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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第二期・各々の立場 ―
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第74話 A班の攻防戦・其之参

[烈風(れっぷう)将軍]が、左右の翼を、同時に、前方へ〝ブンッ!〟と押し出す。


これに伴い、最大幅20㎝×長さ2Mで三日月状(みかづきじょう)の“風の刃”が、横一文字に、


ビュオンッ!!


と、飛んでくる。


俺が、直径1Mの赤い魔方陣を展開して、それと同じ大きさの火炎を放射したところ、


ズバボォンッ!!


と打ち消し合った。


今度はこっちの(ターン)だとばかりに、[大地の槍]の切っ先で地面をすくう。


宙に舞った数十の“土の(つぶ)”が、それぞれに、最大幅50㎝×長さ1.5Mの、(いびつ)なクリスタルみたいな形に変化して、相手に迫る。


だが、その両翼を〝バッサ!バッサ!〟と動かした敵将により、こちらの“土の塊”とほぼ同数の“風の刃”が放たれ、


ズバァンッ!!


ズダァンッ!!


と、粉砕された。


互いの間で、大小様々な土の残骸が、


バラバラバラバラッ。


ドスンッ!ドスンッ!


と落下する。


そんな光景のなか、烈風将軍が、低空飛行で、


ズビュンッ!


と、距離を詰めながら、ラージソードを左斜め下から右斜め上へと振るう。


それを、槍で、


ガギィインッ!!


と受け止めた。


筈だったが…。


烈風将軍の方が俺よりも強いため、弾かれてしまい、ヨロめいてしまったのである。


そこを見逃さない相手が、〝返す刀〟で、大剣を叩き落とす。


僅からながらも、それより早く、[大地の槍]を、


ズボォウッ!


と、突き出したのだが、闘牛士のように〝ヒラリ〟と右に(かわ)されてしまったのだ。


共に、


「ふぅ――ッ。」


と深く息を吐き、膠着状態に陥る俺たちだった。



ミノタウロス元帥&トーキー中将軍の“戦斧コンビ”が、縦へ、横へと、バトルアックスを薙ぎ払う。


それを、南方領主が、サイドステップで避けたり、[マジック・シールド]で受け止める。


敵の領主が正面に気を取られている隙に、ジャイアントアントたちが囲い、剣や槍での攻撃を試みるも、左・右・背の三方向に“魔法の盾”を出現させ、


ガシンッ!


ガキンッ!


と、防いだ。


とは言え、多勢に無勢のこの状況は、間違いなく不利である。


また、ミノタウロスの破壊力は阻止できない。


そこら辺を理解できている南方領主が、この場から脱すべく、兎の獣人たる脚力を発揮して、4Mほど、


ビョンッ!


とジャンプし、元帥の胸元を両足で、


ドンッ!


と、蹴り、その反動を利用して、2Mぐらい後方へ、


ビュォ――ンッ!


と飛んだ。


片膝を折り曲げながら、


ズダッ!


と、着地した敵が、またしても、あの“閃光(フラッシュ)”を発したのであった―。


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