表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
91/350

第91話 オーク軍・其之壱

トーキー大将軍の、


「500万…。第一陣でしょうか?」


との疑問に、エルフの国主が、


「いいえ、どうやら、全軍のようです。」

「とは言え、相手は本国に余力を残していますが…。」

「いずれにせよ、“スライムの国”と戦った際に消耗した軍事力が、完全には回復しきれていないようで、総動員は無理だった模様です。」


と答えた。


俺が、


「あー、確か…。」


と、魔人姉妹に視線を送ったところ、姉が、


「あの時は、スライム軍によって、200万ほどの敵を(ほふ)ったかと…。」


と記憶を辿り、妹が、


「特に“()スライムロード”の活躍が目覚ましく、オーク四将軍のうち二体を倒していました。」


と、続いたのである。


俺が、


「やっぱ、あのメタル系って強かったんだな。」


と得心していたら、魔人の姉が、


「ええ。なので、主様方が撃破なされたのには、正直、驚きました。」


と、述べたのだ。


これに、一年生書記が、


「私の“叡智”による勝利です。」


〝フフン!〟とドヤッたものの、瞳を輝かせた三年生ウィッチによる、


「オォ~、エイチノスキルヲ、テニイレテマシタカ~?」


との純粋な質問に居た堪れなくなったのだろう、


「すみません。ごめんなさい。図に乗りました。」


と謝っていた。


この世界に、そのような能力(・・・・・・・)があるのかどうかは分からないが、三年の魔女は“OTAKU”なので、[転○ラ]や[蜘○なに]あたりで知っていたのだろうと思われる。


それはさて置き。


斥候に放っていた【アサシン】らの計算によれば、明日の午前中にはオーク軍が国境付近に到着するであろうとの事だった。


「連中が訪れるのを、わざわざ待ってやんなくてもいいような…。」

「こっちから仕掛けるか? 今すぐにでも。」


と、提案した俺だったが、気になったので、


「実際、どんな感じだったんだ?」


と森人族の長に確認してみたところ、


「私が見たのは、オークを女性陣が、バードを男性陣が、それぞれ担当している光景です。」

「他にも、エルフとハーフエルフに、植物系や昆虫系が、およそ50万ずつ参陣していました。」

「つまり、未来は既に変わり始めているのです。」


と、返したのである。


聖女が、


「慎重になった方が良いのでしょうか?」


と、質問したら、


「…。おそらくは、積極的に行動して構わないでしょう。」

「これからの活路を切り開くためにも。」


と国主が表明した。


そこで、俺は、


「じゃあ、奇襲に打って出るか。」

「つっても、〝正面から堂々と〟だけどな。」


と、まとめたのである。



国の境目を越えて、敵の領内に足を踏み入れた俺達は、なおも進む。


豚どもの軍勢と遭遇したのは、PM16:00を過ぎた頃だった。


予想外の展開に、敵軍の先頭集団が、


「なッ?!」


と驚き、()を止める。


かなり後方から、


「何事だッ!?」


との大声が聞こえてくるなか、俺は、【絶対服従】を使うのだった―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