プロローグ
よろしくお願いします。
2XXX年、地球に飛来したとある隕石により世界は、様相をがらりと変えることになる。
広大な砂漠に降り立ったそれは幸い、直接的な被害をもたらさなかった。
その後、未知の電波を放っていると観測されたその隕石は、数多の学者達の研究対象となった。
人類にとって何か影響がないかを調べる事が、主な研究テーマだった。
しかし、地球の常識では考えられないほどの重量と硬度を持ったそれは、砂漠から欠片さえ動かすことができずに研究は難航した。
そんな研究者を、あざ笑うように最初の異変が起きる。
隕石が飛来した砂漠から、もっとも近い位置にある町の少女に、超能力が目覚めたというニュースが世界中をかけめぐったのだ。
それだけで異変は終わらなかった。
それを皮切りに、世界のいたるところで少年少女達に超能力が宿り始めたのだ。それは極東の島国、日本も例外ではなかった。
あいかわらず、明確な原因はわからなかったが世界各国も対策を打ち出さない分けにはいかなくなった。
そんな中、日本が打ち出した案それは超能力者だけの通う学園の設立だったのである。