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だらだらとした映画語り  作者: 因幡雄介
映画コラム
4/64

『ブレードランナー2049』 生まれた意味は【80点】

挿絵(By みてみん)




【あらすじ】




 リドリー・スコット監督がフィリップ・K・ディックの小説をもとに生み出した1982年公開の傑作SF「ブレードランナー」から、35年の時を経て生み出された続編。


 スコット監督は製作総指揮を務め、「メッセージ」「ボーダーライン」などで注目を集めるカナダ出身の俊英ドゥニ・ビルヌーブ監督が新たにメガホンをとった。


 脚本は、前作も手がけたハンプトン・ファンチャーと、「LOGAN ローガン」「エイリアン コヴェナント」のマイケル・グリーン。


 前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公“K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれる。


 前作の主人公デッカードを演じたハリソン・フォードが同役で出演し、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングがデッカードを捜す“K”を演じた。


 撮影を手がけた名手ロジャー・ディーキンスが、第90回アカデミー賞で自身初の撮影賞を受賞。


 そのほか視覚効果賞も受賞した。




【因幡さんの映画語り】




 この作品はブレードランナーの続編である。


 ブレードランナーは1982年に制作された映画で、当時は評判が良くなかった。


 いつも雨が降ってるし、暗いし、ストーリーも家族向けではなく、アクション好きに当てはまらないと、さんざんな結果に終わった。


 これが素晴らしいと広まった理由は、VHSとなって、異世界大好きな人たちの心をつかんだからだ。


 何せストーリーはともかく、映像が素晴らしかった。誰も見たことのない映像だったのだ。


『攻殻機動隊』じゃんと、今の若者は言うかもしれないが、実はブレードランナーが源流なのである。




 主人公Kは、ウォレス社の新型レプリカント(人造人間)で、旧型レプリカントを抹殺していた。


 とあるレプリカントの住んでいた場所から、レプリカントの白骨死体が出てくる。そのレプリカントは女で、妊娠した形跡があった。


 レプリカントは赤ちゃんを産むことはできない。警察は事実を抹消しようとし、ウォレス社は新たなる安価な奴隷製造方法として、Kを使い、レプリカントの子供を見つけ出そうとする。


 Kは自分がレプリカントから生まれた子供ではないかと思い、前作の主人公デッカードを探すが・・・。




 映像美はさすがだった。


 奴隷として生まれ、人間にさげすまれ続けるKが、自分の存在意義に葛藤する姿は哲学的でもある。


 ただ、やはり内容は暗く、一般受けはしない作品となっている。


 ストーリーもわかりずらく、Kの葛藤は表情と状況から読み取る力が必要だろう。


 自分の住む世界が、すべて偽物だとわかったとき、人は存在意義のために戦いに向かうのかもしれない。




【宣伝】




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挿絵(By みてみん)

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