現実⇨目覚めた!!
新人で未熟者なので、
皆さんのご指導、ご鞭撻、評価を
よろしくお願いいたします。
「眼」それは、物を見るため体の一部
人によってはとても小さく気にしないレベルの仕草で相手の心理を理解できる人もいるし、鋭い睨みで相手を脅すことだってできる。
中学生あたりになると、片目をまるで仮面を付けるかのように隠し、まるでニケランジェロの彫刻のようなポーズをとる人がいたりいなかったり。
何故その様なポーズをするのか?
彼らは口を揃えて「我は魔眼の力を手に入れた者」と答える...。
それを世間は「中二病」と呼んでいる。
物語の主人公もこの病にかかってしまったが一つだけ違う。
この物語は、本当の力を手に入れた主人公の物語。
とある住宅街、
「やった…つ、遂に手に入れてしまった…。」
ベッドの上で歓喜をこぼす少年は魔王のように笑いながら
「遂に覚醒してしまったみたいだハァハッハッハッ!!」
次の瞬間、音速並のスピードでドアがこじ開けられ、
「朝からいちいちウッセーンだよ!!」
「ドゥッハァ!!」
声と共に高速の拳が腹に直撃し朝っぱらから胃から何かをリバースしかけてしまう。
「寝言は寝て言うか死んでからにしな…」
冷酷な声は高校生くらいのロングヘアの華奢な少女からだったが、目はまるで獣もしくは一流のヤクザに目だった
「も、申し訳ない」
「敬語…」
「申し訳ございませんでしたーーー!!」
朝っぱらからの土下座はとても悲しかった...。
土下座してる俺は、「新田 将信」中学2年生で、どこかのイケメンの髪型をした少年。バレンタインは平均2、3個くらいの顔。
ヤクザの目の少女は4つ上の姉「可憐」
学校ではクラスの姫。
いや、女帝のほうが合っている。学校では成績優秀、美人で運動神経抜群で、
「絵から飛び出たお姫様」と言われてる。
しかし家ではこれだ..。
「で、何に目覚めたのかな?朝っぱらから。」
「いや...気のせいです...」
「じゃあ、土日から大声出してんじゃねェよーーー!!」
「ぐェふッ!!」
もうやだ...2発目はないよ...。
腹がまだ痛いのを我慢して1階に降りて飯を食いはじめると母さんが、
「さっき、大きな物音が聞こえたけど?」
「将信起こしてただけだよ。ねぇ将信?」
「睡眠妨害された腹いせのくせに..」
「ねぇ将信?」
小さく穏やかな声だが、
〔余計な事言うと、どうなるかわかるよな?〕的な目で見ている。
「はい...起こされただけです。」
すると、普通の表情に戻った可憐は愚痴をこぼした。
「朝から何かに目覚めたらしいよ将信は。
どうせ、○○○なことか、△△△なことだろうけど。」
「女性の端くれとして恥ずかしくないのかよ!!!。俺は魔眼に目覚めたから!!何考えてるか分かるから!!」
そう、朝目覚めたら窓の近くにいた鳥の
頭上に「飛ぼうかな。」と文字が浮かんでいて、次の瞬間、鳥は羽ばたいていった。可憐が突入したときも頭上に「拷問してやる」と浮かんでいた
「ふーん。じゃあ、私の考えていること当ててみてよ。」
「当てれなかったら腹抱えて笑って一生ネタにしてやる。」
「このくらい分かって当然でしょ。」
「好きな人は同じクラスの伊咲木君。
好きなことろは、おとなしくて誰にでも優しいから。」
すると場は一転した。
可憐の顔が凍りついたが一瞬で溶けて、
顔を真っ赤にしながら
「な、ななっ、なんでそんなこと知ってんの!!!
学校のこと言ってないのにどうして!!!ハッ?!」
「まっ、こういうことなのだよ。」
「このこと誰にも言うな!!言ったらコレだからね!!」と首をはねるサインをしてきた。
「別に意味ねぇからしない。」
飯を食い終わってからも睨まれた...。
歯磨き等々した後、リビングで可憐の頭上には、〔今日は楽しみな勉強会♪伊咲木君が、と・な・り・♪何話そうかな♪くっついて話したいな♪〕
俺はそこに嫌がらせ。
「鼻息荒くしてベタベタくっついて話さないようにしろよー。」
「はーい♪てっ、人の考え読むなーーー!!」
顔を赤くしながらとてつもない縦蹴りがきた。
だが甘い!!後ろに少しだけ避けて
決まったと思ったら、つむじのところにかかとが隕石のように落ちてきた。
「ガハッ!!」
あまりにも強い衝撃で頭上でヒヨコか星が回っている。
「一生そこで寝ていろ!!」
俺は心の中で(今日もいつもどうりだ。)
と思った。
しかし、こんなことさえなければ。




