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呪いの指輪とナンパ

 私は、時々このバーに来る。

 カウンターに座っていた私は、奥のほうの席に最近導入されたというパソコン端末を見ていた。バーにそんなものを置くのも珍しいが、なんでもその端末では「看板娘」と話せるらしく、今日も別の客が話していた。

 それを見ていただけだった。のだが。

「あの……私に何か?」

 思わず慌てた。どうやら、私と同じようにカウンターに座っていた彼女を見ていたと誤解されたらしい。

「え、その。いや、私は今一人でして」

 この受け答えもよくなかった。なぜそんなことを言ったのか自分でもわからなかったが、彼女は完全に誤解したらしく苦笑して言った。

「それって……ナンパですか? ……私、ナンパってされたことなかったんですけど、そんな感じでするものなんですね」

 どう誤解を解こうか考えているうちに彼女は私の隣の席に移ってきた。

「乗ってみます。ナンパ。……実は今、誰かと話したいなと思ってたところでしたし」

「あ、そ、それは」

「どうしたんですか頬杖つきっぱなしで……」

「ああいや、これは歯がちょっと痛むだけで。ええとその」

 私はうまく言えずにいた。歯が痛むというのも嘘だった。

 見知らぬ人間に話しかけられると心構えができていないせいか一定時間狼狽えてしまう。私の弱点なのだ。しかも相手が異性だとその時間も長くなる傾向にある。緊張すると頬に手をやるのも私の癖だ。

 結局、私は目線で示してしまっていた。さっき彼女ではなく彼女の向こうを見ていたのだと。

 彼女は私の目線を追って、ようやくその意味に気づいてくれた。

「え……やだ。あちらを見てたんですか? もしかして、私の勘違い?」

 頷くこともできずにいたが、彼女は一人で赤面した。

「わああ……やだ。恥ずかしい……。逆に私がナンパな女ですよね。……そう思われても仕方ないですよね」

 なぜか彼女は後ろめたそうにしていた。私はそろそろ緊張が溶けてきて、なんとか動くようになった口を動かして彼女をフォローする。

「大丈夫です。その程度の異性への感心はごく一般的なものです。私も話しかけられたのを幸いにとお一人かどうか聞こうと考えましたから。私もナンパと言えばナンパな男です。お互いさまです」

