証人に対する不正2件
法廷に立つ予定の証人に妨害や買収・恫喝や脅迫もふくめた行為
5、子どもの前での暴力犯罪
児童の目の前で暴行や官憲への暴力抵抗をすれば立件される。
ここで、鋭い皆様は気づくであろうが。
「アレ?容疑者は出頭したって、ウソじゃね?」となるのである。
1および2の「本件容疑」以外は
「逮捕時に抵抗や、家族に自首を勧められて拒否した場合に起こりうる事例」
だからである。
まず、3の公務執行妨害だが。明らかに
「逮捕執行に抵抗して暴行や、逃走を試みた行為に対する訴追」である。
4の証人に対する不正だが、親や友人から、自首を勧められた時
「法廷での証言を約束した告発に、罵声と怒号をあびせたり」
「オレを売ったな!裏切り者!どうするか覚えていろよ!」
と両親・友人に怒鳴りつけたりすれば容易に立件される。
警官が逮捕執行にその場にいればほぼ立件は確実である。
さらに、このご家族に未成年児童などの子供がいた場合、
逮捕騒動で警官や両親に暴力をふるったのを目撃していれば
上記2案件のおまけに5がもれなく付いてくること請け合いである。
この訴追内容から予想されることは
1、容疑者が犯人ぽいから家族や友人に売られて「逮捕」。
2、家族と警察が自首を説得。抵抗する本人が暴れて大騒動。
とても本人が素直に出頭したとは言えない内容なのである。
さらに、暗殺されたチャーリー・カーク氏はトランプ政権に準ブレーンにして
有力支持者であり、強力インフルエンサーである。
その彼がライフルで衆人の目前で暗殺された事例はまず
「第一級殺人」であり「テロ行為それに類する犯罪」である。
しかしながら、容疑者対する訴追内容にこれらは無いのである。
また、これは「公開された狙撃人物のカメラ映像がフェイクや
意図的情報映像ではない場合」に限るが。
狙撃手と思われる人物は、建物屋上で、ベテラン軍人並のスキルと
落ち着き、所作をもって「仕事」を完了し、5mはある建物から
ライフルを背負って危なげなく着地し、アスリートもかくやの
速度で全力でダッシュして逃走するのである。
「コイツはゴルゴ13か?」SASや日本のレンジャー部隊でも
これだけの手練れはそうそういないだろうと言う
ハリウッド映画もかくやの鮮やかなアクションなのである。
ていうか、コレ映画の映像じゃないだろうな?という感じであった。
でもって容疑者は一介の大学生であると言う。
射撃技術はともかく、このような冷静で無駄のない所作と
5mの髙さの建物から一切の瑕疵や怪我なく飛び降りた後に無事着地し
ライフルを背負った状態で即ダッシュという超人的な身体能力
がそもそも備わっていたのであろうか?
世界陸上かオリンピックで出れそうなレベルだったんだが?
SASUKEでもそうそう見られない光景であった。
少なくとも一般ピープルが映像の犯人です。と言われたら
ウッソだろオマエとしか言いようがないのである。
ちなみにこの容疑者への訴追までの日数はわずか5日である。
これだけの大事件である。現場検証や銃の線条痕、使われた弾丸、薬莢。
遺体の銃痕や、使用銃器の特定、入手ルート。背後関係や組織や援護者
また共犯者などの捜査が徹底されるのがしかるべきであり
訴追にあたっては万全の物証・傍証などの証拠が保全されてしかるべきである。
だが現実は「第一級殺人で立件できない」程度の状況にいささか性急すぎないか?
と危惧を覚えるのである。なぜ容疑者が確保できている状況において
これほどに訴追を急ぐ必要があったのであろうか?
映像からはプロの特殊部隊レベル軍人かその類の人物がプロファイルされそうな
重大事件に、家族や友人からの告発・通報で一介のリベラルよりのカーク氏が
嫌いと言うだけでのただの大学生が「出頭」させられる。
すくなくとも使用銃器が本人の所持履歴ぐらいが報道・公式発表されない限り
とても素直を受け止められる「事実」ではないのである。
9月25日時点で本人が犯行を認めたという「報道」ですが
アメリカの裁判の司法の現実ですとすんなり行きそうにないんですが。