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憤怒

更新します。


 天界の中枢たる神宮にて各世界の流転に纏わる業務に従事する女神には、必ず執務用の自室が与えられる。しかし、言わずもがな就業年次や地位に貢献度などの複合要因によって部屋の広さや調度品の品質などは大きく変わり、如何に天才で見目麗しいこのガヴリル様とて年功序列的ルールからは逃れられない。特別扱いなど、期待するだけ無駄というものだ。

 自室に戻った私は、深い溜息を漏らしながら預かった書類と書籍を雑に机上へ放りつつ、事務椅子にドカッと腰を掛ける。

 ハニエル先輩が座っていた椅子に比べれば、貧相で飾り気のない安っぽい椅子。座り心地も最悪で、長時間腰掛けようものならば腰とお尻がダメになりそうな気すらする。

 不満があるのは、椅子だけではない。机も部屋の広さも壁紙も、全て前にこの部屋を使っていた先輩女神からのいわばお下がり。

 そんな屈辱的な仕打ちに、この私が満足できるわけがない。まして、どこぞのウシガエルのせいで機嫌最悪テンションダダ落ちなのだ。日頃気にならない些細な不満ですら、我慢できなくなるほどに腹立たしく感じてくるというものだ。


「……ちっ!」


 自然と、舌打ちが漏れた。

 そして同時に、机上を拳で叩いた。『バンッ!』という音が室内に木霊するほど、強く。


「今に見ていろよ、あの全身真緑蛙女が! お前なんかすぐに追い抜いて部屋を奪い去り、しょうもない小細工で私にクソみたいな雑務を押し付けたことを必ず後悔させてやる!」


 全身からふつふつと沸き起こる怒りと生来の負けず嫌いな性根が、今の私の原動力と言っていい。机上の書類を乱暴に拾い上げると、それに黙々と目を通し始めた。



 見るのも嫌になるほど分厚い書類だったが、重要な内容はそこまで多くない。というか、大半はハニエル先輩から口頭で伝えられた内容で網羅されていた。

 愚かにも信心を忘れたが故に「異世界に行きたい」などと聞き分けのない我儘を言って女神たちを困らせる者が後を絶たないから、いっそ行かせてやることにした。

 行かせた結果治安向上や文明発展の効果が見込めるのならば、今後も積極的に行かせる。

 他方、効果が無かったり状況が悪化したりした場合は、転生・転移者(モルモット)共が二度とそんな世迷言が言えなくなるくらい悲惨で惨めな目に遭わせ、そのケースを積極的に喧伝することで以後の希望者には恐怖と絶望から自発的に諦めるよう説得する。

 天界の上層部は対処方針の軸をどちらに据えるか迷っており、以後の舵切をどうするか決するための判断材料を入手することが私に与えられた特務の目標らしい。


「成程ね。思ったよりも面白そうじゃない。それに判断材料さえ手に入れば、細かい実務方針は私に一任されている。好き勝手も出来そうじゃない。で、後の大半のページは私が異世界へと転生だの転移だのをさせてやるべき者たちの情報が記載されているだけ……まあ、これは読まなくてもいいか。興味ないし」


 書類の束を再び机上へ放り投げると、思いっきり伸びをする。

 何だ、結構簡単そうだ――そう思えた時、心が大分楽になった気がする。

 腹立たしさも、殆ど消えてなくなった。


「実務開始は四日後だから、丸三日以上暇出来る。これで出世コースなら、ラッキーね♪」


 鼻歌交じりにそんなことを呟きながら、部屋に備え付けられた簡易冷蔵庫からジュースを取り出そうとした、その時だった。

 部屋のドアをノックする音が、突然響いたのは……。

 いそいそとドアを開けてみれば、頭頂部に浮かんだ光る輪背中から生えた翼にあどけない童顔が印象的なちんちくりん――神宮でよく見る、我ら神に仕える天使の一人であった。

 配属されて間もないが、流石に毎日見ればこの天使どもの姿などすぐ見慣れる。

 だが、今の私は思わず目を見開いてしまっていた。何せその小さな体躯には似合わぬ妙に分厚くて大きな荷物を肩に担いでいるのだから。小さい癖に、意外とパワフルなのだ。


「何か用かしら? というか、それ何?」

「ガヴリル様。ハニエル様より、お届け物です」

「ハニエル先輩から? 中身は?」

「さあ、中身までは……とにかくコレ、お受け取りください!」

「――えっ? ちょっ!? 何これ!? 重っ!!」


 半ば押し付けるように渡されたその荷物は、華奢な私の腕では支えられないほどにズッシリと思い。敢え無く私は腰を折り、生まれたての小鹿の如くよろけるという優雅で麗しいこの私には到底ふさわしくない醜態を晒す羽目になった。


