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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第二期・各々の立場 ―
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第52話 晴れ間

ロードの左隣にいた敵の[白ミノタウロス]が、


「久しぶりに会ったら、随分と生意気になったようじゃない?」

「…、不愉快よ!」

「こんな連中、王たるお父様が相手する必要などないわ、ゆっくりと高みの見物でもしててちょうだい。」


と一歩前に出てきた。


体毛は黒く、角は白い奴が、


「姉上の(おっしゃ)る通りです。」

「我々のみで捻り潰してご覧にいれます!」


と、白牛の横に並んだ。


「…ふむ。良かろう。」

「新生、中将軍と小将軍の力を、存分に発揮せぇいッ!!」


と言い放った[ミノタウロスロード]が、7~8M後退した。


俺は、


(しめた!)


と、心の中でガッツポーズしたのである。


何故なら、現在の俺は、【基本攻撃力912→武器装備にて1012/基本防御力684→防具装備にて784】で、どちらも2倍(・・・・・・)の【2024/1568】になっているからだ。


当然、他の者たちのステータスも上昇している。


(ロードが参戦しないんだったら、いける!!)


と確信した俺は、周囲に、


「5分以内に片を付けるぞ!」


と、告げたのだった。



先手必勝!とばかりに、両の(てのひら)を突き出した俺は、直径1Mの〝白色と緑色が入り混じった魔法陣〟を出現させて、


「取り敢えず、くらってろ!!」


と、幅4㎝×長さ1M の[風の矢]を100本ほど放った。


姉弟牛は、咄嗟に、顔の前を両腕でガードしたが、全身に50本ずつ、


ズバババババババッシュ!!!!


と突き刺さったのだ。


どちらも、至る部位から血流しつつ、


「グルルルルゥ~ッ!」


と、怒りに満ちた低い唸り声で、威嚇してくる。


防御の姿勢を解いた姉牛が、俺目掛けて、左斜め下から右斜め上へとモーニングスターを振るおうとしたが、足から膝あたりまでを“氷”で固められ、顔面に“雷撃”を当てられた。


どうやら、こちらの、魔人妹が氷を、姉が雷を、発動させたようだ。


ナイス、連携プレイである。


一方、弟牛は、右手の[鉄の爪]を俺に刺すべく、パンチを繰り出してきたが、間に割って入ったトロールが、棍棒で、


ガシュッ!!


と阻んだ。



そこからは、8体のヘルハウンドがフォーマンセルになり、姉弟牛の足元でヒット&アウェイを頻繁に行って、自分たちに意識を向けさせた。


撹乱されている敵に、こちらのミノタウロス/トロール/大将軍/中将軍/10体のジャイアントアント等が、それぞれの武器で攻撃し、魔人姉妹と5体のワーゴートたちが、いろいろな魔法を浴びせ掛けて、ダメージを負わせていったのだ。


ミノタウロス姉弟が当然の如く反撃してきたので、俺たちもヒットポイントを削られたが、すかざす、[アイテムBOX]から取り出した〝ポーション〟で皆が回復していく。


一進一退の攻防が続くなか、俺が、上空に展開させた魔法陣から、雷を落とす。


ズッバァアアアンッ!!!!


と、直撃した二体が、膝を屈した。


この機を逃さず、うちのミノタウロスが弟牛の頭蓋骨を斧で割り、魔法剣士がジャンプしながら姉牛の首を剣で切ったことによって、俺たちが勝利を収めたのだ。


ちなみに、経過した時間は約4分30秒である。


気づけば雨が止んでおり、雲の隙間から陽光が差し込んでいた―。


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