待雪草
始まっては終わってを繰り返す日々
きっとこの繰り返しにも終わりが来るのかな
誰かに創られた世界で
誰かの掌で転がる人生
一度は意思のない世界を覗いてみたいと
考えるのはただの現実逃避なのかな
繰り返しの日々から抜け出す方法を
一つしか知らないのは幸か不幸か
1+1をして笑う君 1-1をして嗤う僕
太陽の光を浴びて笑う君 月の光を探して嗤う僕
輝く希望に飛び付く君 落としたガラクタを拾う僕
生き甲斐を探す君 死に方を探す僕
君はとても眩しすぎて 僕はどうしても目を瞑る
ひんやりとした空気が心地良く
のぼせ上がった脳に酸素を送り込む
誰かに生かされる世界で
誰かを踏み台にする人生
一度は盲目的に信じてみたいと
願うのは裏切り続けた代償なのかな
冷めた気体を体内に取り込んで
白い靄を吐き出すことしか出来やしない
1+1をして笑う君 1-1をして嗤う僕
太陽の光を浴びて笑う君 月の光を探して嗤う僕
輝く希望に飛び付く君 落としたガラクタを拾う僕
生き甲斐を探す君 死に方を探す僕
君はとても眩しすぎて 僕はどうしても目を瞑る
人によって定義付けられた常識は
時代と共に書き換えられる
人によって定義付けられた正義は
環境と共に置き換えられる
人によって定義付けられた愛は
いつしか消えてしまうのだろうか
質量保存の法則 エネルギー保存の法則
永久機関の存在が消えてしまった様に
1+1をして笑う君 1-1をして嗤う僕
太陽の光を浴びて笑う君 月の光を探して嗤う僕
輝く希望に飛び付く君 落としたガラクタを拾う僕
生き甲斐を探す君 死に方を探す僕
君はとても眩しすぎて 僕はどうしても目を瞑る
僕にはもう数えられないけど
君の両手の中に既に持っているのかも
僕にはまだ見つけられないけど
君の二つの瞳孔にはもう映っているのかも
僕は君に期待しても良いかな
ねえ 押し付けがましいと思われても
僕は待雪草を胸に抱いて
ずっと そっと
僕は待雪草の香りを確かめて
ずっと じっと
僕は待雪草と共に
いつかは さっと 消えてしまうから
それまで視えない君を観ていたい