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とある鍛冶師の物語  作者: すごいHUBUKI
2/2

鍛冶のできる探索者

第二話

 家を出て歩き続けて約二時間、王都グラディシアの門を通り、探索者組合の館に到着した。

「...うし」

恐る恐る扉を押す

「んっ、あれ、開かね...」

だが、幾ら引いても扉は重く開く気配がない。

「おい坊主」

「ぴっ!?」

後ろから突然かけられた声に驚き情けの無い声を出す。そこに立っていたのは20代前半位の筋肉質の男だった。

「...そいつは引きドアだ」

「えっ、あっ...すいませ、ありがとうございます...」

そしてかけられた言葉の意味を理解しオブシデアは赤面しながら逃げ出すようにギルドの扉を引き入っていった。


「あの」

「はい、探索者ギルドへようこそ。ご登録ですか?売却ですか?」

探索者ギルドでは探索者の登録と依頼、それから魔物や素材、鉱石などの売買ができる。売買は探索者登録をしていない者でも出来るので小遣い稼ぎや急ぎで金が欲しい人などがやってくる。

「登録、です。」

「はい、登録ですね。ではこちらに必要事項をお書きください。」

「っす。」

そこに名前や特技、年齢などを書く

「オブシデア・アーカーシャさん、ですね...はい!ではこちらに血液を垂らしていただきませんか?」

「えっ...は、はい。..っい...」

渡された針で指の先を刺す。痛みに少し呻きながら、血液を差し出された水晶に垂らす。するとうっすらと文字が浮かび出る。

「えっと」

浮かびだした文字は

習得済み魔法:火炎 大地

魔法の才能:時空間 水 解析


と示していた。

「うわぁ...凄ぇなこれ...」

その不思議な水晶に魅入られていると

「時空間魔法...!?こ、これ...魔物にしか使えない筈では…?い、いや...アーカーシャ...?」

組合職員が焦るような声を上げる。

「あ、え、っと、ど、どうしたんすか?」

オブシデアも職員の反応に困惑の色を示す。

「アーカーシャっつーと、あの妖精鍛冶師のお子さんかい?坊主は」

その時、先程の男が後ろからのぞき込むようにして言ってきた。

「ひぁっ!?」

またも情けない反応を示しながら驚きの声を上げる。

「あ、バトラムさん、ですよね?やっぱそうですよね?」

「ああ、妖精鍛冶のおっさんは不思議な魔法を使うって言われてるし、それじゃねえか?」

「よ、妖精鍛冶師...?」

聞きなれない言葉に首をかしげている間にバトラムと呼ばれた男は組合職員としばらく会話をし

「坊主、フェルム・アーカーシャっつう男を知ってるか?」

という問いかけをしてきた。

それに「親父...っすけど...」と答える。

「やっぱりな!俺もお前の親父さんが作った武器を使ってんだ。知らないようだが、妖精鍛冶師っつーんはお前の親父さんの通り名なんだぜ。あ、俺の名前を言って無かったな、俺は狩人組合所属のバトラムってんだ、よろしく頼むぜ!」

等と一方的な自己紹介をされるが、親父が作った武器を使ってると言う所に少しの喜びを感じる。

「は、はぁ...ありがとうございます」

「あっ、申し訳ありません。ご登録ですよね。こちら、登録カードとなります。紛失されますと再発行に結構...1万エル程必要になりますので、お気を付けください。」


「では改めて、探索者組合へようこそ!」

1エル銅貨=日本円にして約1円

1エーテル金貨=1000円

1エリアル白銀貨=10000円

2021/05/03 違和感のあるところの修正。

というか全体的に違和感はありますけれども。

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