 なんとかそう言うと、彼女は笑った。私も笑う。よし。大丈夫だ。心構えが追いついてきた。

「ナンパ……よくするんですか?」

 したこと等ありません。そう答えようとして、彼女が何を気にしているかわかった。

「……ああ、警戒なさらないでください。大丈夫です。貴女が指輪をしているのには気づいていますから」


 そう、彼女は左手の薬指に指輪をしていた。


 *


「あ、これは……その……違うんです」

「……? 結婚されているわけではないのですか?」

「違うんです」

「……婚約指輪、ですか?」

 だが彼女は首を振った。

「違うんです。これはそういうものではなくて……」

 彼女が次に発した言葉は、私の予想をやや裏切るものだった。

「これは呪いの指輪なんです」

 ……。

 呪いの、指輪。なんだろうそれは。

「それは、装備すると外れなくなる類のものですか?」

「ご存知なんですね、そうなんです」

 ……。

 ちょっと待ってみたが、「って、何馬鹿なこと言ってるんですか」みたいなのは無かった。

 ノリツッコミ……じゃ、ないのか。すると、本気で言っているのか。

「ええと……外れないんですか?」

「はい。一度つけてしまうと……呪いで外せないのです」

「指が太くなったとか、ではなくて?」

 彼女は首を振った。

「ええ。そういう問題ではないのです。こうして普通につけている時は平気なのですが、外そうとすると指に激痛が走るんです。切断して外すこともできません」

 ……激痛が。どうやらそれは本当に痛いのだろう、彼女は顔をしかめた。過去に試みたこともあったのだろう。

「それは……なかなか難儀なものですね。なぜそんな指輪を?」

 つけたのか、と聞いたつもりだったのだが、手に入れたのか、と彼女は解釈したようだった。

「以前冒険者をしておりまして、とあるダンジョンの宝物として隠されていたんです」

 だが言っている意味がさっぱりわからなかった。

「冒険……なんですって?」

「冒険者……あ、この言い方では伝わらないでしょうか? 適切な日本語がわかりません……。あの、私、4年ほど前まであっちにいましたので」

 ……あっち、と言われてもわからない。外国だろうか。

「ええと……日本に来たのが4年前なのですか?」

「はい。それまではあちらでヒーラー……回復系の魔法使いをやっていました」

 またわからない言葉が出てきた。ヒーラー? 何だろう、平社員の平、だろうか。絶対違う気がする。

「この指輪は魔力を強化する魔法具との噂がありましたので、それなら魔力の低い私にと決まり、その場で装着してしまったのです……」

 何を言っているのか全くわからないが、彼女は顔をうつむかせた。どうやら、それは失敗だったということなのだろう。

「ふむ……。おおよそのところは、少しも理解できませんでしたが、要するにその指輪は安易に着けてはいけないものだったと」

 こくん、と彼女は頷いた。

「呪いのせいで一切の魔法が使えなくなった私は、冒険者を引退するしかありませんでした。解呪方法を色々調べたのですが結局わからず……」

「外そうとすると痛い、ということでしたが、日常生活に影響はないんですか?」

「時折痛むこともありますが……。魔法が使えないこと以外は大きな不便はありません」

「ふむ……それは不幸中の幸いでしたね」

 さて。

 よくわからない。

 しかし、まあ。

「つまり……その指輪は結婚指輪ではないと」

「はい。全く違います」

 強い口調だった。どうもその、彼女にとってその指輪は外したいものであるのは確からしい。見たところ、やや不格好に太いが、くすんだ銀のシンプルな指輪だ。特に宝石がついているわけではない。

「その……魔力が強化? される指輪とのことですが、それは左手の薬指でなければならなかったのですか?」

 我ながら意味のない質問だ、と思った。だが彼女のほうはどうも意に沿うところがあったらしく大きく頷いた。

「思いますよね? 他の指にしておけば良かったって。私もこちらの習慣を聞いてからそう思いました」

 こちら……こちらって日本だろうか。

「左手の薬指につける指輪に特別な意味があるなんて、質の悪い冗談みたいな偶然ですよね。あっちじゃ全くそんな意味は無かったので、特に理由は無かったんです。一番使わない指だから邪魔にならないかな、っていうぐらいで」

 こんなんじゃ結婚もできないですよね、と彼女が小さく呟いた。別に私が言うことでもないかもしれないとは思ったが、一応伝えておく。

「結婚指輪をつけることは結婚の必要条件ではありませんから、結婚はできますよ」

「……そういう問題じゃないんですけど……。えーと、それ、励ましてくれているんでしょうか」

 どうなのだろう。励ましていないこともなかった。が、それ以上に色んなことが気になっていた。

「あっちじゃそういう意味が無かったと言ってましたけど、あっちってどちらですか?」

「え? ……ああ、そうですよね、考えてみれば珍しいですもんね、あそこの世界から日本に来ている例はまだあまり無いですし、ご存じないですよね」

 薬指の指輪は、西洋の文化圏だけでなくそれが輸入された世界中のほとんどの国で意味を持つと思っていたので、どこの国なのか気にはなった。彼女の顔立ちは整っているが日本人には見えた。少々色が白すぎる気もしたが。

 彼女はそれから、彼女のいた国の名前を教えてくれたが、聞いたことがなかった。

 ただ、異世界だと彼女は言った。

 異世界。確か大阪あたりにそういう名前の街があったような気がするが、日本でないなら違うだろう。

 つまり外国出身なのですか、と尋ねると、彼女は首を傾げた。

「まあそう言えばそうですけど……」

 彼女の話によると、彼女のいた「あちら」の世界と「こちら」の世界の間での交流は十数年前からで、様々な目的でこちらの世界を訪れたり、そのまま住んだりする者もいるということだった。

 こちらとかあちらの世界という言い方は壁を作るようで妙な感じがしたが、私は日本を出たことも無いような人間なので、諸外国の事情にはとても疎い。

 とにかく彼女はそんな人間の一人で、4年前から日本に住んでいて、それまでの17年間(つまり彼女は現在21歳だ)は「あちら」にいたということだった。

「日本に来たのは、どうしてですか?」

「私のいた町では……若いうちに冒険者をやめてしまうとなかなか暮らしていくのが厳しくて。他へ移るしかなかったのですけれど、アテも無くて困っていたところに、こちらからいらしていた調査隊の方に、留学の話を紹介して頂いたんです」

「ほう……。留学ですか。とすると今は、大学生ですか?」

 彼女は顔を赤らめた。

「一応大学生ということになりますけれど……あの、こちらの大学生の方の水準には程遠いです。私のいた世界にはその、こちらのような教育というものが充実しておらず……。知識はまるでありません……」