「では、私はこれにて! ちゃんと渡しましたからね~!」

「あっ! ちょっ! 待てコラッ! せめて部屋の中まで運びなさいよ!」


 傍若無人なサービスへの文句など聞く耳持たず、天使はさっさと何処かへ走り去っていく。誰もいなくなった廊下に響くのは、私の口を突いて出た「もう!」という不満の声と舌打ちだけだった。



「重たっ!? ホントにコレ、何が入ってるのよ……」


 ぶつくさ言いながら、天使に押し付けられた荷物を室内へ運ぶ。

 勿論抱えて持つことなど出来ないので、諦めて引き摺って運んだ。

 まあ、梱包に割れ物注意とか書いてないし、大丈夫だろう。

 それにもし仮に中身が破損でもしていれば、あのクソ生意気な天使の過失ってことにして、カスタマーサポートにエゲツないクレームを入れた上でサイトがクラッシュするくらい低評価コメントを書き込んでボロクソに扱き下ろしてやるだけなので問題はない。

 この私を怒らせると怖いのだ。精々震えて待つがいい、クソ天使。


「というか、そもそも差出人がハニエル先輩だっていうし、別に大したモノじゃないでしょ」


 ベリリ……と、梱包を乱暴にこじ開ける。他の神――特に男神の前では絶対に見せられない、私のガサツさのなせる業だ。


「――なっ、何よ……コレ?」


 梱包を解いて中身と対面した瞬間、反射的に顔が引き攣ってしまう。

 なにせ姿を現したのは、膨大な数の本の山。ざっと見ただけで、百冊程度はあるだろうか。

 その全てにハニエルから手渡された件の『らいとのべる?』とかいう書物と同じく、可愛らしい少女の絵が描かれている。つまりはこれ全てが『らいとのべる?』ということか。


「それにしても、何よこの量……こんなの送りつけてくるなんて、嫌がらせ? ん?」


 ふと、書籍の山に埋もれるようにして挟み込まれていた一通の封筒に目が留まる。

 それを引っ張り出して開けてみれば、やはりというかハニエル先輩からの手紙だった。


「何々……ガヴリルさんへ。要綱にも記載の通り、貴女の実務が正式に始まるのは四日後。それまで暇でしょうから、勉強用に資料を送っておきます。その全てに目を通して、報告書を作成するように。大仕事ですから、しっかり準備しましょうね……だぁ? はぁっ!?」


 ハニエルの手紙と、足元で秩序なく散らばるライトノベルを見比べながら、思わず目を白黒させる。


「本当に一体何を言っているの、ハニガエルのバカは? あと四日弱で目を通せ? この分量の本に? 冗談じゃないわよ! こんなの、不眠不休で読んでも終わるワケない!」


 心の底から煮え滾るマグマの如くふつふつと沸き起こる怒りのままに破り捨ててやろうと思った刹那、最終行に記載された『追伸』の文字が目に留まる。


「追伸。書籍に目を通したかどうかは、こちらで全て確認できるようになっております。

もし開始日までに読了の上で報告書を送らなかった場合、これらの書籍代は経費処理されずに貴女の給金から天引きされますので悪しからずぅ!? はぁああああああっ!?」


 大卒女神の初任給は、バカみたいに安い。

 年功序列と役職手当という時代遅れ極まりない給与体系のせいで、年を取れば高給取りが約束される一方で若手は生活できるかどうかも怪しいラインの安月給。まさにお役所給与といったところだ。

 それなのに、給与から天引き? こんな腹の足しにもならない紙束のために? 月末にカードの引き落としが迫っていてタダでさえヤバいっていうのに、給料減らされたら死ぬ。

 けど、異議申し立てをしたところで取り合って等くれないだろう。

 ガチガチの年功序列社会で私のような若手が何を言っても『若手は黙っていろ』で終わり。

 それどころか『若い時は身銭を切ってでも仕事の勉強するモンだ。いい経験したな』と笑みすら浮かべながら本気で言ってくる●害がガチで幅を利かせている職場なのだ。

 異議申し立ても出来ない。訴えたところで勝てないし、職場での立場が悪くなるだけ。

 辞めたところで、再就職のアテなどない。天界では女神が就ける職の幅は狭いのだ。

 となればもう、それはつまり――


「読むしかないってこと? こんな分量を? 嘘でしょぉ……」


 目にうっすらと涙を浮かべながら、私は一人自室の床にガックリと膝を落とした。



 四日後。実務開始日初日。


「……お、終わった。やれば何とかなるものね。流石は私だわ」


 趣味の悪い斬新なアイメイクかと思うほどにビックリするぐらい濃い隈を目の下に刻みながら、私は課題完了報告文書の最後のピリオドを打った。

 パワハラクソアマハニガエルのせいで、三日間ガチの不眠不休で物語を読み耽る羽目になった私。途中で何度も意識が飛びかけるのを何とか乗り越えて無事に完了まで辿り着けたのは、偏に気力と根性と危機感と金への執着のなせる業だろう。自分でもビックリだ。

 唯一の救いは、読んだライトノベルがどれもその世界に没入できるくらいに面白かったこと。流石はミズガルでも人気の娯楽コンテンツといったところか。人間、やるじゃん!

