表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第二期・各々の立場 ―
36/350

第36話 魔物たちの進化

およそ2400の人間とモンスターを、40で1グループに分けた。


混合なので、“40人”と言うべきか、“40体”とするべきか、悩みどころではあるが…、ま、深く考えないでおこう。


いずれにせよ、それぞれのレベルを(かんが)みてバランスを取ってある。


かくして、約60のグループが、1時間おきにダンジョンへ潜っていく運びとなったのだが、やはりB2止まりになってしまい、どの班もB3を突破できずにいた。


ただ、1日目、3日目、5日目…、と挑戦を続けた甲斐もあって、全体的にレベルがアップした。


ま、俺は上がらなかったが…。



それは、連中がここに来て2週間が経とうとした頃に起きた。


そう、[進化]した者たちがいたのだ。


進化系モンスターがLV.50になると全身が白く眩しく光って、その後、何かしらが以前と異なっていた。


ミノタウロスは、身長4Mだったのが5Mになった。


ちなみに、現在のレベルは64だ。


トロールも、5Mほどの身長となり、少なからず体付きが変わった。


それまでは、ただ単に太っていただけなのだが、進化後には〝筋肉質なタイプのお相撲さん〟みたいになり、団子鼻やタラコ唇ではなくなって、凛々しい顔立ちになっているし、肩あたりまで伸びた髪の毛もオールバックになっていた。


しかも、喋り方が流暢になったので、いろいろとビックリだ。


そんな彼のレベルは56である。


この二体に関して不思議だったのは、着用している甲冑や衣服も同時に大きくなっていた点だ。


まるで、サ○ヤ人の王子であるベ○ータが巨大猿になった時に、戦闘ジャ○ットが一緒にデカくなったように…。


理屈は分からんが、この世界における魔法の力によるものだろう。


多分、きっと…。



話が()れたので元に戻そう!



他にもLV.50を突破して容姿が変化した者たちがいる。


例えば、“黒い犬”は、身長170㎝前後の、人間のような見た目になった。


とは言え、全身は黒く、腕や脚には犬の毛が生えており、手や足も獣のようだ。


更には、頭に犬の耳が、尾骶骨からは犬の尻尾が生えている。


どうやら、[ヘルハウンド]というタイプになったらしい。



蛇たちは、幅50㎝×全長3Mぐらいだったのが、共に倍増している。


オスの方はまんま蛇だったが、メスは一部が人間の女性になっていた。


頭から股間あたりにかけて。


これを[ラミア]と呼称するらしい。



性別問わず素っ裸になった魔物たちには、遺跡の部屋にある布カーテンを衣服代わりにしてあげた。


テル○エ・ロ○エの、古代ローマ人のように。



山羊のなかにも、人みたいになった者たちがいた。


黒髪は“黒山羊”で、白い髪は“白山羊”だ。


どちらも頭に“山羊の角”が生えたままになっている。


なんでも、[ワーゴート]というらしい。



蟻たちは、身体が一回り大きくなっている。


上半身は人型だが、下半身は蟻のままだ。


また、その上半身は騎士の鎧を彷彿とさせる甲殻で覆われている。


オスは、片手に槍を、反対側の手には盾を装備しており、この盾は上部が水平で下に行くにつれて鋭く尖っていた。


メスの方は、割と長い剣に、円形の盾を持っている。


全身は元より、武器と盾も、黒色と紫色が入り混じった感じになっていた。


そんな彼らは、[ジャイアントアント]という名称との事だ。



それ以外にも、[アラクネ]や[ハーピー]などが見受けられる。


これらの進化した者たちは、誰もが等しく(ちょく)で話せるようになっていた。



人間たちの方は…、魔法剣士がLV.90となり、大将軍がLV.52で、中将軍はLV.45となっており、小将軍が41だ。


他の連中も、それぞれに10程レベルUPしている。


チート級の勇者はLV.38になっていて、それに匹敵する存在の聖女がLV.32になっていた。


「ふふふふふッ。」

「すぐにでも勇者さんを追い越せそうですねぇ。」


と発言した聖女に、


「ほほほほほッ。」

「大口を叩くのは、私に追い付いてからにしてほしいですねッ。」


と、勇者が返す。


微笑みながらも睨み合う二人の背景に、稲光が見えたのは俺だけだろうか…?



さてはて、改めて地下3階を攻略しようと息巻いたところに、


『主様、今よろしいでしょうか? (わたくし)は“チヨーダ森林”の川に生息している者ですが…、エドゥ王都より使いの人間が来ておりまして、〝ご主君に急ぎ指示して戴きたい用向きがある〟と申しております。』


との【念話】が入った―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