 一般教養って言うのにずいぶん難しいことまで覚えるんですね、と彼女が呟いた。私は言う。

「大丈夫です。ほとんどの場合、必要ない知識ですよ」

「そうなのですか? それではどうして大学に入る生徒さんがあんなに大勢いるのですか? ……大学に入るには皆さん、とても苦労すると聞きました」

 そう。金もかかる。

「皆大学に行きたがるのは、安全な場所で自分に必要な知識が何なのか知るためです。どの知識が必要なのかすら、ヒヨコにはわかりません」

「ヒヨコ?」

「ええ。大学は、ヒヨコ、つまりやるべきことがわからない人間が行く場所ですから」

 失礼なことをまた言ってしまったかと思ったが、彼女は妙に嬉しそうに頷いた。

「なるほど! では今の私にぴったりですね」


 *


「冒険者というのは、えーと、日本語で他に何と言ったものか説明に困るんですが……そういう職業の一つ、ですね」

「職業……」

「生計の立て方の一つです。と言っても中身は様々で、有り体に言いますと、他の職業に当てはまらない人間全てを指す言葉でした。私のいた町では……」

「何でも屋、みたいな概念ですかね」

「はい。私のいた町では小売店の店主以外は冒険者でした。何人かで組んで洞窟や山に狩りに行く……そういう」

「ずいぶんと過酷な生活をされてたんですね」

 率直に感想を述べるならそうなる。

「あはは」

 彼女は笑った。その笑みには、何か悲しそうな、しかし懐かしんでいるようなものが顔をのぞかせた気がした。

「過酷とは思いませんでした。当時は。もちろん痛かったり苦しかったりすることはいっぱいありましたけど、初めてのダンジョンに足を踏み入れる時はいつも新鮮で楽しかったです。魔力が低いとは言ってもヒーラーは貴重なので重宝してもらえましたし」

 言ってることはよくわからないが、その日々は彼女にはもう戻ってくることはない、と彼女は思っているのだ。過ぎた青春を懐かしむ気持ちは私にもわからないでもない。

「指輪、外せないのですか? 本当に」

「え? ……ええ」

「ああいえ……少しその、サイズがあっていないように見えるもので」

 不思議に思っていたのだ。実際それは少しだけ、彼女の指のサイズよりも大きいのだ。

「締め付けてるようにも見えないので、頑張れば抜けるようにも思えますが……」

「ああ……ダメなんです。いいですか、よく見ててください」

 彼女は、指輪を抜こうとした。すると……。よく見ると、隙間がなくなっている。

「……なんと。サイズが縮むわけですか?」

「ええ。抜こうとすると小さくなる不思議な指輪なんです。無理に抜こうと力を込めるほど縮んで、痛みます」

 どういう仕組なのだろう、興味がわいた。

「あ……」

「失礼」

 少々不躾だとは思ったが、彼女の指をとって観察する。

「ああ……内径が縮むというより、内側にせり出してくる部品があるんですね、この指輪」

 指輪の内側四方から指を挟むように金属が飛び出してくる。金属そのものが伸び縮みするわけではないようだ。

「そうなんですか? そこまで細かく見たことがありませんでした」

 それはもったいない。私はつい性格が出てしまい、指輪の観察に熱がこもる。

「ふむ……。機械的な仕組みで締め付けているのなら、抜こうとすることを検出する仕組みも機械なのでは」

「……あの……あまり強く抜こうとしないでくださいね」

 わかっている。わかっているが、指輪の内径を縮める機構がいつ動作するのか、検証を重ねる。

「あの……ちょっとくすぐったいのですが」

「……なるほど……。抜く方向にさえ動かさなければ触れても揺らしても大丈夫か……」

 どういう条件でこの機構は動作するのか。

「……」

「む?」

 卓上のキャンドルの灯りではなかなか見えづらかったが、指輪の内側に少し発見したものがあった。

「もしや……これは」

「あの……? 何かわかったのですか?」

「うーん……。反対側にもあるな……。ひとつ、試してみても良いですか?」

「え、何をですか?」

「指輪、抜けるかもしれません」

「えぇ?」

 私はまず手帳を取り出し、ページを少し破って小紙片を2枚作った。そして、それを彼女の指輪と指の間には差し入れる。指の背の側に。気をつけなければならないのは、指の付け根のほうから差し込むことだ。

「……よし。……痛みませんね?」

「は、はい」

「もう一箇所。反対にも」

 今度は指の腹側。同じく指の付け根側から差し込む。これで二枚の紙片を指輪の内側に入れた。指を挟むようにして。

「これで、この紙片がずれないように……紙片ごと指輪を抜くんです」

 ずっ。紙を指輪に巻きつけるようにして、指輪をスライドさせるように力をこめる。

 彼女がびくりとしたので、私は手を止めた。

「すいません、痛みましたか?」

「あ、いえ……。痛むかと……思ったのですが、……あれ? ち、縮んでない……みたいです」

 思わず微笑んだ。いけそうだ。

「そうですか。じゃあいってみましょう」

 私は慎重に、紙と指輪の接点が動かないように注意しながら引き抜く。

 抜けた。

「うむ。思った通りでした」

 私の手のひらに、その指輪はぽつんと転がっていた。彼女の薬指には既に何もない。長年の指輪のせいで指輪やせしたのか、すこし薬指だけが細い。指輪の後もついていた。

 返事がないので顔を見ると彼女は自分の指を見て呆けていた。

「そ……そんな……う……うそ……」

 一応、解説をしておくことにした。彼女も抜けた理由が知りたいだろう。

「指輪の内側に、とても小さい車輪のようなものが覗いてるんですよ。指から抜こうとするとこの車輪が回って、内径を縮めるギミックが動作する仕掛けです。ただこの車輪、片方向にしか回らないようになっているようで、指に指輪を入れる時は大丈夫なんですね。抜く時だけ動作する仕掛け。だから、装備すると二度と抜けない呪いの指輪というわけです」