 もしこれがクソつまらない天界の事務所類とかだったら、マジで心が折れていた。

 ホント、人間様ありがとうございます。……イヤ、元を正せば私がこうなったのも人間のせいなのだが。


「よし。ハニガエルに文書の送信も完了した。さて、後は実務に臨む……前に」


 流石に顔が酷過ぎる。相手が人間とはいえ、流石にこんな地獄の死霊か幽鬼みたいな顔で出迎えるワケにはいかない。常に完璧で見目麗しくが信条の私のプライドに反する。


「指定の時間まであと一時間。よし、シャワー浴びてメイクしておくか。仮眠は……流石に無理だな。二日三日は平気で戻って来られない自信がある」


 大学入試の勉強から大学でのレポート作成に筆記試験前日の一夜漬けと、要所で徹夜勉強をやっておいてよかった――当時は自分の計画性の無さと後回し癖を呪うほどにイヤだったにも関わらず、まさか心底そんなことを思う日が来るとは思わなかった。


「人生、ホント何があるか分からないわね。イヤ、人生じゃないか。私神だし。ダメね。完全にライトノベルに毒されているわ……」


 呑気にそんなことを呟きながら、重たい体を引きずって脱衣所へと向かったのだった。



 シャワーを浴びて身を清め、メイクをして隈を隠しつつ肌のコンディションを誤魔化す。

 鮮やかな桃色が自慢のセミロングの髪をとかして綺麗に整え、羽を思わせる装飾があしらわれた純白を基調とした色合いのドレスを身に纏い、最後に王冠を思わせる煌びやかなティアラを頭頂部に装着する。


「うん。これよし! 完璧だわ……流石私ね。惚れ惚れする美貌だわ」


 極度の寝不足と疲労によってすっかりボロボロのコンディションでありながらこの美貌、やはり私は運命に愛されているとしか思えない。

 そうこうしている間に、業務開始時間まで残り五分足らずといったところ。


「あら、そろそろね。遅刻なんかで評価を落としたら笑えないわ。さっさと行きましょうか」


 執務室を出た私は、ヒールの足音を響かせながら風を切って廊下を歩く。

 ある者は感嘆の声を漏らし、ある者は頬を紅潮させ、ある者は私を目で追い……すれ違う皆が、私に見とれ私に焦がれる。これがまた、たまらなく快感なのだ。

 疲労も寝不足も全て忘れるくらい上機嫌となった私は、そのまま真っ直ぐ歩を進めた。



 三分ほど歩いてとあるドアの前までやって来た私は、徐にその扉を押し開く。

 すると広がるのは、一見して特異な空間。

 とても室内とは思えないほどに開放的な空間に壁や天井の類は一切見えず、代わりに満点の星空を思わせる幻想的な光景が広がる。床には白と黒の精緻なタイルが敷き詰められ、大理石を思わせるシンプルながら美しい椅子が二脚設置されただけと実に整理されている。

 この浮世離れした空間こそ、女神が流転の審判を下すために使用する対面の間。

 死者の魂と対面するためにわざわざ徒で移動などナンセンスと言われそうだが、流石にあんな生活感と事務感が丸だしの貧相な部屋で対面するワケにはいかないので仕方ない。

 裏側を徹底的に隠匿し、煌びやかで美しい面だけを見せる――そのためには、空間そのものを物理的に切り離してしまう方が確実だろう。

 万が一……いや、億が一にも女神があんな部屋で日夜過ごしていることを人間に気取られてはならない。それは女神の品位を貶めるだけでなく、天界全体の威厳の失墜に繋がりかねないのだ。外部に見せる顔は徹底的に演出しなくてはならない。例え相手が、我ら神からすれば取るに足らない人間だとしても、それは例外ではないのだ。

 二脚ある椅子のうち扉を背にして設置された椅子の方に、身に纏ったドレスに皺が付かないようにゆっくりと腰掛ける。その瞬間だった。二脚の椅子の間の床が、ポワッ……と光を帯び始めたのは。

 やがて床には幾何学模様が描かれ始め、光は徐々に強くなっていく。

 そして、幾何学模様の光量が最大に達したその瞬間――


「うんっ!? 何だ? 凄く眩しいでござる……」


 徐々に弱まっていく光の中から、幾許かくぐもった男の声が聞こえてきた。

 というかちょっと待って……今こいつ「ござる」とか言わなかった?

