表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第二期・各々の立場 ―
67/350

第67話 B班の攻防戦・其之壱

南方陣営に設置されている軍議用のテント(ゲル)内のテーブル席には、王妃/勇者/聖女/ミノタウロス元帥に、領主が、座っている。


それぞれの後ろには、王妃の護衛である4体のワーラビットに、生徒会書記の2人組や、大将軍と小将軍であったり、参謀役のジャイアントアントが、直立していた。


南方領主は、半獣型のヴォルパーティンガーで、背丈は175㎝といったところであろう。


ダークブラウンである髪は、眉辺りまでの長さで、ゆるやかな巻き毛であった。


耳と瞳はオレンジ系の暖色であり、なかなか凛々しい顔立ちだ。


装備している【騎士】の鎧は白い。


これまでの経緯を聞かされた彼が、


「分かりました。」

「王妃様たちを信じましょう。」


と、首を縦に振った。


これに、王妃が、


「理解を得られて、良かったです。」


と微笑む。


「それで?」

貴女方(あなたがた)は、何かしらの策を、お持ちなのでしょうか?」


と、窺う領主に、勇者が、


「ええ、(わたくし)どもの主様によれば…。」


と説明を始めたのであった。



13:00――。


南方軍と東方軍は、領境を挟んだ約500Mの距離で対峙している。


辺りは妙に静まり返っていた。


緊張で覆われているかのような沈黙を破り、B班+南方領主が、


ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、…。


と、地面を踏みしめながら前に進み出る。


王妃と衛兵たちは、南方軍と共に待機しているようだ。


いずれにせよ、その光景を目視した敵のジャッカロープ(獣人型)が、


「何だ?」

「投降…、という訳ではなさそうだな。」

「まさか、たったあれだけの数で挑む気か?」

「呆れた連中だ。」


〝フンッ〟と鼻で笑う。


どうやらコイツは、既に到着していた [凍氷(とうひょう)将軍]のようだ。


身長は165㎝ぐらいで、体毛が黒く、鹿のような角と瞳は茶色い。


銅製の鎧とバトルアックスから察するに【戦士】であろう。


その左隣に控えていたメスのアルミラージが、


「速やかに片付けしてしまいましょう。」


と口を開いた。


こちらは背丈が155㎝程で、全身は青く、瞳は赤い。


螺旋(らせん)状で白い角は80㎝くらいの長さがある。


黒色を基調としつつ、銀糸や白糸の刺繍がある衣服は、【魔術師】用だ。


LV.115の東方領主である彼女が、


「全軍、突撃せよッ!!」


と、号令するも、誰も微動にしなかったので、


「なッ?!」

「何をしている、お前たち!」


と少なからず同様していた。


そこに、[トーキーの魔人]からの、


『北方と東方の軍勢は、A班とB班のために、道を開けよ。』


との下知があり、それらの兵たちが、


ザザ――ッ


と、大きく左右に広がっていく。


眷属や友好関係になっていない者たちは【伝言】と【念話】がキャッチできないので、凍氷将軍が、


「この状況は?」


と不思議がった。


その間にも歩みを止めないB班は、一年生書記の、


「“クレリック”の皆さん、今です!」


との合図で【加護】が発せられ、攻撃力と防御力が2倍になったのである―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