 車輪は指の背側と腹側に二箇所あるようだった。そのせいで、片側に指輪を寄せて抜こうとしてもこの仕掛が動作してしまう。

「そこで紙を挟んで、車輪が回らないようにしてやれば、抜くことができるというわけです」

 彼女の指が少々細くて良かった。すんなり紙を差し込むことができたからだ。

「……どうしました?」

「指輪……抜けちゃうなんて……」

 しまった。

 軽率に抜いてしまったが、抜いて大丈夫なものだったのか。呪いの指輪ということだし、何か別な呪いがあったりしたら大変だ。

 私が慌てていると、彼女がこちらに向けたのはひとまず笑顔だった。思わずほっとする。だが彼女の言葉は少々意外だった。

「私の人生、なんだったのでしょう」

「……え」

「私、この指輪のために冒険者をやめざるを得なくて。……こっちの世界に来て。結婚もできないって悩みながら人生をどうしていいかわからなくなりかけていて……」

 ああ。そうか、彼女は。そうだったのだ。

「……」

「それが、こんな……。こんなあっさりと……。これじゃあ、これじゃ私」


「バカみたいで」

「いやそりゃ違う」


 私は彼女の言葉を途中で打ち消した。そして否定の意味で首を振った。違うと思うので、違うと言うことにしたのだ。

「あなたは何もしなかったわけではない。方法が見つからなかったとしても、見つけようとしたのだからバカではありません。それに、冒険者をやめてこちらの世界に来たからこそ指輪は外れたのです。だからそれも正解だった。そしてこちらの世界に来たからこそ得たものもたくさんあった筈。つまり、これはあれです」

 私は頷く。私はそう思っているからだ。

「ただ単に、ドラマチックな人生、というやつなんでしょう」

 そう思ったからそう言っただけだったが、どうも彼女は何か感激したようだった。

「ありがとう……ありがとうございます」

「指輪のことなら礼は不要です。私は私の好奇心の故にやったことですから」

 事実だ。

「でも……何か、何かお礼をさせてください」

「いや、とりたててしてほしいことは無いので」

「そんな……! 何でもします。させてください。そうだ! 私、ヒーラーなんです。呪いも解けたことだし、あの、今身体でどこか調子が悪いところありませんか?」

 身を乗り出されて、思わず私は右の頬を抑えていた。

「あ」

 彼女が笑顔になった。

「そういえば歯が痛むんでしたね?」

 彼女は両手を組んで目を閉じ、何かよく聞き取れない言葉を唱えると、私の頬に触れた。

「……どうですか? 痛みますか?」

「いや、痛まないです」

 痛まないのは本当だ。

「良かった。……回復魔法、ちゃんと使えました。4年ぶりですけど」

 彼女は、自分の左手の薬指をしげしげと眺めていた。

「呪いは魔法封じだけだったんですね……。外れなくなるのは単なる機械仕掛けだったなんて。道理で解呪魔法でも外れないわけでした」

「この指輪、お返ししますね。もうお付けになることはないでしょうが」

 私はその「呪いの指輪」を彼女に差し出した。

「要らないです。差し上げます」

 彼女は断った。私は頷く。そう言われるかもなと思ってはいた。

「これで別な指輪を装備できます」

 それが冒険者としてなのか、こちらの習慣に照らしての意味なのか、尋ねなかった。

 指輪は結局、マスターにあげることにした。あの指輪は指の太い人がうっかりつけてしまうと、ちょっと厄介な代物だ。私が持っていて無くしても困るし、マスターなら少なくとも変な客に譲るようなことはしない。

 その後少し彼女と話して、私の終電の時間になったので帰ることにした。

「あ、あの……このお店、よく来るんですか?」

 一緒に店を出ようとする彼女がそう尋ねた。

「ええ。週に一回くらいですかね」

「じゃあまた会えますね」

 少し考えて、答える。

「可能性はありますね」

「ええ」

 彼女は微笑んだ。


「じゃあ、次は私からナンパしますね」


 そういえば名前を聞いていないな、と私は思った。確かにナンパかもしれない。

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