 そうこうしている間に光のヴェールは解け、招かれた魂の姿が露わとなる。

 対面した魂の姿は――


「あれ? ここはどこでござるか?」


 キョロキョロと辺りを見回すその男は、何というかダサ――酷く個性的なスタイル。

 見るからに豊満な体を包むのは、よれよれのチェックシャツとダボっとしたデニム系のパンツ。レンズの曇った眼鏡、ワカメを思わせる無造作に伸びきった神は脂ぎってテカリを放ち、頬から顎下までの広大な青髭ゾーンからして些か以上の不潔感が漂う。

 何というか……全てにおいて凄い! ちょっと感動してしまうほどに、ヤヴァイ!

 そんな凄くヤヴァイ男は、私に気付くなりニヤリと笑みを浮かべてきた。


「あっ、あの……そ、そなたはどちら様でござるか?」


 鼻息荒く――イヤ、デフォルトで荒いだけかも知れないが――話しかけられた瞬間、背筋に強烈な悪寒が走る。

 正直今すぐにでも帰りたいところだが、引き受けてしまった手前でみすみす引き下がることなど出来ない。そうとも。引き下がってしまえば今日までの死ぬ気の努力が全て無に帰す。分かっている。私に退路は無いのだ。覚悟を決めた私は引き攣る頬に力を込めて、人生で最大級にぎこちない接待スマイルを浮かべる。


「ま、迷える魂よ。ようこそ天界へ! 貴方は悲しくも亡くなられてしまったのです」


 研修期間で散々ロープレを行い、イヤというほど繰り返して一字一句暗記した出迎えの言葉をその男へ向ける。すると男は最初怪訝な顔をしたが、すぐに「ああっ!」と何か合点のいった表情を浮かべた。


「そういえば前にも、こんなことがあったでござる。何でも元の世界へ生まれ変わりが何とか言っていたから、全力で拒否したのでござるな」


 なんとも高くて幼い声。見た目の老け感のせいで違和感がえぐい。脳がバグりそう。

 確かに、悪いがこんな奴に全力で駄々をこねられたら鬱になるのも頷ける。

 上層部が重い腰を上げる筈だ。イヤ、納得。


「ええ。そして何でも、貴方は異世界への転生を希望しているとか?」

「そうでござる! 拙者、元の世界なんぞに未練は微塵もない。故に是非とも、異世界へ転生したいのでござる。出来れば、剣と魔法の世界へ勇者として転生し、悪逆非道な魔王を駆逐して英雄になれる世界が良いでござる。そこで可愛い冒険者の女の子や教会の聖女たちとパーティーを組んで、苦しい冒険の日々を通じて仲を深めて、最後にはキャッキャウフフなハーレムエンドを……ぐふふふふ」


 どこか惚気たような表情を浮かべて脳内想像世界に浸るその男に、私の背筋はぞわぞわっと泡立つ。それこそまるで、背中に直接巨大な氷柱を突っ込まれた気分である。


「そ、そうですか……おめでとうございます。貴方は、異世界転生者として選ばれました。これから貴方を魔王によって無辜の民が苦しめられる世界へ勇者として転生させます。

 そこで思う存分、貴方の目指す結末目指して邁進してください」


 すると男は、目の色を変えて私の方へとやって来た。


「ほ、本当でござるか!? な、何という僥倖! これぞクソの掃きだめのような世界と自ら決別して、栄光なる死を遂げた甲斐があったというものでござる!」

「ちょっ、近っ! ていうか、臭っ! 分かった……分かりました! 分かりましたから!すぐにでも異世界へお送りしますから、落ち着いて少し離れて――」

「この手のお話でお約束と言えばチート能力でござるが、一体如何なる能力をくれるでござるか? 聖剣? 強力な魔法? それとも最初からレベルカンストとか? 

ああ、女神様が一緒に来てくれるなんてのもいいでござるな……特にお主のような美貌の女神なら、拙者大歓迎――」


 なおもぐいぐいと近付きながら、好き放題喚き散らかすクソデブ男。

 途中から半分以上何言っているのか分からなかったが、最後の一分だけはよく理解できた。そしてそのバカげた言い分は私の逆鱗にクリティカルヒットし。


「こんのぉ……いい加減に放れろ、この腐れ変態臭気達磨がぁっ!!」


 プッツンした私は、普段の清楚で大人しく麗しい振る舞いなど完全に忘れ、沸き起こる激情のままに目の前の肉達磨の顎目掛けて強烈なアッパーカットを繰り出す。


「――がっ、がはっ!?」


 如何に見た目華奢だろうが、私は列記とした女神。その膂力は、人間など遥かに超える。

 そんな私が全力で繰り出した拳が的確に顎を捕らえたのだ。体格差などものともせずに男はひっくり返り、床に減り込むほど激しく後頭部を打ち付けて無様に転げまわった。


如何でしたでしょうか?


次の回も、そう時間を置かずに更新します。

宜しくお願い致します。

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