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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第二期・各々の立場 ―
75/350

第75話 A班の攻防戦・其之肆

ビカアァッ!!


と放たれた閃光に、トーキーの中将にモンスター達が、


「くッ!」


と、再び目を閉じる。


新たに魔法陣を発動させた敵の領主が、【光線(ビーム)】を撃とうとしたところ、空中から、


ビュオォ―ッ!


と急降下してくる者がいた。


どうやら、トーキーチームのハーピーのようだ。


その鋭い爪で、北方領主の頭に襲い掛かるも、敵の方が一瞬早く【マジック・シールド(魔法の盾)】を出現させて、


ガギィインッ!!


と、受け止めた。


だが、他にも宙で待ち構えていた3体のハーピーが、入れ代わり立ち代わりで、特攻したのである。


ガシンッ!


ガシャンッ!


と“ヒット&アウェイ”が繰り返されている最中(さいちゅう)に、ミノタウロス元帥たちの視力を、クレリックらが回復したようだ。


それに気付いた北方領主が隙を見計らい、ハーピー達に向けて魔法陣を展開すると、幅10㎝×長さ50㎝で、紫色の(ふち)取りがなされている白い【光線(ビーム)】を、50本ぐらい、飛ばした。


咄嗟の出来事に対応しきれなかったハーピーらが、太腿や肩であったり翼などを射貫(いぬ)かれて、バランスを崩す。


自身の正面に、直径2Mの魔法陣を出した敵の領主が、これ(・・)と同じ幅の大きなビームを、一番厄介そうなミノタウロスめがけて、


ズバァオウッ!!


と、発砲した。


腹部に、


ズドォウンッ!!


と命中してしまった元帥が、


ドスンッ!


と、尻餅を着くも、鎧には(ひび)一つ入っていない。


(やっぱり、特殊な装備品みたいね…。)

(だったら、あの牛以外を先に始末するのが賢明ねッ。)


と思った北方領主が、再び、[ヘル・フラッシュ]の準備に取り掛かる。


その時だった。


3Mほど後ろから、幅1㎝の、かなり長い“糸”が、


ビュッ!!


と、放たれ、敵の上半身に、


グルグルグルグルッ!


と巻き付いたのは。


「えッ?!」


と、驚いて、振り返った北方領主の目に映ったのは、1匹のアラクネだ。


その背からジャンプして、


シュタッ!


と地面に着地した西方領主が、


スタタタタッ…。


と、駆け寄ってくる。



これらは、ジャイアントアント参謀役による策略であった。


『まず、トーキーの中将軍に、ミノタウロス元帥と、ジャイアントアントたちで、北方領主を囲いましょう。』

『逃げられる可能性も考慮して、ハーピーは4体くらい、上空で待機していてください。』

『相手が脱した際には、(ただ)ちに攻撃するよう、お願いします。』

『我々が、敵の注意を引いている間に、アラクネのリーダーは、西方領主を背中に乗せて、回り込んでください。』

『好機を窺い、糸で動きを封じれば、勝てるでしょう。』

『この国の情勢からして、(とど)めを刺すのは、西方領主が適任だと言えます。』


と接近戦のメンバーに【伝令】を送っていたのだ。


その結果、


「不義不忠を、あの世で詫びるがよい。」


と、述べた西方領主が、レイピアを左から右へと払い、敵の首を、


スパシュッ!!


と斬ったのであった―。




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